富山県氷見市中央部に位置する十二町潟地域は海抜0m以下の地域のため, 長年洪水に悩まされ, 明治以降干拓が進められ, 多くの排水改良事業が実施されてきた。その中で昭和55年度~58年度にかけて国営かんがい排水事業氷見地区により, 十二町潟排水機場が施工された。しかしながら, 供用開始から20年余りが経過して老朽化が進み, 小さな故障が起きはじめている。ポンプの主要部品である減速機歯車や電動機等が故障すればポンプ機能が停止し浸水被害が予想されるが, 十二町潟排水機場はチューブラポンプであり, 点検改修が困難であるため, 分解後にデータをとったり, 目視調査を行い整備レベルを決定した。本報では, これらの概要について報告する。
抄録全体を表示