農業農村工学会誌
Online ISSN : 1884-7196
Print ISSN : 1882-2770
87 巻, 11 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 森 洋, 朝倉 紀樹
    2019 年 87 巻 11 号 p. 935-938,a1
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
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    本報では,各都道府県へのアンケート調査結果から全国の廃止ため池に対する以下の現状を示した。①全国の約半分の自治体で廃止手続きを取っていた。②平成26年度のため池一斉点検後から廃止への動きが顕著に現れ始めた。③廃止の主な理由は,ため池が利用されなくなったことが挙げられるが,それらの多くは台帳上での削除にとどまり,対策工事などの処理までは行われていない場合が多かった。④多くの自治体では,ため池管理者不明の場合で生じた災害への責任の所在を明確にしていなかった。

  • 廣住 豊一, 神長 唯, 德本 家康, 西脇 淳子, 坂井 勝, 加藤 千尋, 渡辺 晋生, 溝口 勝
    2019 年 87 巻 11 号 p. 939-942,a1
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    科学技術振興機構(JST)支援事業「復興農学による官民学連携協働ネットワークの構築と展開」は,平成28年度をもって3年の事業を完了した。これを受けて,本事業では,三重県四日市市でこれまで実施してきた放射線教育アウトリーチ活動の継続に加えて,地域で開催されている環境教育イベントへの出展や小中学校教員向け研修講座を通して新しい活動を始めた。本報では,四日市市で継続・展開している復興農学分野における放射線教育アウトリーチ活動について紹介する。

  • 福本 昌人, 芦田 敏文, 進藤 惣治
    2019 年 87 巻 11 号 p. 943-947,a1
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    ほ場整備事業の創設前に整備が行われ,かつ,その後に再整備が行われていない地区では,10a程度の狭小区画の田が広がっている。そのような地区の多い低平地域を対象とした広域的な圃場整備計画の策定に資するため,田の区画整備水準の評価結果と農地流動化の進展度合の評価結果を組み合わせて集落を分類する手法を開発した。田の区画整備水準は区画の形状・長辺長を,農地流動化の進展度合は田の借入耕地面積率を指標にして集落単位で評価する。本手法を千葉県の両総用水の受益区域に適用し,404の集落を5クラスに分類したマップを作成した。同マップは,圃場整備実施を優先的に検討する地区を絞り込む際の基礎資料として活用できる。

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