炭酸エチレン (EC) の150℃, 常圧での部分脱炭酸重合における, 第2~4主族金属錯体の触媒活性を広く検討し, 重合体収率およびポリマー中のエチレンカーボネートフラグメント含有率 (CO
3-%) 共に最良の触媒はBu
4-
iSn (OR)
i (i=2~4) であり, 生成した重合体は交互脱炭酸重合物である [CH
2CH
2OC (=O) OCH
2CH
2O]
n (CO
3-%40%以上) にほぼ近い構造を有し, 平均分子量約5000であった. Ca, Alアルコキシドは優れた触媒ではなかった。ZnX
2, AlX
3, SnX
4, などのLewis酸, あるいはその塩基との錯体は, 高温ではECと反応してアルコキシドとなり, ECを重合したが, CO
3-%は低かうた. これはハライドイオンが脱炭酸反応を促進するためと考えた. 更に, スズアルコキシドの構造と重合活性の関係を検討した.
抄録全体を表示