地理学評論
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33 巻, 6 号
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  • 冨田 芳郎
    1960 年 33 巻 6 号 p. 297-300
    発行日: 1960/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 野本 晃史
    1960 年 33 巻 6 号 p. 300-311
    発行日: 1960/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    日本には現在パルプ用材供給地域として北海道北東部,奥羽南部,中部地方西部,中国山地,四国南西部,九州南西部がある.なかでも北海道と中国山地は主要供給地域となつている.北海道がエゾ松,トド松供給地域であるに対し,中国山地は赤松供給地域である.赤松利用は昭和25年頃を契機として盛んとなり,広葉樹利用の始まる昭和35年まで赤松は主要用材となつてきた.パルプ工業立地の南下現象は世界的傾向であるが,日本の場合,旧領土喪失による資源不足が南下を促進している.戦後の工場立地は,赤松資源林周辺の工場適地に誘致された.中国山地地域は約15の工場に用材を供給している.他の供給地域が1工場の独占的供給構造をなすに対し,争奪的であり,分配的である.各工場の用材仕入圏の形態と仕入量をみれば,工場立地と生産能力を知りうる.中部地方各工場の仕入圏は北日本に伸展せず,赤松を求めて西南日本に拡大している.北睦,東海道の各工場は中国山地に用材を求めている点注目すべきである.中国山地でも広島県山地地域が問題であり,用材争奪の結果は,資源涸渇と水害問題,坑木および一般用材コストの高値をよび,地域経済に波及するところ大である.
  • 川崎 敏
    1960 年 33 巻 6 号 p. 312-327
    発行日: 1960/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    1) 尾西機業地域は3度の産業革命を経験して形成された.それは寛政から天保期,明治初年,明治末から大正初期で,本文は前2者を中心に取扱つた. 2) この産業革命によつて地布時代からの自給的農村手工業地域のなかに問屋制家内工業,マニュフアクチァー,近代工業が漸次成立していつた. 3) 出機制は織屋が農家を下におき,内機は雇傭者を使用し支配的地位に立ち資本と労働を分化させ,社会的分業のもとに地域を形成していつた. 4) 自機,出機,内機は混合形態をとりつつ地域の拡散と集積を行い,このまま第3の産業革命(明治末-大正初期)に入つた. 5) 綿布は不断着として実用的であるので,幕藩の政策と相まつて寛政以後は綿作地が拡がり,桑園が後退した.北限は宮田,東野,布沢,小牧を結ぶ線であり,南限は海部の米作地,西限は疏菜地に喰込んでいる. 6) 機業の発達に伴つて地域的分化が現れ岩倉を中心とする綿作地,起を中心とする機業地,一宮を中心とする綿作機業の混合地域が成立した.局地的経済流通は遠隔地経済流通と変化し,他藩商人と在郷商人との物資の交流が生じ,農民的経済流通機構が領主的経済機構と対立した. 7) 明治初期における外国からの綿糸,綿,染料の輸入は在来の産業構造を変質し,近代工業の基盤が徐々であるが築かれて来た. 8) 尾西機業地域の形成条件を考察した.
  • 1960 年 33 巻 6 号 p. 328-343_1
    発行日: 1960/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1960 年 33 巻 6 号 p. 343-344
    発行日: 1960年
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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