栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
24 巻 , 1 号
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  • 黒田 嘉一郎
    1971 年 24 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    When anaerobic glycolysis of cancer tissue was studied by Warburg manometer, glucose was readily metabolized but galactose was hardly metabolized. As a fundamental study of the possibility of diet therapy of cancer by galactose, the problem “How matured rats utilize galactose ” was investigated.
    When rats were fed by galactose as carbohydrate in diet, cataract was produced, urine volume increased, a large amount of galactose was excreted, body weight did not increase and rats were dead in about 20 days. Namely, matured rats can not utilize a large amount of galactose.
    Thus, galactose-1-phosphate uridyl transferase activity in the liver, which plays important role in galactose metabolism, was determined with development of rat.
    The activity was high in the stage of suckling but after deprivation of weaning (20 days after birth), the activity was decreased to the level of matured rats. On the contrary, the activity of glucokinase was low in the stage of suckling, and increased rapidly after weaning. The activity of hexokinase did not show any remarkable change with development of rats, and the activity was always low. The activities of these enzymes, which were concerned with carbohydrate metabolism, showed similar pattern in guinea-pigs which have different weaning (5 days after birth).
    When the experimented animals just before weaning were fed by diet with galactose, the decrease of galactose-1-phosphate uridyl transferase could not be protected.
    Cortisone, the adrenocortical hormone, inhibited galactose-1-phosphate uridyl transferase activity and promoted glucokinase activity.
    When galactose tolerance was investigated on adult persons, less than 0.3g of galactose per kg body weight was utilized.
  • 草野 愛子
    1971 年 24 巻 1 号 p. 8-12
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    納豆製造過程における大豆蛋白質の変化を究明する目的をもって原料を等しくする蒸煮大豆, Bac. natto. No. 6による納豆, 市販菌による納豆および同一市販菌による市販納豆の5種の試料についてTCA可溶性区分の全アミノ酸と遊離アミノ酸組成をペーパークロマトグラフィーによって明らかにし, イオン交換カラムクロマトグラフィーおよび微生物定量法によってその定量を行なった。 結果を要約すると次のようである。
    (1) 遊離アミノ酸としてβ-Alaを含む19種, 塩酸分解試料においてはTryを除く18種のアミノ酸および1個の不明スポットが認められた。
    (2) TCA可溶性区分の全アミノ酸は蒸煮・醗酵過程で著しく増加し, 遊離アミノ酸よりペプチド態アミノ酸の増加率の方が高かった。 いずれにおいても含量の著しく高いものはAsp, Glu, Lys, 著しく低いものはCysであった。 各試料とも遊離度 (TCA可溶性全アミノ酸に対する遊離アミノ酸の割合) の高いアミノ酸はTyr, 著しく低いものはCysであった。
    (3) 同一菌を用いた市販菌納豆, 市販納豆と Bac. natto No. 6 納豆についてペプチド態と遊離Asp, Gluの含量, 遊離度, 構成比の変動などを比較して, 両者にはAsp, Glu遊離能に差があり, 市販菌はGluよりAspの, No. 6納豆菌はAspよりGluの遊離能が強い特性を持つと考えられた。
  • 飯森 正秀
    1971 年 24 巻 1 号 p. 13-16
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    温州みかんの缶詰製造で脱皮工程の塩酸処理液に可溶性の界面活性剤SAEOを添加したときの脱皮効果について検討した。その結果SAEO添加によって塩酸濃度およびその後のカセイソーダ濃度を低減できることを認めた。またこれらの化学処理にさきだって原料みかんを水またはSAEO水溶液に浸漬することにより安全に脱皮できることを見出した。
  • 飯森 正秀
    1971 年 24 巻 1 号 p. 17-19
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    缶詰みかん製造用の界面活性剤SAEOのみかん中の残留量の測定方法について述べた。 ジュースとしたみかんにエチルアルコールを加えて生ずる沈殿を除き, アルコールを溜去した水溶液を酢酸エチル-クロロホルム (1: 1容量比) 混合溶剤で抽出し, これをTLCで展開しSAEOをドラーゲンドルフ試液で発色させた。この方法によるSAEOの最小検出濃度は2ppmである。 またSAEOを使用して脱皮したみかんにはSAEOの残留は認められなかった。
  • 斉藤 憲, 晴山 信一, 小柳 達男
    1971 年 24 巻 1 号 p. 20-24
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    水洗白米と溶剤抽出ダイズあるいはカゼインからなる高食塩飼料を与えたネズミの血圧は飼料にコンブ灰分あるいはコンブ水抽出物を添加しても影響はないがコンブそのものを配合すると血圧上昇が阻止された。また, この高食塩飼料にコンブやコンブ水抽出残渣を加えるとネズミの肝臓および腎臓のリボフラビン含量が高まり尿中ナトリウムの排泄が増加した。
    肝臓および腎臓にリボフラビン含量が増加した原因はコンブに含まれるリボフラビンよりもこれを食べた結果腸内細菌によるリボフラビンの合成が増したためのようである。肝臓および腎臓にリボフラビンが増した結果, ナトリウムの排泄を増し, 血圧上昇を阻止し得たのであろう。
  • 遠藤 一, 須藤 たへ, 桜井 京子
    1971 年 24 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    東北地方幼児の日常摂取食餌中の卵の増加およびその一部を牛肝臓で替えた食餌は, シロネズミのスミチオンによる発育阻害を阻止し, シロネズミの肝臓中のPiおよび総Pの含有量を増し, 同時にトレーサーとして食餌に混入した32Pからのシロネズミの諸組織中の32P含有量を高める傾向を示した。
  • 鈴木 久乃, 北 郁子, 鈴木 継美
    1971 年 24 巻 1 号 p. 30-36
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    東京都江東区の某小学校およびそれに隣接する中学校の生徒につき, 小学校では1967年6月, 中学校では1968年6月に週日3日間の食餌調査を実施した。
    調査対象生徒の体位が全国平均値から大きく偏っているが, その発育量には大きな差はないことから, 摂取熱量, たんぱく質量の検討にあたって体位を考慮すべきと考え, 生徒の実際の体位にもとづく所要量を計算して, 摂取量と比較した。
    (1) 小学校生徒では, 補正した熱量所要量に対し, 男女ともやや低値であるが, 補正所要量から安全率を除いてみると, ほぼ100%内外, またたんぱく質では, 体位のみで補正した所要量に対し85~120%であり, 安全率を除くと130~190%という結果となった。
    (2) 中学校生徒では, 男女とも熱量摂取は体位を補正して安全率を除去した所要量にも満たず, たんぱく質摂取についても体位補正所要量に対しては不足, さらに安全率を除去した値に対してはほぼ100%という結果であった。
    以上の事実から, 所要量を現実に適用する場合に体位の偏りを重視する必要があり, また, 所要量を点推定値としてでなく区間推定値として設定することは必要性である。
  • 門間 偉峯, 山吹 佐和子, 根岸 孝, 藤野 安彦
    1971 年 24 巻 1 号 p. 37-40
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) 卵黄の脂質から純粋にスフィンゴミエリンを単離し, それを構成する脂肪酸とスフィンゴシン塩基の組成を調べた。
    (2) 構成脂肪酸としては11種が認められ, そのうちパルミチン酸が過半を占め, リグノセリン酸がこれに次いでいた。
    (3) 構成長鎖塩基としては, スフィンゴシンとジヒドロスフィンゴシンが見出され, 前者が大部分を占めていた。
  • 鈴木 継美, 鈴木 久乃, 島野 ひな子, 北 郁子
    1971 年 24 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    東京都江東区内某中学校女子生徒44名につき初経年令1968年6月の週日3日間の栄養摂取状況, 体位を調査し栄養摂取調査時点における初経からの月令にもとづいた体位, 熱量, たんぱく質摂取量を分析した。
    (1) 初経年令中央値は12才10ヵ月, 範囲は11才から14才5カ月にわたっていた。
    (2) 初経からの月令に対し, 身長・体表面積・ローレル指数は有意の正相関を, 1967年春から1年間の身長の伸び, Ponderal Index, 単位体表面積あたり熱量摂取量, 単位体重あたりたんぱく質摂取量は有意の負の相関を示した。
    (3) 初経からの月令を独立変数として体表面積あたりの摂取熱量の回帰直線を求め, その回帰係数から初経後1年間の減少を計算すると-2.85Cal/m2/hr となり, 基礎代謝を実測したこれまでの報告と類似の数値を示した。
    (4) 日本人の栄養所要量算出に用いられた体表面積, 体重ののび, 基礎代謝量, 所要量などからもとめた体重あたりのたんぱく質所要量から, 1年間の変化量をそれぞれについて計算し, 本調査結果よりえられた各該当の値と比較したところ, 栄養所要量基準値では基礎代謝の減少がより小さく, 表面積・体重の増加がより大きくみつもられていた。
    それゆえ思春期の栄養所要量を現実に適用する場合にはこれらの問題点を考慮する必要があろう。
  • 金 明燦, 高木 兵治
    1971 年 24 巻 1 号 p. 46-49
    発行日: 1974/03/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    味噌玉19種について, その一般性状とチラミン, ヒスタミン含量を測定した。その結果, 味噌玉の水分含量は外部, 内部共に試料によってかなり異なり, また水分含量は味噌玉の熟成に与える影響が大きく, たとえば蛋白質の分解程度, すなわち可溶性窒素, アミノ態窒素の生成割合は水分含量が増加するに従い高くなる傾向を示した。
    また, 味噌玉の水分含量の低い場合のpHは中性ないし微酸性を呈し, その含量の高い場合は中性ないしアルカリ性を示した。
    これらのことは, 微生物フローラの相異を示すものであり, たとえば水分含量の高い場合, カビ類の繁殖は, 味噌玉の表面にのみ見られた。
    チラミン, ヒスタミンの含量は例外の2点を除いて, 極めて低かった。
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