栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
26 巻 , 8 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 田中 米實, 冨安 行雄
    1973 年 26 巻 8 号 p. 473-478
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    保存した納豆に白色析出物が生ずることは一般に知られている。 この物質を究明するため, 純粋納豆菌を用いて製造した納豆および市販納豆を一定期間保存して白色析出物を出現せしめてこれを分別し, 0.3規定塩酸に溶解した後水酸化アンモニウムで中和し, pH 5.0およびpH 9.2で析出する結晶物を追及して次の結果を得た。
    1) pH 5.0で分離した物質はペーパークロマトグラフィー, 紫外線吸収スペクトログラフィーおよび元素分析の結果からチロシンであると同定した。
    2) pH 9.2で分離した物質は, リン, マグネシウム, およびアンモニウムから成る化合物であることを認め, これらを定量した結果ストラバイトであると確認した。
    3) 白色析出物中のチロシンとストラバイトとの含有量の割合は約1: 2.89であった。
  • 堀 康二, 福田 亘博, 藤田 修二, 菅野 道廣
    1973 年 26 巻 8 号 p. 479-486
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    ブドウ糖あるいは蔗糖を唯一の糖質源として65.85%含む飼料をウィスター系雄白ネズミに与え, in vitroにおける血漿のレシチン: コレステロールアシルトランスフェラーゼ (LCAT) の活性および脂肪酸特異性を比較した。
    14日間の蔗糖食で血漿のトリグリセリド (TG) 濃度は著しく増加し, リン脂質濃度も増加の傾向にあった。 LCAT活性は蔗糖食で低下した。 これは血漿中の酵素活性そのものの低下がおもな原因と考えられたが, 基質の変化も無視できないことが示唆された。 LCAT反応で新しく生成された各コレステロールエステルの割合 (脂肪酸特異性) にいくらかの変化が認められ, 蔗糖食でオレイン酸エステルの生成割合が高くなった。 しかしながらこれは基質の影響によるもので, LCAT自身の脂肪酸特異性は変化していないことを示す結果が得られた。
    2日絶食後2日間再絶食させた実験では, ブドウ糖食と蔗糖食のLCAT活性には差が認められなかった。 しかし, 市販固型飼料の再摂食にくらべ両糖質の再摂食では活性が低下した。 さらに, オレイン酸エステルの生成割合が増加したが, その増加は蔗糖食再摂食で著しかった。 これらの変化は基質となるリポたん白質の変化と酵素自身の性質の変化によるものであることを示す結果が得られた。
    血漿TG濃度とLCAT活性の間には相関関係がありTG濃度の増加はLCAT活性を低下させるようであった。 これはLCAT反応と血漿TGの代謝とは密接な関係があることを示すものと考えられる。
    これらの結果は白ネズミ血漿のLCAT活性と脂肪酸特異性が飼料中の炭水化物の種類と投与方法の相違によって異なった影響を受けることを示した。 また, 血漿中のLCATとリポプロテインリパーゼは相互に密接な関連をもち, 血漿コレステロールエステルとTGの代謝に関与していることを推察した。
  • 吉田 勉
    1973 年 26 巻 8 号 p. 487-490
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    食用タール色素の赤色2号 (R2), 赤色102号 (R102) および黄色4号 (Y4) を用いて人工消化実験を行ない, これら3種類の色素混合が, ペプシンによるカゼイン消化に及ぼす影響について調べた。
    1) 各色素単独添加の際のみならず, 3種類の色素の各混合比を添加したときにおいても, 色素濃度のきわめて低いところを除き, 色素濃度が増加するにつれて, ペプシンの活性は低下した。
    2) 3種の色素のうちでもっともペプシン活性阻害が著しかったのはR102であり, 一方Y4の活性阻害は概して弱かった。
    3) 3種類の色素混合については, ペプシン活性阻害は, 高濃度域ではR102単独とY4単独の中間にある場合が多かった。
    4) ペプシン活性阻害がもっとも著しかったのは, R2: R102: Y4=15: 70: 15の混合比の場合であった。
    5) R2ないしはY4の混合比が高い場合には, 3種類の色素混合によるペプシン活性阻害の増強は認められなかった。
  • 桐渕 壽子, 添田 紀久枝, 馬場 たえ子, 野沢 泰子, 稲垣 長典
    1973 年 26 巻 8 号 p. 491-495
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    キャベッ乾燥粉末およびキャベツより分離したステロールを過コレステロール血症とした雄幼白ネズミに与え, 血漿および肝臓コレステロール値および肝総脂質量におよぼす影響をみた。
    キャベツ乾燥粉末を投与した場合, 肝臓コレステロールおよび肝総脂質量の低下が認められた。血漿コレステロール値も低下の傾向がみられた。
    キャベツステロールを投与した場合, 肝臓コレステロールおよび肝総脂質量の低下がみられたが, 血漿に対しては効果は認められなかった。キャベツステロールは, 遊離型ステロールとして投与した, その組成はβ-シトステロール約75%およびカンペステロール約25%であった。
    キャベツステロールによる肝臓コレステロールの低下は肝臓コレステロール中のエステル型において低下しており, 遊離型においては量的変動はなかった。
  • 大橋 登美男, 菅野 栄
    1973 年 26 巻 8 号 p. 497-501
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    牛肉, 豚肉, 鶏肉および兎肉に食塩および各種ポリリン酸塩を添加し, 遠心法にしたがって保水性を測定して, 食塩およびポリリン酸塩が各種畜肉の保水性におよぼす影響について検討した。得られた結果の要点は次のとおりである。
    1) 食塩添加によって, 肉の保水性は著しくよくなり, さらに, 食塩のほかにピロリン酸四ナトリウムまたはトリポリリン酸ナトリウムを添加すると, 食塩のみを添加した場合よりも著しく良好な保水性を示した。
    2) 食塩のほかに, ピロリン酸二ナトリウムまたはヘクサメタリン酸ナトリウムを添加した塩づけ肉の保水性を測定した結果, これらのポリリン酸塩の保水効果はほとんど認められなかった。
    3) 食塩のみ, および食塩とピロリン酸四ナトリウムを添加した塩づけ肉の保水性は, 兎肉が最もよく, 鶏肉がこれに次ぎ, 以下豚肉, 牛肉の順であった。
  • 藤井 徹也, 富山 新一
    1973 年 26 巻 8 号 p. 503-504
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    α-Olefin sulfonates (AOS) was developed and became available commercially. It had high degree of biodegradability and safety. The authors carried out studies of removal of crude protein in purification of sweet potato starch by AOS, ABS and linear alkylate sulfonates (LAS). It was found that AOS and LAS showed as high removal of crude protein as ABS.
  • 東条 仁美, 宮崎 基嘉
    1973 年 26 巻 8 号 p. 505-512
    発行日: 1973/12/29
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
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