栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
33 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 村上 浩紀
    1980 年 33 巻 2 号 p. 49-60
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 福井 忠孝
    1980 年 33 巻 2 号 p. 61-65
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    日本人の栄養所要量については, 今後の研究にまたねばならない問題が多く残されているが, 今回改定の日本人栄養所要量は, 最近の栄養学の知識を取り入れて日本人の健康を守る上に最適なものが求められたものである。今後, 国民のすべてがその栄養所要量に適合した栄養素量を摂取して健康を保持増進するために, これが活用されることを期待するものである。
  • 伊東 牧子, 野崎 幸久
    1980 年 33 巻 2 号 p. 67-73
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    食物の脳機能に及ぼす影響を研究する一方法として, 脳内セロトニン (5-HT) を指標としてとりあげ, アミノ酸混合物含有飼料投与のラット脳5-HTに及ぼす影響を検討した。
    アミノ酸混合食群と比較すると, 絶食群では血清総Tryは低くなったが遊離Try, 脳Try・5-HIAAに変化はなく, 脳5-HTは高くなった。無たん白食群では, 血清総・遊離Tryともに低下したが脳Try, 5-HTは増加した。競合アミノ酸欠乏食群では, 血清総・遊離Try, 脳Try・5-HTが増加した。0.5% Try添加食でも同様な変化を示したが, 血漿のフェニルアラニンの低下がみられた。1/2競合アミノ酸食群では, 血漿総・遊離Try, 脳5-HTは変化せず, 血漿競合アミノ酸は減少し脳Tryが増加した。高脂肪食では, 血漿遊離Tryは増加したが, 血漿総Try, 脳Try・5-HTは変化せず血漿のフェニルアラニンが低下した。
    相関をみると, 脳Try濃度と血漿遊離Try濃度との間では, 有意の相関は認められず, 血漿総Try濃度さらに血漿総Try濃度と競合アミノ酸濃度とを考え合わせたときの脳Try濃度との間には有意の相関が認められた。
    以上の結果から, 脳Try・5-HTは血漿総TryとTryと脳吸収部位で競合するアミノ酸の血漿濃度によって影響されることが考えられた。しかも飼料のアミノ酸組成の変化が脳5-HT濃度に速やかにかつ複雑に影響を及ぼすことが示され, 日常の脳機能にも, 食物の影響が大きいことを推定できる。
  • 渡辺 雄二, 長谷川 忠男, 鈴木 隆雄
    1980 年 33 巻 2 号 p. 75-79
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    明暗条件下で飼育した白ネズミの生殖器官の成熟と飼料中のdl-α-Toc acetateの影響を調べたところ次のような結果をえた。
    1) 副生殖器官の重量はE無添加区では暗黒群が減少し, E添加区ではその減少が抑えられた。
    2) E無添加区の人工光群, 暗黒群ともに精細胞や精子細胞の発育がみられず, E添加区では人工光群, 暗黒群ともに精細胞や精子細胞の発育がみられた。
    3) 血中の総Toc量はE添加区, E無添加区ともに暗黒群で減少する傾向がみられた.
    以上の結果から生殖器官の成熟を抑制する暗黒条件と低たん白条件という因子に対してTocが有効であることが示唆された。
  • 守 康則, 三谷 璋子
    1980 年 33 巻 2 号 p. 81-86
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ポリフェノールによる発ガン物質ニトロソアミン生成阻害の立場よりポリフェノールと亜硝酸ナトリウムとの反応, とくにカテコールと亜硝酸ナトリウムとの反応を褐変反応を主体に検討し, 次の結果を得た。
    1) ポリフェノールと亜硝酸ナトリウムは比較的速やかに反応し, また著しい褐変化を起こす。その褐変反応の強さは, 没食子酸>タンニン酸>ピロガロール>カテコール>p-ベンゾキノンの順であった。
    2) カテコールと亜硝酸ナトリウムは比較的強い酸性域 (pH 2.0, 4.0) において速やかに反応し, 褐変化を起こす。また褐変反応に伴い亜硝酸ナトリウムは, 速やかに減少する。
    3) カテコール-亜硝酸ナトリウム系褐変反応物はセファデックスG-25カラムクロマトグラフィーにより三つの紫外吸収性をもつインドフェノール (DPI) 還元性成分に分離された。さらに還元性褐変反応物の生成はペーパークロマトグラフィーからも確認された。
    4) カテコールは, ジメチルアミンと亜硝酸ナトリウムの反応によるN-ニトロソジメチルアミンの生成を阻害する。
  • 藤田 修三, 高谷 友久, 不破 英次
    1980 年 33 巻 2 号 p. 87-92
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ジャガイモデンプンを酸化して, α-1, 4結合グルコース単位中に二つのカルボキシル基をもつ, ジカルボキシルデンプン (DCS) を調製した。このものは, 無機元素とイオン結合する性質をもつ。10%カゼイン, 低カルシウム, 低リンの条件下で, 3% DCS-0.35%ストロンチウム, 3% DCS-0.02%カドミウム, 2% DCS-0.02%カドミウムそして2% DCS-0.005%カドミウムを加えた合成飼料を, ラットに一定期間与えて, DCSによる投与元素の体内吸収抑制効果を観察した。その結果, 3% DCS-0.35%ストロンチウム投与群の脛骨ストロンチウム蓄積量, そして, 2% DCS-0.005%カドミウム投与群の肝臓カドミウム蓄積量について, DCSの緩和効果が認められた。また血中ヘモグロビン, ヘマトクリット値から, カドミウム投与による貧血症状が緩和される傾向が認められた。
  • 野田 克彦, 平井 昭司, 檀原 宏
    1980 年 33 巻 2 号 p. 93-99
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    熱中性子線照射による食品中Se含量の放射化分析定量を行ない以下の結果を得た。
    1) 大部分の動物性食品は, その凍結乾燥試料200~500mgを中性子線束1×1012n cm-2 sec-1で10秒間照射後ただちに77mSeのエネルギー・ピークを30秒間計測することで定量可能であった。
    2) Se含量が0.05ppm以下の場合が多い植物性食品や, Se含量は高くとも食塩を添加してある加工食品では, 1の方法でのSe定量は不可能な場合が多かった。その場合, 試料500mg~1gを中性子線束4×1012n cm-2 sec-1で5時間熱射し, 10~20日間放置後に湿式灰化をし, 分解液からSeを分別沈澱で集め, そのなかの75Seのエネルギー・ピークを測定する方法で定量を行なった。
    3) Se含量は動物性食品に高く, とくに魚介類は高含量 (1ppm以上) だった。米, 野菜, 果物など植物性食品は一般に0.1ppm以下だったが, 大豆加工品と食パンは植物性食品中ではSe含量が高かった。
    4) 食事を献立に従って作製し, 食事中のSe含量を実測し, 個々の食品の測定値の総和として計算から求めた値と比較したところ, 実測値が計算値よりも高く, あまり良い一致はみられなかった。一日当たりのSe摂取量は100~200μg程度と推定された。
  • 小菅 充子, 相坂 浩子
    1980 年 33 巻 2 号 p. 101-104
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    得られた精油量は, 用いた試料100gにつき“碧螺春”2.6mg, “黄山毛峰”2.0mgで, これらはいずれも“やぶきた”の3.8mgにくらべて低い収量であった。カラムSP-1000を用いた中国および日本緑茶のガスクロマトグラムをFig. 1に示し, 各成分のピーク面積パーセントをTable 1に示した。また, カラムSE 30を用いたガスクロマトグラムの主要ピーク面積パーセントの比較をFig. 2に示した。
    “碧螺春”は非常に若い一芽一葉を摘採した高級茶で糸屑のように細長く不規則によれていて, 軽く, 甘味をおびた青くさい匂いのC5アルコール類, すなわち1-ペンテン-3-オール, シス-2-ペンテン-1-オール, ペンタノールの割合が非常に多く, この三者のピーク面積パーセントの合計は40%にも達するという著しい特徴を示した。反面, 日本緑茶“やぶきた”に多い甘く花様の良い香りのするリナロール, リナロールオキシド, ネロリドールや全体の香りを重厚にするといわれるインドールの割合は非常に少ない。
    “黄山毛峰”はほとんどが一芽二葉を摘採した白毛のある高級茶であるが, ばら花様の香りのするゲラニオールの含量がきわだって多いことが特徴で, また, 甘く蜂蜜様の香りのする2-フェニルエタノールおよびベンジルアルコールの含量も多い。しかしリナロール, ネロリドール, インドールの割合は“碧螺春”同様“やぶきた”より少ない。
    官能検査の結果, “碧螺春”の香気は清高で軽く, 味は日本煎茶様であり, “黄山毛峰”は花様の甘い香りを持ち, まろやかな味であるとされたが, 香気成分の分析結果は, これらの官能特性とよく一致すると思われる。緑茶は製造工程の初期に茶葉に高熱を加えて茶葉中の酵素の効力を失わせ, 茶の緑色を保たせる殺青という工程を経る。殺青には鍋炒と蒸気による方法があり, 日本では蒸気法を用いているが, 中国では鍋炒が中心である。この殺青法の違いも中国緑茶の香気の特徴の一因となるのではないかとも考えられる。
    また, 2種の中国緑茶の香気成分の割合の違いは, 茶樹が異なることのほかに, “碧螺春”は新芽が出はじめたごく初期に, 微細な芽芽 (およそ1g当たりの芽葉数358) を摘採したものであるのに対し, “黄山毛峰”はこれよりかなり遅れた, 芽も葉も大きく成長した (およそ1g当たりの芽葉数77) 時点で摘採したものであるので“碧螺春”は低沸点の青くさい匂いのする物質を多く含み, “黄山毛峰”はこれより沸点の高い甘い香りのする物質を多く含むことは, この摘採時期も大きく影響を与えていることが推察される。
  • 1980 年 33 巻 2 号 p. 105-108
    発行日: 1980/12/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
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