栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
24 巻 , 2 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 梶本 五郎, 吉田 弘美, 三宅 佐和子
    1971 年 24 巻 2 号 p. 59-62
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    鯨肉20g, アジ50g/匹をそれぞれ100gを1組とし, 計2,000gを180℃で2分間, 大豆油で揚げ, その揚げの回数と揚げ物よりフライ油へ移行する鯨油, アジ油の量, フライ油中の不ケン化物, トコフェロール量を求めた。
    (1) 揚げの回数が多くなるにしたがい, 鯨油, アジ油が次第にフライ油に移行し, 不ケン化物も増加する。逆にTcoは対照油に比べ著しく減少する。
    (2) 豚脂, 鯨油およびその混合油にmixed-Tcoを0.04と0.2%になるよう添加し, 180℃で1~4時間, 加熱後のTcoを求めると, 混合油および鯨油は, 豚脂そのものに比べTcoの分解が多い。
    (3) 変質度の異なる豚脂にmixed-Tcoを0.2%ずつ添加し, 180℃で, 1~4時間加熱後のTco量は, 変質度の高い豚脂ほどTcoの分解が多い。終りに臨み, 貴重な試料を提供していただいたェーザイ株式会社ならびに植田製油株式会社に厚く御礼申し上げます。
  • 名武 昌人
    1971 年 24 巻 2 号 p. 63-68
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    メチオニンおよびその関連化合物の抗酸化能を比較検討し, メチオニンの抗酸化機講を明らかにせんとし次の結果をえた。
    (1) メチオニンはトリプトファンに近い抗酸化能を示しその抗酸化力は濃度が増大する程増加し, pH6~9の範囲で事実上効力に大きな変動は認められなかった。
    (2) メチオニンの遊離カルボキシル基あるいは遊離アミノ基の何れかをマスクしても抗酸化力には大きな変化は68認められなかったが, 両基をともにマスクすると抗酸化力は著しく低下した。
    (3) メチオニンのメチルメルカプト基が酸化されたり, 除かれたりすると抗酸化力が明らかに低下したので, メチオニンの抗酸化能はメチルメルカプト基に起因する所が大きく, ほかに構造的な因子としてカルボキシル基あるいはアミノ基の何れかが遊離状態にあることが望ましいと考えられる結果をえた。
    (4) リノール酸の自動酸化過程においてメチオニンは速やかにメチオニンスルフォキシドに酸化された。
    以上の事実からメチオニンの抗酸化作用機構について推論した。
  • 金 明燦, 高木 兵治
    1971 年 24 巻 2 号 p. 69-76
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Wistar strain male adult rat (Body weight 200-300g) を使用して2週間ad libitumとpaired feedingし, 16hr間絶食した後採血して血液中のfree amino acids含量を“HITACHI”Amino acid Autanalyserで分析定量し, RC-24B TOMY Micro HematocritCentrifugeにて補正した。
    (1) 無蛋白群と20%カゼイン群をad libitumにてfeedingした成熟白鼠の血液中の遊離アミノ酸の含量は蛋白レベルが高くなると赤血球も血漿も遊離アミノ酸が高くなり, とくに赤血球中のAla, Lys, Ser, Argなどは高く, 血漿はThr, Glu, Tauなどが高くなった。
    (2) 5%カゼインに無脂肪と30%脂肪の飼料にて成熟白鼠をpaired feedingした時, 血液中の遊離アミノ酸はカロリ-が増加すると赤血球も血漿も高くなる。 また両群の血漿と赤血球中の遊離アミノ酸を比較すると無脂肪群の時は血漿は赤血球中の遊離アミノ酸が高いがカロリ-が増加すると赤血球の遊離アミノ酸は血漿中の遊離アミノ酸より上昇した。
    (3) 20%カゼインに無脂肪と30%脂肪の飼料にて成熟白鼠をpaired feedingした時の血液中の遊離アミノ酸はカロリーが増すと赤血球の遊離アミノ酸が高くなるが血漿は逆に低くなった。 しかし無脂肪群の時はカロリーが高い群と逆現象的にすなわち血漿が赤血球中の遊離アミノ酸より高くなった。
    (4) E/P (Erythrocytes per plasma) は一般的にカロリ-が増加するとそのRatioが大きくなり, そのRatioは10.0以下であった。
    (5) E/N (Essential amino acid per non essential amino acid) は一般に蛋白レベルが増加し, カロリーが高くなるとE/NRatioも高くなり, そのRatioは0.2-0.7であり, まだ血漿のE/Nが赤血球のE/Nより大きかった。
  • 酒沢 千嘉弘, 臼井 瑩
    1971 年 24 巻 2 号 p. 77-82
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    パントテン酸をその増殖必須因子として要求する醸造協会7号酵母の増殖においてロイシンが抑制作用をすることを認め, その阻害の様相について検討を加えた。 それは非拮抗の形式をとり, β-アラニン, パントテン酸などの高濃度添加によっても回復しないばかりかβ-アラニンの添加ではかえって阻害を助長することを見い出した。 また, 阻害の機構について検討し考察を加えた。
  • 兼松 弘, 二宮 房子, 守瀬 恵美子, 新谷 勳, 今村 正男
    1971 年 24 巻 2 号 p. 83-88
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    ソフト型マーガリンにおける物理的, 化学的性質の年間傾向を知るために, ソフト型5銘柄および対照としてハード型5銘柄について, 四季の製品を試料として一般性状, 脂肪酸組成, 硬度およびS. F. I. を測定してつぎの結果を得た。
    (1) 塩分, 融点についてはソフト型, ハード型ともに年間変化はほとんどなく, ソフト型の平均は, 1.8%および31.9℃, ハード型の平均は2.0%および32.7℃であった。
    (2) ケン化価およびC12以下の低級酸の測定結果より, ラウリン系油脂に関して, ソフト型では試料cを除いてほとんどその配合が認められなかった。 しかしハード型では試料b以外に配合され, その配合割合は, 夏季のみやや少なかったが, 他の季節はほぼ一定しているものと
    (3) ヨウ素価については, 両型ともに冬季高く, 夏季低い傾向が認められ, 硬化度の異なる油脂により若干季節的調節のあることが推察された。 しかしF2においては, ソフト型で夏季のみやや少なかっただけで, 両型ともほとんど年間変化が認められなかった。 なおF2の割合の平均は, ソフト型で23.3%, ハード型では15.3%を示した。
    (4) 硬度およびS. F. I. の結果では, 両型ともに低温側において, 夏季やや硬く冬季軟かい傾向が認められ, またソフト型の方がハード型より低温で軟かいことが認められた。
    またS. F. I. において, 銘柄によって夏季・冬季間の差が比較的大きく, 硬質脂配合において季節的変化のあるものと, その差が小さく, 年間ほぼ一定しているもののあることが推察された。
    (5) 脂肪酸組成の特徴より試料Bおよびbには, 魚・鯨油などの海産動物油脂の存在が認められたが, その他はすべて植物性油脂のみと推定された。
  • 野田 克彦
    1971 年 24 巻 2 号 p. 89-91
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    低カゼイン飼料にメチオニンを添加して起こる脂肪肝について, 摂食量との関係をしらべ次の結果を得た。
    (1) 基本飼料 (8%カゼインのみを含む) を投与された白鼠の肝脂質量は, メチオニン添加飼料群と同量のカロリー摂取となるようにしてもメチオニン添加飼料群のそれより低値である。
    (2) 肝脂質量と血中トリグリセライドまたは肝G6PDH活性の間には相関が見出されない。
    (3) 血中トリグリセライド値と血中コレステロール値はきわめて類似した変動を示す。
  • 常田 文彦, 渋川 尚武, 安元 健, 金田 尚志
    1971 年 24 巻 2 号 p. 92-95
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    Amberlite IR-45 (OH-型) 処理して得られた沈でん物, すなわち有効画分中には2成分が混在していたが, Amberlite CG-4B type1 (CH3COO-型) によって分画できた。
    有効画分中の主成分は, 2 (R), 3 (R) -dihydroxy-4- (9-adenyl) butyric acidであり, 千畑ら5)のエリタデニンと同一物質であることを確認した。
    副成分はシイタケに, 主成分の約1/4量含まれており, 主成分と類似した構造の2 (R) -hydroxy-4- (9-adenyl) butyric acidであるが, 血漿コレステロール低下作用は極めて弱い。
  • 金森 正雄, 三好 正満, 伊吹 文男, 牧 善輔
    1971 年 24 巻 2 号 p. 96-100
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    3ないし4種類の方法で調製したκ-カゼインの不均一性を各種のゾーン電気泳動, DEAEセルロースクロマトグラフィー, セファロースゲルろ過, それに焦点電気泳動によって調べた。 その結果調製法のいかんによらず全てのκ-カゼインは不均一で, その不均一性は少なくとも2つの要因, すなわち分子の大きさと分子電荷の不均一性に帰せられることが判明した。 DEAEセルロースクロマトグラフィーの結果, κ-カゼイン複合体は少なくとも2成分に分画され, そのうちの1成分はパラκ-カゼイン様成分であった。 この成分の存在の有無の判定は通常のゾーン電気泳動では困難であり単なる不純物というよりはκ-カゼイン複合体の1成分と考えられる。 したがってκ-カゼイン不均一性要因についてはランダムS-S結合11)以外にパラκ-カゼィン様成分の存在もその原因と考えられる。 パラκ-カゼイン様成分の含量が調製法によって余り差がなく, この成分はκ-カゼイン調製中の副生物ではなく, ミルクの中に最初から存在していたと考えられる。 また尿素・硫酸法によって調製したκ-カゼインが最も不均一性が少なく, しかも分子が大きく, カルシュウム・エタノール法によるκ-カゼインはいくらか小さいユニットに解離しておりパラκ-カゼイン様成分を最も簡単に遊離させることが判明した。
  • 梶本 五郎, 吉田 弘美, 三宅 佐和子
    1971 年 24 巻 2 号 p. 101-104
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    2l容鍋に大豆油500gを入れ, 鯨肉, ジャガイモおよびピーマンをそれぞれ100gを180℃で3分間揚げ, 同操作を繰返し, 計2kg揚げた。揚げ量が500gごとにフライ油を秤取し, 変質度, Tcoおよび脂肪酸組成を求めた。
    (1) 鯨肉を揚げたフライ油が最も変質度高く, ついでジャガイモ, ピーマン揚げの順であった。
    (2) フライ油中のTcoの減少率は鯨肉を揚げたものが最も高く, ついで, ジャガイモ, ピーマン揚げの順であった。
    (3) 脂肪酸組成ではいずれの揚げ物のフライ油においてもほとんど差異が認められなかった。
    終りに臨み貴重な試料を提供していただいたエーザイ株式会社ならびに昭和産業株式会社に厚くお礼申し上げます。
  • 中川 一郎
    1971 年 24 巻 2 号 p. 105-106
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    The correlation between body weight and basal metabolism of children is, except for middle school children, closer than the correlation of heat production with body surface. Therefore, the standards of metabolism based on body weight are considered simple and practicable for use in determination.
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