通常のみりん製造に用いられる清酒用麹の他に, 焼酎用麹を用いて麹歩合を変えたみりんを試作して成分などの比較 (pH, 酸度, アミノ酸度, ボーメ度, アルコール度, 有機酸組成, アミノ酸組成, 全窒素含量, 全糖含量) と煮切測定を行った. 焼酎用麹みりんの酸度は清酒用麹みりんに比べて高く, 麹歩合が高くなるにつれて酸度, アミノ酸度ともに高くなった. コハク酸は焼酎用麹みりんの方が多く含まれており, 酢酸は清酒用麹みりんの方が多く含まれていた. クエン酸は焼酎用麹みりんにのみに含まれていた. グルタミン酸は主に清酒用麹みりんに含まれ, アルギニンとロイシンは清酒用麹みりんに比べて焼酎用麹みりんの方が多かった. アミノ酸組成に基づく主成分分析により, 麹歩合や麹の種類に応じたみりんの特徴を分類することができた. 成分および調理効果など特徴の異なるみりんが製造できる可能性が示唆された.
本研究では, 机上の片付けの知覚に影響を与える要因を明らかにすることを目指し, 机上の整頓に関する自由記載のアンケート調査を実施し, テキストマイニングにより分析を行った.
分析により, 机上の片付けの知覚に関する従来研究で指摘されてきた, 机上の空きスペースの大きさとその配置が片付けの知覚に影響を与えることを確認した. さらに, 机上に置かれた物の向きなどの「物体の置き方」が, 片付けの知覚に影響を与えることが明らかになった.
またアンケートでは, 机の上に物を置く場合に意識していることについても調査した. その結果, 机上に空き (作業) スペースを確保することと, 使用頻度の高い物を手の届く範囲に配置することを意識していることがわかった. これらの結果から, 机上に物を配置する際には, 機能性を重視して物を配置していることがわかった.