重症心不全に対する治療として,Toyobo-LVASをbridge useで用いた場合,長期間の厳密なるワーファリンコントロールが必要である.しかも,血栓塞栓症やそれに起因する出血性の合併症がある場合,より正確にきめ細かくコントロールする必要がある.しかし入院治療が続く限り,採血検査を多く行うほど,「採血の痛み」という患者の苦痛も増すというジレンマが生じる.そこでCoaguChek XS
® による簡易検査を用いて,従来法と比較検討した.それぞれは,非常によく相関し,相関係数は0.916で,回帰直線は
Y=0.8027
X+0.3399であった.またCoaguChek XS
® による採血は,患者の疼痛軽減にも非常に有用であった.
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