繊維学会誌
Online ISSN : 1884-2259
Print ISSN : 0037-9875
36 巻, 11 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 菊池 誠
    1980 年 36 巻 11 号 p. P441-P448
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
  • 浜田 忠平
    1980 年 36 巻 11 号 p. P449-P460
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
  • 須沢 利郎
    1980 年 36 巻 11 号 p. P461-P467
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
  • 近藤 克己, 牟田 健一, 秋山 隆一, 福田 敦夫, 久世 栄一
    1980 年 36 巻 11 号 p. T465-T471
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    ストレス・プレート・モジュレータ(SPM)は,変調可能な位相板であり,そのリターデーションは印加した交流電圧に従って正弦的に変化する。本論文では, SPMとその駆動電源の製作法, SPMの較正法(最大リターデーションAと印加電圧の実効値Vとの関係),および透明フィルムの複屈折測定法を詳述する。光学系は, He-Neレーザ,偏光子, SPM,試料,検光子,および光電子増倍管(PMT)から成る。PMT出力のDC成分を解析すれば,標準位相板を使用しないでSPMを較正し,通常の大きさのリターデーションを容易に計測できる。また,ロックイン増幅器により交流成分の高感度検出を行なえぱ,すでに報告されているように, 10μrad.程度の微小リレーデーションを測定できる。具体的測定例として,市販のセロハン・テープを1~6枚重ねたものを試料とし,そのリターデーションを標準位相板を使用せずに決定した。
  • 小川 利彦
    1980 年 36 巻 11 号 p. P468-P473
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
  • 小山 清人, 石塚 修
    1980 年 36 巻 11 号 p. T472-T478
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    伸長中での直径および張力の同時測定が可能な装置を使用して,ポリブテン-1溶融体の伸長粘度を測定した。伸長粘度の非線型パラメーターは線型領域の伸長粘度と実測の全伸長粘度の比から計算した。得られた非線型性のパラメーターはひずみ速度および温度にはほとんど依存しない。また, 4つの積分型構成方程式を選び.一定ひずみ速度下での伸長流動に応用した。それらのモデルはロッジモデル,ボーグ〓ホワイトモデル,バーンスタイン・キースレイ・ザーパスモデルとワーグナーモデルである。これらのモデルは高ひずみ速度下での伸長粘度の非線型性を良く説明できる。ところが,これらのモデルから得られた非線型性のパラメーターはひずみ速度および温度に強く依存した。
  • 黒木 敏雄
    1980 年 36 巻 11 号 p. P474-P478
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
  • 網屋 毅之, 河口 昭義, 宮本 武明, 稲垣 博
    1980 年 36 巻 11 号 p. T479-T483
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    羊毛ケラチンを構成する第3成分タンパク質であるnon-helicalな高グリシン含有成分タンパク質(HG成分タンパク質)の固体膜中におけるコンホメーションをCDおよびX線回折法を用いて検討した。HG成分タンパク質のS-カルボキシメチル化誘導体は,高硫黄含有成分タンパク質(High-S成分タンパク質)の場合と同様に,ギ酸キャスト膜中で比較的高度にβ-構造を取り得ることを見出した。得られた結果をHigh-S成分のそれと比較し,さらにこれまでに解明されているHG成分タンパク質の一次構造に基づいて考察した。
  • 松倉 利夫, 木下 隆利, 滝澤 章, 辻田 義治
    1980 年 36 巻 11 号 p. T484-T492
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    Poly (γ-methyl L-glutamate) (PMLG)の“無配向”および“配向”膜中の染料の拡散を検討した。“無配向”膜では,ヘリックスロッドは膜面と平行に,面内では無秩序に配向し, “配向”膜では,膜面及び配向のためかけた電場方向に平行に配向している。拡散は,膜内濃度勾配により測定し,これを濃度依存性拡散係数を用いた計算結果と比較して解析した。“配向膜”では,ロッド方向への拡散係数は,それと垂直方向の数倍となり,不透過性ロッドの迂回の効果が現れる。拡散の幾何学的モデルの考察から,ヘリックスロッド間の距離は, X線回折よりえられるものより小さい。側鎖が僅かに負性のPMLGに対し,正の電何をもつMethylene Blueは,比較的広くて親和性の高い拡散路をおそく拡散するが,負の電何をもつAlizarine Red Sは,狭くて親和性の低い拡散路を速く拡散する。
  • 永田 実, 清造 剛, 内野 規人
    1980 年 36 巻 11 号 p. T493-T500
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    ハロゲン化テレフタル酸(1, 2および4置換体)と数種のジアミンまたはジオールからポリアミドおよびポリエステルを調製し,これらの重合体の合成や性質に及ぼすハロゲン置換の影響を系統的に検討した。
    ηsp/Cはベンゼン環のハロゲン置換基の立体障害のために置換基の数の増加に伴い低下し, 4置換体ではほとんどが0.1以下であった。結晶性および融解温度は一般的にハロゲン置換基による充填阻害のために低下した。ポリエチレンテレフタレートについて測定したガラス転移温度はハロゲン置換によって低下し,立体障害による難屈曲化よりも充填阻害の影響が強いことが示唆された。熱重量分析および発火性試験によって測定した難燃性は重合体中のハロゲン含量の増加に伴い向上した。溶解性はハロゲン置換によって,主として結晶性の低下に帰因して増大した。
  • 手代木 琢磨, 山本 秀夫, 坂本 宗仙, 砺波 宏明
    1980 年 36 巻 11 号 p. T501-T505
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    キチンは2-アミノ-2-デオキシグルコースがβ結合したアミノ多糖であるが,セルロースのおもにC-2位にアミノ基を導入し,キチン同族体を合成した。すなわち,セルロースのC-6位のトリチル化,ジメチルスルホキシドー無水酢酸によるC-2位の酸化,ヒドロキシルアミンによるオキシム化,水素化リチウムアルミニウムによる還元,そして脱トリチル化からなる一連の反応を利用し,アミノ基の置換度0.37の2-アミノ-2-デオキシセルロースを得た。オキシムの還元の際に生成する可能性のある構成単位は2-アミノ-2-デオキシグルコースと2-アミノ-2-デオキシマンノースであるが,生成物の酸加水分解物のガスクロマトグラフィーおよび薄層クロマトグラフィー分析から後者は全く観察されず,前者と未同定のアミノ単糖とが確認された。このことからC-2位のオキシムの還元は立体特異的に起こることが判明した。
  • 穴原 明司, 藤田 隆善, 川崎 幸夫, 仙石 秀
    1980 年 36 巻 11 号 p. T506-T518
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    仮撚法によって糸に実撚を残留させることはできないが,ゴデットスピニング法は特殊なメカニズムにより,定常的な実撚を与えることができる。この方法は供給フィラメント糸をローラ上にまきつけ,軸方向に供給速度の1/100程度でひき出すもので,速度比(堆積比)の大きい点,糸表面に多数のループが突出する点が欠点であった。本報告は,この方法の原理を考察し,フィラメント開繊法により欠点を大巾に解消し得る見通しを得たので,操作性,糸質に関連する要因として,開繊方法,回転体の形状,フィラメントのまきつけ位置,芯糸の供給方法などの検討結果について述べる。本方法により,見かけ上実撚が糸に残留するが,本質的には仮撚であるため,得られた糸の旋回性は通常の加撚糸に比べてはるかに低い。糸の形態は繊維束の周囲を多数のループが,ら線状に被覆しており,織物物性は加工糸より紡績糸に近い値を示した。
  • 辻 和一郎, 平松 万起子, 中尾 時枝
    1980 年 36 巻 11 号 p. T519-T524
    発行日: 1980/11/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
    カーボキシメチル化度2.0-4.4モル%のカーボキシメチル化綿布を種々の金属塩水溶液に浸漬して金属カチオン置換を行い,処理布の耐熱,耐酸,耐腐食性,燃焼性を検討した。カーボキシメチル化綿布経糸の引張強度の150°C空気中加熱による低下は, Na, Mn, Ni, Caカチオン置換により軽減されたが, Cr, Cu, Zn, Alカチオン置換によっては熱劣化は促進された。30%硫酸, 40°C処理ではカチオン置換の影響は微小であった。土中埋没試験では引張強度低下はCr, Fe, Ni, Cu, Alカチオン置換により減少された。燃焼試験においてはAl, Sbカチオン置換布は余じん時間の減少および炭化面積の増加を示したが,全体として防炎効果は不十分であった。比較のためにアクリル酸グラフトーカチオン置換綿布にっいて試験したが,グラフト率の増加に従い十分な防炎性を示した。
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