過硫酸アンモニウム (APS) およびアゾビスイソブチロニトリル (AIBN) を開始剤としてアケリロイルアミノ酸 (アミノ酸: グリシン, β-アラニン, γ-アミノ酪酸, ∈-アミカプロン酸) の水溶液重合を行い, 主として重合速度 (R
p) のpH依存性について検討した. 得られた主結果は次のとおりである. (1) いずれのモノマーも, R
pは酸性にて極大を示し, pH 5あるいは6付近まではpHの増大に伴い低下した. そしてpH 6以上では, モノマー種および開始剤種により異なる挙動を示すことがわかった. (2) R
pはモノマー濃度に関しては, APSを用いると酸性領域では1次, その他の領域では1.5次に比例し, AIBNを用いると全pH域で1次に比例した. (3) 開始剤濃度に関しては, すべて0.5次に比例した. これらの結果より, アクリロイルアミノ酸の重合反応について考察した.
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