栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
13 巻 , 5 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 五島 孜郎
    1961 年 13 巻 5 号 p. 287-291
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 和田 せつ, 鈴太 久子
    1961 年 13 巻 5 号 p. 292-296
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    In the previous paper, the authors reported on the precipitate which was considered as one of the causes of thiamine loss, when high concentration of tannin and thiamine were mixed. The mechanism of thiamine loss in the case of low concentration of tannin solution, which was so tiny that no precipitate was formed even when mixed with thiamine, was further examined.
    A marked decrease of thiamine was observed when the thiamine and tannin mixture was brought to pH 7 at 60.The products formed in this reaction was analysed with paper chromatography and others. A small amount of thiamine disulfide (TDS) was found. The longer the reaction time continued, the more the thiamine decreased.But the amount of TDS formed was not always incresed in proportion to the thiamine loss.Besides TDS, thiochrome, vitachrome, thiothiamine and thiazole compound were detected by various methods.Thiamine-decomposite formed by tannin was not recovered by the addition of acid. From an evidence of little change of TDS by tannin, it was proved that TDS would hardly be decomposed by tannin.Finally, at this reaction, TDS seemed to be formed only a little and the majority of thiamine is probably destroyed to physiologically inactive compounds.
  • 林 寛, 有山 恒
    1961 年 13 巻 5 号 p. 297-299
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1) の大豆およびその熱加工品を唯一の蛋白質給源とする食餌でシロネズミを飼育し, その栄養価の差異を比較した。
    (2) 加圧釜加熱大豆群が最もよい成長を示し, 以下黄粉水煮沸大豆, 豆腐, 納豆の各群の順であった。しかし, 黄粉, 水煮沸大豆および豆腐の各群にmethionineを添加すると加圧釜加熱大豆群とほぼ等しい成長を示し, また納豆群に加圧釜加熱大豆の添加で成長が著しく改善された。
    (3) 肝臓重量, 血清蛋白質, 肝臓の脂肪, 燐脂質およびグリコーゲン量なとには各群間に有意差が認められなかったが, これはmethionineや加圧釜加熱大豆の添加のためと考えられる。
    (4) 大豆の栄養価の差異は消化によるアミノ酸の遊離速度のちがいによるので, 大豆の食用に際してはその加工処理ということも見落してはならない重要な問題であり, 大豆のもつ栄養素を損失なく最も有効に利用しなければならない。
  • 川端 純一
    1961 年 13 巻 5 号 p. 300-302
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    A simple, rapid, accurate method for the determination of total cholesterol in foods has been devised.
    The method involves saponification of the food with alcoholic KOH, extraction of the free cholesterol with petroleum ether and measurement of the cholesterol by means of the Liebermann-Burchard color reaction.
    The following experiments have been carried out for the investigation of the proposed method.
    1.In the recovery test with cholesteryl-palmitate, the reproducibility was 99.3%.
    2. In the addition test with fish samples, 100±3% of cholesterol was recovered.
    3. The proposed method was compared with Schoenheimer-Sperry method for fish samples, and slightly higher values were obtained by the former.
    4. The influences of fat soluble vitamins on the method were studied, and the result showed that there was no influence by fat soluble vitamins on Liebermann -Burchard reaction in the ordinary or common foods.
  • 川端 純一
    1961 年 13 巻 5 号 p. 303-307
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The contents of crude fat, free and total cholesterol and phosphatide in food materials were determined.
    The average content of total cholesterol in 31 kinds of fishes was 91.6±18.0mg% and that of phosphatides was 476.4±150.8mg%.
    In general, high phosphatide contents were obtained in fishes which had high level of cholesterol.
    The cholesterol and phosphatide levels of cuttle-fishes, ocutopuses, lobsters, spawns and milts were higher than those of fishes. Those of cuttle-fishes, spawns and milts were quadruple as much as the mean level of fishes.
  • 山口 直彦, 岡田 安司, 横尾 良夫, 小山 吉人, 吉田 丈夫, 石田 欽一, 高木 正敏, 大島 克巳, 花田 信次郎
    1961 年 13 巻 5 号 p. 308-312
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    キャンディ製造時における着色現象の抑制作用を, Poly-phosphateについて検討しC.I.E.の三色記法, 着色比率および透過率による方法で比較した結果は次のごとくである。
    (1) poly-phosphateの中ではNa-tetraphosphateが最も大なる抑制作用を示した。
    (2) Na-hexametaphosphateについてはその添加量は100mg%の場合が最も好結果を得た。
  • 梶本 五郎, 笠村 貴美子
    1961 年 13 巻 5 号 p. 313-316
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1) 未変敗及び変敗大豆油で, ほうれん草を170℃でそれぞれ2, 3, 5, 7分間揚げ, 揚げの時間とほうれん草葉の色調の変化, 抽出液の色調をみたが, 変敗油のほうが早くから色調の変化があらわれた。
    2) 油揚げによるほうれん草葉中のクロロフィル分解有無をペーパークロマトグラフィで判定した結果, 未変敗油処理では7分で完全に分解したが, 変敗油では3分で分解した。
    3) ほうれん草葉のクロロフィル分解と同時に, ピロール環呈色反応を認めた。
    4) ほうれん草葉のクロロフィル分解物のピロール環呈色物について, パーパークロマトグラフィ及び吸収スペクトルの測定を行なった結果, ピロール誘導体と考えられる。
  • 梶本 五郎, 賀嶋 千鶴子, 森田 潤子
    1961 年 13 巻 5 号 p. 317-320
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1. 大豆, 菜種の変敗油及び未変敗油で, たまねぎ, じゃがいも, だいこん, にんじん, ほうれんそうを170℃で3分間揚げ, 揚げ野菜中のビタミンCを求めたが, いずれの野菜も変敗油ほど, ビタミンCの分解は大である。
    2. 変敗度の高い油ほど, 揚げたまねぎ中のビタミンCの分解は大である。
    3. 大豆油でたまねぎ, じゃがいもを1日1回の割で15回揚げ, ビタミンCの分解率をみたが, 揚げの回数が10回目ほどまではビタミンCの分解率には殆ど変化なく, それ以後稍増加の傾向にあった。
    4. BHA, BHTの抗酸化剤を0.05%大豆油に添加し, 揚げたまねぎのビタミンCの分解をみたが, 抗酸化剤添加油で揚げたたまねぎのほうが, 僅かにビタミンCの分解は大であった。
  • 渡辺 三郎
    1961 年 13 巻 5 号 p. 321-322
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    The growth of albino rats was retarded when fed on skim-milk only, and could not improve with addition of soybean oil. Supplement of whole powdered milk gave no effect. Supplement of rice flour with powdered skim-milk, however, promoted their growth remarkably, and an unsuccessful attempt was made to attribute reason for this fact to some property of polished rice flour except starch.
  • 渡辺 三郎
    1961 年 13 巻 5 号 p. 323-325
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    Observation was made on the growth of albino rats fed on the flour products saled for baby's food A, B and C. The products A and B were manufactured from polished rice. When fed on A only gave an inferior effect on the growth, but addition of lysine to A, and fed on B only, gave about the same effect of polished rice flour. From these results, A is considered to have lost lysine through heating treatment in the course of manufacture. Rats administered with only C, products from starch, lost weight and suffered from lypoproteinemia.
  • 和田 せつ, 鈴木 久子
    1961 年 13 巻 5 号 p. 326-329
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    It was demonstrated that thiamine was decomposed by the extract of green tea and the active fraction was separated by the aid of paper chromatography with some solvent extractions.
    The results obtained from the experiments at pH 7 and 60°C indicated that the fraction contained the thermostable thiamine-decomposing factor which is different from tannin and flavonoids which have been hitherto regarded as the agents of this phenomenon.
    Some parts of thiamine was oxidized to disulfide form.
  • 橋本 慶子, 近末 貢
    1961 年 13 巻 5 号 p. 330-333
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    数種の葉菜とピーマンについて, そのCa, Mg及びPの総量と遊離型を定量した結果, 次の知見を得た。
    1. Caは主として十字科に属する葉菜の緑葉部に多く含まれ, 遊離率は50%以上である。ほうれんそうのCa総量は前者め2たで低くはないが, 遊離率はわずか5%である。ピーマンは葉菜の約1/40のCa総量で遊離率は約50%であった。
    2. Mgは総量において十字科に属する葉菜よりしゅんぎく及びほうれんそうの方が多いが, 遊離率は一般に30%前後であった。
    3. Pは総量及び遊離率とも種類の差はなかった。ピーマンはCaおよびMgにおいて葉菜類よりはるかに少ない含量を示したが, Pでは総量及び遊離率とも葉菜類と近似値を示した。
    4. 以上の差は各無機質の生体内で果す役割により生ずると思われる。葉菜に共通なMgや代謝及び構成成分に関与するPには種類による差が余りないが, Caは存在形態に特異性があるように思われる。
    5. 以上の結果から十字科に属し緑色に富んでいる部分は, Ca含量及び遊離率が高く, 秀れたCa源であるといえる。
  • 田村 敦
    1961 年 13 巻 5 号 p. 334-337
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    リジンインバランス食白鼠の血清, 肝及び尿中遊離アミノ酸の高電圧濾紙電気泳動像を求め, 同時に, 尿中リジン代謝中間体の鋳アミノアジピン酸の検索ならびに同定を行なった。
    その結果, リジンインバランス群の血清リジン量の増加の傾向を認めた他は, 血清と肝の泳動像には大きな変動を認めなかった。しかし, 尿中遊離アミノ酸の泳動像の変動は著しく, リジンインバランス群において, リジン及びグルタミン酸の尿中排泄増加の傾向を認め, 同時に, 正常尿ではその存在がほとんど認められていないリジン代謝中間体のα-アミノアジピン酸の尿中排泄を認めた。
    終わりに臨み, 御懇篤なる御指導ならびに御校閲を賜った国立栄養研究所田村盈之輔部長に厚く感謝致します。同時に, 飴アミノアジピン酸の御恵与を受けた日本医科大学島田教授に感謝致します。また, 本研究は厚生科学研究費の補助を受けた。
  • 鷹觜 テル
    1961 年 13 巻 5 号 p. 338-343
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    岩手県水田地帯の農村に食生活の改善を行なった。このため保全素を供給することの多い作物の栽培, 畜産, カルシウムみそ, にんじん, ほうれん草の共同購入, やぎ乳チーズ, 大豆強化パンの奨励を行なった。
    この改善実施5年後に幼児ならびに小学校学童の身長は5年前の相当年令より増し, 中枢神経系血管損傷, 肺炎, 心臓病, 悪性新生物および腸炎による死亡が激減した。これに対し食生活の改善を行なわなかった隣接村ではこの5年間に中枢神経系血管損傷, 悪性新生物, 肝硬変による死亡が著しく増した。著者は改善村のこれらの効果を栄養摂取の改善の結果と考えたい。
    本研究にあたり, つねに御助言御指導を賜った岩手大学農学部小柳達男教授, ならびに調査指導に御協力いただいた花巻保健所栄養士加藤美奈子嬢, および協力された村の方々に心から謝意を表する。なお改善を行なった谷内村倉沢婦人会は昭和34年全国食生活改善協議会コンクールに第1位を得たことを付記する。
  • 檀原 宏, 伊東 保一郎
    1961 年 13 巻 5 号 p. 344-346
    発行日: 1961/01/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    1) 母体のCa, Srが胎児に移行する際に差別をうけるか, その様相を調べる目的から実験を行なった。
    2) 妊娠したラットに, 受胎後6, 13, 19及び21日目にCa45, Sr89の二重標識液を腹腔注射した。それから, 各々を24時間後殺して解剖, 胎児及び母体の各種組織を取り出して計測した。
    また, 20日目の胎児を切片としてミクロラジオオートグラフを摂った。
    3) 胎児は, 妊娠前期にあたる7日目ではまだほとんど発育がみられず, 後期の14日目になって大分発育していた。分べん直前には十分に発育しており, 顕微鏡下でも完全な発育が認められた。
    4) Ca, Srの差別は, 何れの場合にも著明なCa優位の差別を示す。そして妊娠初期から分べんに到る問, 経時的に増大し, 新生児の体内には, CaはSrの2倍以上もあらわれる。
    5) 胎児におけるこのCa優位の差別は, 母体中の各器管, 組織のそれと比べて最も大である。
    6) 胎児中ではCa優位の差別があらわれるが, Ca,
    Srの胎児の組織内における分布は, ほとんど同一で差違を認めることができない。
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