ポリメチルメタクリレート (PMMA), ポリメチルビニルケトン (PMVK), イオン交換樹脂, 及びキレート樹脂をそれぞれ担体としてFe
2+あるいはCu
+を担持させ, このものとアスコルビン酸混合系を不均一系ヒドロキシラーゼモデルとし酸素雰囲気下ベンゼンの直接水酸化を検討した. この結果, 1回目のバッチ反応では, Fe
2+及びCu
+いずれの系においても高分子担体を用いた方が用いないブランク系よりもフェノールの収量は極めて良好な結果を与え, 特に, Fe
2+-MMA及びFe
2+-MVK系ではブランクよりもおおよそ20倍もの高収量を示した. 一方, 反応系の生成フェノール濃度を上昇させる目的で, 連続的にバッチ反応の繰り返しによる影響について検討を行った結果, 3回目のバッチ反応において, Fe
2+-MMA及びFe
2+-MVK系ではブランクの系よりもおおよそ20倍もの高収量を示した.
抄録全体を表示