栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
10 巻 , 4 号
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  • 原 実
    1958 年 10 巻 4 号 p. 161-167
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 長沢 俊三, 高木 兵治
    1958 年 10 巻 4 号 p. 168-171
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    4種の炭水化物を数種の割合でカゼインと組合せ, これを塩酸加水分解 (2N-HCl, 5lb. 5時間) しメチオニン喪失量を, Microbio-assayで測定した。その結果, 澱粉, デキストリン, 葡萄糖は蛋白質との共存量が増加すれば, 或る一定の傾向をもつてメチオニンの測定値が低下する。すなわち, カゼインに対する炭水化物の共存率 (x) とメチオニンの喪失量 (y) の関係は, 次式の通りである。
    馬鈴薯澱粉 y=100.02-0.26x
    デキストリン y=99.24-0.44x
    葡萄糖 y=96.84-0.52x
    又, 繊維素の存在は, この分解条件下では, メチオニンの喪失に及ぼす影響は, 全く認められなかつた。
  • 岩田 久敬, 小林 邦彦, 中谷 哲郎, 林田 卓也, 泉 清
    1958 年 10 巻 4 号 p. 172-175
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1. 小麦胚芽は生でも炒つたものでも, 還元型グルタチオン (G) 約100mg%と, 総G約250mg%を含んでいた。これを37℃で16日間貯えた場合に生胚芽では還元型G 40%以上を損失したが, 炒つたものでは少く, 20%以下を損失するに過ぎなかつた。これを更に30℃で80日間貯えた場合にGの損失は多かつた。然し炒つたものでは常に損失がやや少かつた。
    2. 小麦胚芽の炒つたものを約2年間室温に貯えた場合の損失は, 還元型Gは約93%で, 総Gは約68%であつた。
    3. 米胚芽は還元型G 40mg%, 全G 150mg%余を含んでいた。大麦胚芽は前者を20mg%, 後者を40mg%位含んでいた。
    そして貯蔵中の還元型Gの損失は大麦胚芽の方が少かつたが, 総Gの損失は両胚芽共に少かつた。
    4. 小麦粉のGは強力粉・普通粉・新鮮粉・未漂白粉に多くて, 還元型G約7mg%, 総G約30mg%であつた。その他の粉は前者3mg%, 後者20mg%位であつたが, 多くの場合に貯蔵した粉はこの値をほぼ最低値として保つていた。
    5. 一般に還元型Gは貯蔵中に速かに減少し, 総Gは減少がおくれ, 小麦粉の場合には数ヵ月間不変のこともあつた。
  • 小林 邦彦, 菅野 栄
    1958 年 10 巻 4 号 p. 176-178
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1. 生鮮蔬菜類を予め抗生物質剤の水溶液中に浸して室内貯蔵を行つた結果, 多くの場合に外観並びにCの残存率に対して効果が認められた。
    2. 同様にして冷室に貯蔵した場合には外観上は大差がなかつたが, 多くの場合にCの残存率には効果が認められた。
  • 曾根 清秀, 後藤 たへ
    1958 年 10 巻 4 号 p. 180-182
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    北陸14号を用いて水稲玄米の成分組成に対する農薬の影響を検討した。
    (1) 一般成分については農薬の影響がほとんど認められなかつた。(2) 農薬の主成分のうちCuは各試験区に均等に検出され, 量的差異は認められなかつた。Hgは今回の定量法では実測できなかつたがPb, Sn, Mo, Agなどが農薬区に特異的に検出された。これは農薬の不純物成分と関係があると考えられ, いちおう農薬中の重金属成分が穀粒中に移行する可能性があると推定される。(3) B-ビタミン類の含有量は明らかに農薬の影響を受けていると見られ, B1は農薬区では増加し, B2は減少を示していた。
  • 曾根 清秀
    1958 年 10 巻 4 号 p. 183-186
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    水稲玄米のB2含有量におよぼす肥料の影響を農林21号, 同24号を用いて宮城県内の3地域, 3土質について試験, 検討した。
    (1) 米収に対して窒素は特に影響が顕著に現われているが, その影響は土質によつて異る傾向を示している。
    (2) B2の生合成に対する肥料の影響はリンに比較的よく現われており, リンは窒素とともに水稲のB2生合成に重要な役割を占めているものと推定される。
    (3) 埴壤土では水稲品種, 肥料の間に影響の差異があるとはいいにくいが, 泥炭土では明らかに品種の優位性が認められた。
  • 南 勝一
    1958 年 10 巻 4 号 p. 187-188
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    10歳前後の児童9名を被験者として3週間にわたりスポーツ実施期とグリシン投与期のCa吸収状態をしらべたところ, 1日約4時間の軽度なスポーツを負荷した時のCa吸収率は, 安静にしていて1日0.5gのグリシンを投与した時のそれとほとんど同率であつた。
  • 後藤 たへ
    1958 年 10 巻 4 号 p. 189-191
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    以上要するにラッテの栄養不良群は摂取する各種無機成分量が少く体重および各内臓重量の増加が甚しく少く此の場合の骨, 小腸壁, 大腸壁, 胃壁, 肝臓, 脾臓, 心臓のCaおよびP含量は少くなり (絶体量は更に甚しく少くなる) それと逆にNa或はKのいずれかにおいて必ずその含量が大となる傾向であつた。筋肉と腎臓においてはそれらと逆に栄養不良群においてCaおよびP含量は大であつたが, 絶対量はやはり栄養不良群においては良好群と大差がないか又は下廻つていた。内臓中のFe含量は栄養不良群が概して多目であつたが, 絶対量では両群大差がないが時にはやや下廻つていた。ただし骨および肝臓のFe, Cu含量は判然と栄養不良群においては減少を示していた。
  • 後藤 たへ
    1958 年 10 巻 4 号 p. 192-194
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/03/26
    ジャーナル フリー
    以上要するにD2注射により両群とも体重の増加が従来より多くなりその際, 骨, 肝臓において判然とCaおよびP並びにFeとCu含量を増量し, それらの増量が特に栄養不良群において多く, K含量はそれらと逆に骨の栄養不良群の場合減少を示した。Ca含量は骨, 肝臓のみならず腎臓以外のすべてにおいてD2注射により両群とも判然と増量を示し, 又Cu含量もまた消化管壁以外のすべてにおいてCaとまつたく同様にD2注射により両群とも例外なく増量を示した。Fe含量については骨と肝臓においてはD2注射により増量を示したことはCa Cuなどと相似であるが, その他の部分では栄養不良群においてはD2注射によりその含量を減少する傾向をしばしば見受けられた。
    これらの実験事実はV. D投与が体重の増加に顕著に好影響を及ぼすとのHarry Steenbockその他の報告と一致するものであり, 又筆者らの前の報告による栄養良好ラッテ群および不良ラッテ群の屎尿中のCa, P, Fe Cu含量がD2注射により減少を示しNa, Kは逆の動向を示し, 特に栄養不良群にそれらの動向が顕著であつたということとの関連においても当然と考えられることである。更に又筆者が前に報告した乳幼児の食餌にCaのみを添加した際のCaの代謝変化がP, Fe, Cuの代謝変化と相似であり, その際NaおよびKの代謝がしばしばCaのそれと拮抗的な様相を示した事実などより考えてもCaの体内でのうごきと他の無機成分のうごきとの関係について今回のごとき実験事実も一応考えられることである。しかしその間の機序については文献も少なく又不明の点も多いので, 更に追及してゆきたいと思う。
  • 加藤 勝雄, 佐藤 徳子
    1958 年 10 巻 4 号 p. 195-199
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/03/26
    ジャーナル フリー
    亘理町は宮城県南部に位する農村で, 全戸数に対し農家30.0%, 商家10.2%, 農業を副業とする家10.2%及びその他となつている。
    農産物は米麦を始め野菜類も豊かに生産され, 又魚介類は漁港荒浜を控えて入手は容易であり, 各種食品の給源には比較的恵まれている。学童の口角炎罹患率は従来の報告と同じく, 女より男に高く, 又高学年に高い傾向が認められ, 総罹患率は高橋による宮城県農村の20~30%と大差ない。
    口角炎群と対照群との発育状況を比較すると, 先ず身長・体重・胸囲の絶対量については, 男では胸囲についてのみ11歳群並びに全年令を通して見た場合, 有意の差で口角炎群が対照群に優るが, 身長, 体重については凡て有意の差は認められなかつた。女では8歳の身長・体重・胸囲が有意の差で口角炎群が対照群に優り, 逆に11歳の身長, 10歳の胸囲及び全年令を通して見た場合の胸囲では対照群が口角炎群に優つていた。又一方身長・体重・胸囲の年間発育量については男女, 各年令共, 又全年令を通して見ても総て有意の差ではなかつたが, 概して対照群が口角炎群より大きい傾向がうかがわれた。この様に絶対量についても発育量についても明らかな差が認められなかつたのは, 例数が少なかつた事及び口角炎群の判定において26年の秋と27年の春との両度の検診に口角炎の症状を認めたという者は僅かで, 一度の検診時だけ罹患した者が大部分を占めていた事によるものと考えられるが, 又一方身長・体重・胸囲等は遺伝並びに之までの生活環境の影響が複雑に作用している為であると考えられるので, 更に調査研究を重ねたい。
    口角炎児又はその家庭について, 口角炎発生の原因と思われる事柄を質問調査した結果は, 「食べ過ぎ」が第1で, 次が 「胃が悪い時」, この2項が断然多かつた。又口角炎群の摂取食品の傾向は, 動物性食品に乏しく, 高含水炭素性食餌であるが, この傾向は又農業地帯である亘理町一般の食生活の実態でもあつた。
  • 加藤 勝雄, 佐藤 徳子
    1958 年 10 巻 4 号 p. 200-205
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    小学校6年児童と中学校3年生徒について, 口角炎群と対照群との身長, 体重, 胸囲の絶対量並びに6ヵ月間の発育量を性別, 学校別, 地域別に比較検討し, 次の如き結果を得た。
    (1) 口角炎罹患率は市街地の中心部程低く, 農村地帯である新市域が最も高い。又女に比し総て男が高率であつて, 従来の文献と全く同じ傾向が見られるが, 之等は主として栄養上の欠陥によるものと思われる。
    (2) 小学校児童の身長, 体重, 胸囲の「絶対量」について性別, 学校別, 地域別に口角炎群を対照群に比較すると, 口角炎群が小である場合が多い。しかしその差が有意であるのは身長1例, 体重及び胸囲に各々2例で, 反対に口角炎群の方が有意の差で大であるのは, 体重, 胸囲に各々1例である。更に性別に旧市域4校合計並びに新旧市域5校合計で見ると, 必ずしも統計学的に有意とは言えないが, 身長, 体重, 胸囲何れも男も女も総て口角炎群の方が対照群より小である。(5校合計の男の身長の差は有意で口角炎群が劣る。)
    次に身長, 体重, 胸囲の 「発育量」については口角炎群の方が小さい場合が大多数で, その差が有意であるのは身長に2例, 体重に1例である。逆に対照群が小さい場合も少数あるが総て有意の差は認められない。尚, 性別に旧市域4校合計並びに新旧市域5校の合計で見ると旧市域4校合計の女の胸囲を除き他は総て対照群より口角炎群の方が小さい。この中女の身長のみ旧市域4校合計においても新旧市域5校の合計においても有意の差で口角炎群が劣つている。
    (3) 中学校生徒においても, 小学校同様に, 身長, 体重, 胸囲の 「絶対量」について性別, 地域別に見ると新市域の女を除いて, 総て対照群に比し口角炎群が小さい。然し有意の差を示すのは新市域の男の身長, 体重, 女の胸囲及び新旧市域合計の男の身長, 体重, 胸囲である。旧市域の女は却つて口角炎群の方が身長, 体重, 胸囲総て大きいが有意の差ではない。
  • 伊丹 賢吉, 加藤 寿美夫
    1958 年 10 巻 4 号 p. 206-208
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 納豆菌を培地培養・煮熟大豆に移殖し, 増殖させ菌体内外B2量を測定した結果, 納豆菌は菌体内でB2を生合成するが菌体外には殆んど放出せず, 又特別に分解もしない菌の様である。
    2) 3型分劃から, 納豆は栄養学的意義大なる食品である。
    3) 納豆菌自体はB2という点で他の細菌と比較し大なる差異が認められなかつた。
  • 斎藤 好枝
    1958 年 10 巻 4 号 p. 209-214
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    以上要ずるに今回の実験によりV. Cは調理損失が, 和洋食共に相当大であり, 特に和食は洋食よりも大である。これは食品材料及び調理法の違いによるものであるが, 調理法の影響が特に大きいものと思われる。また本実測値並びに備考として書きそえた分析表値からみてもV. Cはこの程度の献立でも充分でない上に調理による損失を考えるならば更に一層, V. Cの不足が考えられる。よつて献立作成の材料の選択と共に調理法の検討の必要性が認められる。
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