栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
23 巻, 9 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 吉田 昭
    1970 年 23 巻 9 号 p. 583-597
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
  • 中川 一郎, 正名 洋子, 小林 克巳
    1970 年 23 巻 9 号 p. 598-602
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    白ネズミを用い, カゼイン18%と10%給与の際の発育の相違をタンパク質の量的な違いによるものか, 質的な相違によるものか, すなわち特定アミノ酸の不足によるものかを追究した。 その結果は尾長および体重の発育が10%カゼイン群では劣り, ことに生後10-15週の時期に著しくその後は平均値では差があっても有意差はなくなってくる。
    また, 10%カゼイン群は他群に比べ性周期の始まりも遅く, しかも不規則性が続いた。その他, 体成分の分析によると同じ週令では体重の多いものの方が水分量少なく, 脂肪多く, したがって10%群は水分量多く, 脂肪少ない傾向があったが, 各群同じ体重のものについて比較すると, このような差は見られなかった。
    0種類の必須アミノ酸1つ1つについて, その不足が発育遅延の原因でないかを調べたが, アミノ酸の種類には関係なく, 18%カゼイン群との発育の差は見られなかった。 したがって18%カゼイン群と10%群との発育の差はタンパク質の量的な違いによるものであり, タンパク質量は白ネズミで生後10-15週の時期 (ヒトの思春期に相当するものと思われる) における発育を促進する。
  • ムツゴロウ, ワラスボ肉質中の遊離糖について
    山添 義隆
    1970 年 23 巻 9 号 p. 603-605
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) 半鹹水性魚類, ムツゴロウ, ワラスボ肉質中の遊離糖をホウ酸処理微結晶セルロースAvicel SFによりそれぞれ7種類, 3種類を検出した。
    (2) 新しい糖の定量法-TLC-gallic acid法-によりハゼ科の魚肉にglucose, fructose, galactoseおよびxyloseの4糖を確認定量することができた。
  • パターン推移の予測
    田村 真八郎, 石間 紀男, 大沢 文江, 吉川 誠次
    1970 年 23 巻 9 号 p. 606-609
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    One of the calculation methods of the future food consumption pattern was developed. A n dimensional pattern vector was thought to exist and move on the surface of the unit sphere in n dimensional space. A calculation method was studied on the next 2 assumptions, (1) a pattern moves on a straight line in the sphere surface, (2) infinite time is necessary to move from a boundary to another boundary of the first quadrant area.
    Firstly, a locus of pattern moving is expressed as vectors using a vector OP
    in which OA represents the present pattern, OB represents the past pattern and OP is a vector which has a right angle with vector OA. Secondly, the position of a future pattern is decided using the distance (radian) from the starting boundary point, according to the logistic curve equation,
    in which y is a distance from the starting point, t is a time and K, ao and a1 are parameters. In this study, the distance from the starting point to the targent point is used as the K value.
  • 蛋白質・脂質・糖質別カロリー供給パターン推移の予測
    田村 真八郎, 大沢 文江, 宮崎 基嘉
    1970 年 23 巻 9 号 p. 610-612
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Future changes of the calorie supply pattern composed of proteins, fats and carbohydrates in Japan were estimated using the forecast calculation method reported in the previous report.
    Data obtained were 13.0% from proteins, 23.7% from fats and 63.3% from carbohydrates in 1975, whereas 12.8%, 27.6% and 59.6% in the items in 1980, respectively. Supposing that recent changes of eating life in Japan continue in future, the calorie supply pattern will become the point considered not good for health in 1977, because the percentage of the calorie from fats will reach over 25%.
  • 牧 善輔, 金森 正雄
    1970 年 23 巻 9 号 p. 613-617
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    牛乳のκ-カゼインをプロナーゼで分解し, セファデックスG-25およびG-50によるゲル 過およびDEAEセルロースクロマトグラフィにより分別し, ヘキソースを含む区分を集め, 50.2%の糖を含むグリコペプチドを得た。
    このようにして得たグリコペプチドとともに, レンニンで分解した12% TCA可溶のグリコマクロペプチドおよびκ-カゼインについてそのアミノ酸, ガラクトース, ガラクトサミン, シアル酸の量より分子組成を比較検討した結果, 2つのグリコペプチドにおいてはいずれも略々同数のガラクトース, ガラクトサミン, シアル酸を含み, その比はκ-カゼイン中にあるこれらの残基の比ともほぼ一致した。
    プロナーゼ処理により得たグリコペプチドは分子量3, 459で15のアミノ酸残基を含み, そのうちにはThr 5mol, Ser 2molとOH基を持つアミノ酸が約半数を占めていた。
  • 山添 義隆
    1970 年 23 巻 9 号 p. 618-624
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Avicel SFを用いたTLCによる糖の分離を行ない, 分離した糖をgallic acidと加熱反応させて生ずる呈色液を550mμで比色定量する糖の一新定量法を試み, 精度よく定量することができた。
    (1) 担体としてホウ酸処理したAvicel SFを用い, 展開溶媒に酢酸エチル, ピリジン, 酢酸, 水 (5: 5: 1: 3) を使用することにより10種の糖の分離, 検出を行なった。
    (2) (1) により分離した糖を0.1%のgallic acidと加熱反応させ, 生ずる発色液を550mμの波長で比色定量する。回収率は90%以上であった。
    (3) PPC法においてのアニリン・フタレート試薬による発色斑からの糖類の回収率は悪く定量法としては適当でないが, 本法ではPPCよりも比較的容易に回収できWilson法に比べ簡便であり回収率も高くWolfrom法と同程度の精度であった。
  • 井上 陽一, 森内 幸子, 細谷 憲政
    1970 年 23 巻 9 号 p. 625-629
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    (1) 白ネズミにマルチトールを大量投与すると, 下痢を起こすが日時の経過とともに適応して回復してくる。 その場合の体重増加は対照群に比して多少低下していた。 またこの場合, 小腸, 盲腸, 大腸は増大する現象がみられた。
    (2) マルチトールは膵酵素ならびに小腸粘膜の酵素標本によって分解されなかった。
    (3) 肝においてマルチトールを投与した場合にM1DH活性は見出されず, SDH活性も誘導されなかった。
    以上の結果からマルチトールは腸管内で分解されず, また生体に利用もされない2糖類の糖アルコールであると思われる。
  • 1970 年 23 巻 9 号 p. 630-632
    発行日: 1970年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
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