農業農村工学会誌

経済成長の著しい東南・南アジア諸国では，農村人口や農業労働力の低下が農業の持続的な発展を図る上での深刻な課題となっている。そのため，農業機械化の導入や水利用の利便性向上による効率的な農業の実現が求められており，その前提となる圃場整備の必要性が増大している。一方，東南・南アジアの各国における圃場整備の発展段階は大きく異なっている。そこで，本報では，その背景を探るため，タイ，ミャンマー，ベトナムおよびスリランカにおける圃場整備の現状，農地制度や事業実施法の課題を分析する。

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補修工を施した鋼矢板護岸の再劣化は，既存施設の表面処理後の状態により被覆材との一体化性能に影響を及ぼす。本報では，補修工を施して10 年が経過した鋼矢板護岸を対象に行った実態調査結果を報告する。特に，有機系表面被覆材の膨張に伴う再劣化部位について画像解析を試み，実態検出の可能性を検討した。検討の結果，可視画像をグレースケール画像に変換し，微分フィルタによるエッジ検出を適用することで矢板形状を明確に抽出できることが明らかになった。解析精度は，鋼矢板水路の構造，設置環境，補修範囲と使用画像の画素値に依存する。より具体的な画像解析には，詳細な鋼矢板水路の設置条件を把握する必要性が明らかになった。

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