地理学評論
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45 巻, 12 号
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  • 砂村 継夫
    1972 年45 巻12 号 p. 813-828
    発行日: 1972/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    大陸棚の地形は本質的には侵蝕地形であり,かつ現在の大陸棚の形成には後氷期の海面変化が重要な役割を果しているという観点に立って,海蝕崖の後退と後氷期の海面変動とを組合せた大陸棚形成のモデルを考えた.このモデルの妥当性を,福島県大甕,千葉県屏風ケ浦,および愛知県赤羽根の三つの地域で定量的に検討した結果,近似的にはほぼ妥当であるとの結論を得た.
  • 成瀬 敏郎
    1972 年45 巻12 号 p. 829-837
    発行日: 1972/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    石英砂粒を光沢角粒・光沢円粒・半磨食粒・磨食粒の四型に区分して,西日本の6地域の海岸および南極の海浜砂・砂丘砂その他の風成砂層の粒型分析を行なった.粒型分析の結果,光沢円・角粒の含有率は海浜砂に高く,磨食粒の含有率は風成砂層に高く,さらに沖積世の風成砂層のうちでは砂丘皿砂に最も高いことが明らかにされた.砂丘皿砂の砂層の厚さと磨食粒の含有率との間には相関関係が認められた.南極の風成砂のうちドライバレーのものは我が国のものにくらべて高い磨食粒含有率を示した.洪積世の風成砂層のうちで磨食粒含有率の高いものがあり,沖積世の風成砂層と著しく異なった特性を示した.
  • 定本 正芳
    1972 年45 巻12 号 p. 838-850
    発行日: 1972/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    農基法の登場からいわゆる “'70年代の総合農政”へと,日本の農業は国際化への歩みを急速にたどっている.ここで予期される展望は,国際競争力を備えた農業と農民だけが,自立経営として生き残れるということである.この事態が実現された場合,日本の農業はどうなるかという問題はさておき,この際すでに実質的には価格政策を放棄され,国際化の波に直接さらされてきた農業,つまり普通畑作農業のたどった道を確認しておくことは決して無益なことではないだろう.それは少なくとも東北地方北部に関する限り,農政が期待するような規模の生産性を追求する方向はほとんど認められず,圧倒的多数の農民は兼業化への道を歩み,土地利用の粗放化が著しく進展するにとどまった.そして専業として農村に留まる少数の農民の経営基盤は,畑地の転換によって拡充しえた米作部門であったのである.現在の農業問題とそれの地域的展開を考察する場合,この事実を避けることはできないであろう.
  • 西沢 利栄, 川井 寛, 柳沢 幸博, 植木 正俊
    1972 年45 巻12 号 p. 851-853
    発行日: 1972/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1972 年45 巻12 号 p. 854-860,1_2
    発行日: 1972/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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