栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
27 巻 , 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 織田 敏次, 福島 秀夫
    1974 年 27 巻 2 号 p. 41-45
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 宮本 進
    1974 年 27 巻 2 号 p. 47-53
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    酢酸フェニール水銀 (PMA) 中の水銀で汚染された飼料を乳牛が摂取すると, その乳牛から生産された牛乳へ水銀が移行するおそれがある。 この点を解明するために, 泌乳中の山羊および乳牛を供試し, 203HgでラベルしたPMAを1回およびくり返し (5回) 経口投与, さらに1回血中投与を行ない, 水銀の体外排泄, 臓器への残留, 乳汁への移行をしらべた。
    経口的にはいったPMAに由来する水銀の大部分は, 糞 (投与量の70~85%) に, ついで尿 (2~5%) に排泄された。 乳汁への移行量はわずかながら (0.2~0.8%), 長く続いた。 臓器における残留では, 腎臓が肝臓より量も多く濃度も高かった (腎, 肝あわせて3~10%) 。 脳組織にはわずかしか残留しなかった (0.02~0.03%) 。
    血液経由でPMAが体内にはいると, 水銀の体外排泄は大部分糞であるが, 量的には経口の0.6倍程度であり, 尿は経口の場合より若干増加した。 乳汁への移行量は0.6%程度で, ほぼ同じであった。 臓器では, 腎臓が肝臓より量も多く濃度も高いのは, 経口の場合と同様であったが, 全体量では2~6倍多かった。 脳組織にはわずかしか残留しなかった (0.02%) 。
    投与量の約2分の1が体外へ排泄される期間は, 経口投与で2~3日, 血中投与で20~25日であった。
    以上の結果から, PMA中の水銀の乳汁への移行は, 量的にはわずかであるが, 長く継続することが明らかになった。 乳汁中にあらわれる水銀は, とりこまれた水銀が直接移行するほかに, 母体の腎臓, 肝臓に蓄積していた水銀からも移行すると考えられる。
  • 川端 晶子, 澤山 茂
    1974 年 27 巻 2 号 p. 55-63
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 標準的なババロアについて嗜好意欲尺度を用いて, 嗜好度検査を行ない, 男女2群の比較によるt検定の結果有意差は認められなかったが, 男子よりも女子のほうがやや高い平均値を示した。
    2) ババロアの基本的ゼリーについて, LMPゼリーは1%濃度, ゼラチンゼリーは, 2.0および2.5%濃度のものが好まれる結果を得た。レオロメーター特性値では, LMPゼリーは, ゼラチンゼリーにくらべて, 付着性が大きいところに特徴があり, 2点嗜好試験法の結果, LMPゼリーは若い人々に, ゼラチンゼリーは中年以上の人々に好まれる傾向が認められた。
    3) LMPのゲル形成には, 多価金属イオンが必要だとされているが, 牛乳中のカルシウムイオンの利用によって好ましいゲルが形成され, 牛乳濃度30~40%のものが適当であると考えられるが, LMPのゲル形成と金属イオンの関係については, 今後, 検討を加えたい。
    4) ババロアの甘味度については, 糖度20%ついで25%のものが好まれ, 蔗糖, 果糖およびマルチトールの3種の甘味剤については, LMPゼリーの甘味間には, 有意の差は認められなかったが, ゼラチンゼリーの甘味では, マルチトールを用いたゼリーの甘味に対する平均評点は低く, やや好ましくないことが示された。
    5) 4種のババロアのレオロメーター特性値のうち, LMPババロアは, ゼラチンババロアにくらべて, 硬さの値は小さいが, 付着性は大であり, 卵白を加えたものは, 卵黄のみ用いたものよりも, いずれも, 硬さの値は, やや小さいが付着性は大きい。しかし, 好みについては, 有意差は認められなかった。
    嗜好特性値間の相関行列を求めたところ, 総合評価とすべての嗜好特性値間に有意の相関が認められた。また, 総合評価に対する嗜好特性の相関の高いものから, 逐次, 重相関係数を求めてF検定の結果, いずれも, 有意の相関が認められた。さらに, 逐次, 回帰方程式を求めたところ, 総合評価に対し, 凝集性, ついで口あたり, 付着性といったテクスチャーの影響が大きいことが認められた。
    6) フルーツババロアと, ゼラチンフルーツババロアの間に, 前者は, 硬さの値は小さく, 付着性は大であるが, 官能検査の総合評価には有意差は認められなかった。
  • 石束 哲男, 中村 槇吾
    1974 年 27 巻 2 号 p. 65-70
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ウィスター系雄白ネズミを用いてショ糖ステアリン酸エステルの消化性および他の栄養素の消化に対する影響を検討し, 次の結果を得た。
    1) ショ糖ステアリン酸エステルの見かけの消化率はモノエステル型が最もよく, ジエステル型やポリエステル型の消化率は低かった。
    2) ショ糖ステアリン酸エステルの投与により糞中に排泄される遊離脂肪酸および糖は増加した。
    3) ショ糖ステアリン酸エステルを投与しても繊維を除く主栄養素 (たん白質, 脂肪, 炭水化物) の見かけの消化率はあまり影響を受けなかった。
  • 石束 哲男, 中村 槇吾
    1974 年 27 巻 2 号 p. 71-75
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/03/26
    ジャーナル フリー
    前報に引き続き, ショ糖脂肪酸エステルのin vivoでの消化性について検討し, 次の結果を得た。1) 硬化牛脂脂肪酸を脂肪酸残基とし, エステル化度を異にするショ糖脂肪酸エステルを用いた場合, エステル化度の低いものほど消化率は高くなった。
    2) エステル化度を同一にした場合, 脂肪酸残基の鎖長が長くなるにつれてその消化率は低下した。また, 鎖長が同じであれば, 不飽和脂肪酸を脂肪酸残基とするショ糖脂肪酸エステルのほうが消化率は高かった。
    3) このような脂肪酸残基の種類と消化性の難易はショ糖脂肪酸エステルのHLB値と密接に関連しており, 親水性の高いものほど消化率は高くなることを見いだした。
  • 飯豊 紀子, 森内 幸子, 細谷 憲政
    1974 年 27 巻 2 号 p. 77-81
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    下痢を誘発する限界以下にマルチトールを5人の男性被検者に経口投与した場合の, 血液成分に対する影響を観察してみた。
    マルチトールを体重kgあたり0.5gを水100mlとともに経口投与した場合の血液成分の変動を, マルチトール無添加の場合の早朝空腹時, マルチトールを7日間連続投与した後の早朝空腹時, さらにマルチトールを30日間連続投与した後の早朝空腹時について観察した。
    血糖値は5人の被検者のうち3人は投与1時間後の血糖値が20%前後の上昇を示した。 この場合血液中のマルチトール量は0.66-1.52 (平均1.08mg/dl) であった。 総たん白, A/G, 血漿の各たん白画分, チモール混濁試験, 硫酸亜鉛試験, C. C. F. コレステロール, クレアチニン, 尿素窒素, 尿酸, 電解質 (ナトリウム, カリウム, カルシウム, リン, クロール) 鉄, アルカリホスハターゼ, 酸性ホスハターゼ, コリンエステラーゼ, 血清アミラーゼ, GOT, GPT, 乳酸脱水素酵素, ロイシンアミノペプチダーゼを観察したが, マルチトールの投与による影響は観察されなかった。
    それゆえ, 下痢を誘発する限界量以下に正常人に経口投与した場合には血漿成分になんら影響を示さないものと考えられる。
  • 大武 由之
    1974 年 27 巻 2 号 p. 83-88
    発行日: 1974/03/31
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    市販のプレスハムで, 日本農林規格による特級, 上級および標準の製品について, それらの全脂質, リン脂質および中性脂質の脂肪酸組成, トリグリセリド内の脂肪酸分布ならびにトリグリセリド組成を調べた。
    調査したプレスハムの全脂質, 中性脂質では, 特級, 上級, 標準の順にC14 : 0, C18 : 0, C18 : 3ならびに全飽和酸の量が多くなり, C16 : 1, C18 : 1, C18 : 2, C20 : 1ならびに全不飽和酸の量は, さきの順に少なくなっていて, リン脂質にあってもC18 : 1は標準のに多く, C18 : 2は特級, 上級に多かった。かかる等級間での脂肪酸組成の差異は, 中性脂質の分画において, より顕著であった。
    プレスハム脂質のトリグリセリド内の脂肪酸分布の状態は, 等級間で著しい違いが認められた。特級のものではC16 : 0および飽和酸は, トリグリセリドの2の位置に多く, C18 : 0やC18 : 1および不飽和酸は, 1と3の位置に多く結合しているのに対して, 標準のものでは, 2の位置にはC18 : 1不飽和酸が多く結合していて, C16 : 0, C18 : 00などは1, 3の位置に多く存在していた。
    市販のプレスハムの脂質のトリグリセリド組成は, 等級間できわめて顕著な差異があって, SSSとS2Uは特級, 上級, 標準の順に多くなり, SU2はさきの順に少なくなっていた。またPOP, POSt, POO, StOOなどは特級, 上級, 標準の順に多く, StPO, OPO, OPLなどは, さきの順に少なくなっていた。
    試験の結果, 試料脂質の脂肪酸組成からも, 市販プレスハムの原料肉のちがいが推定できたが, それのトリグリセリド内の脂肪酸分布やトリグリセリド組成は, 肉の種類の鑑別や製品規格の判定に, より明確な指標を与えるものであることがわかった。
  • 1974 年 27 巻 2 号 p. 94
    発行日: 1974年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
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