地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
52 巻 , 8 号
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  • 大矢 雅彦
    1979 年 52 巻 8 号 p. 407-425
    発行日: 1979/08/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    バングラディシュ政府は,日本政府に対しブラマプトラ-ジャムナ川での架橋援助を要請してきた.しかし,この川は河道変遷・河岸変遷が著しく,巨大であるため,河道固定は不可能である.そこで,筆者はあらかじめ選ばれたバハドラバッド,ガバルガオン,シラジガンジおよびナガルバリ(アリチャ)の4地点のうち,いずれの地点が最も安定していて架橋に適するかを応用地形学的立場から調査することを要請された.
    筆者は, (1) 河岸線および流心の変化を調査するとともに, (2) ブラマプトラ-ジャムナ川沿岸地形分類図(1/5万), (3) ブラマプトラ-ジャムナ川,ガンジス平野地形分類図(1/100万)を作成した. (1) の結果,ナガルバリはガンジス川の背水の影響を受けて河岸,州および流心の位置の変化が最大であること,また,バハドラバッドも変化が大きいこと,これに比べてガバルガオン,シラジガンジの変化が少ないことがわかった. (2) の結果,バハドラバッド,ガバルガオンは形成開始以来180年しか経過していない扇状地上に位置し,将来河道変遷がおこりうること,シラジガンジ以南は自然堤防地帯河川の特色をもつこと,シラジガンジには地盤の隆起運動によって形成されたと見られる180年以上経過した古い沖積平野による狭さく部があって,河道が一定しており,この狭さく部は今後も存続しうると考えられることなどがわかった. (3) の結果,バハドラバッド,ガバルガオン付近には断層線,線状構造があるが,シラジガンジにはないことがわかった。上記の諸点にもとづいて,筆者はシラジガンジを4架橋候補地点中では最適であると判断した.
  • 飯田 智之, 奥西 一夫
    1979 年 52 巻 8 号 p. 426-438
    発行日: 1979/08/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    小起伏の花崗岩山地における斜面形と土層の構造に関する調査結果をもとに,風化帯の発達と豪雨型山崩れの発生について理論的考察を行なった.
    調査結果によると,風化および侵食のプロセスの違いを反映して,斜面の上部と中部から下部にかけてとでは土層の構造が異なっていることが判明した.後者では軟弱な土層の厚さが風化などによって臨界の厚さに達してはじめて豪雨により崩壊する.そのことを数学的にモデル化し,斜面の侵食速度を表わす式を導いた.その式によれば,侵食速度が極大または極小となる斜面傾斜の存在が示唆される.
  • 合田 昭二
    1979 年 52 巻 8 号 p. 439-454
    発行日: 1979/08/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    既存織物産地における社会的分業の展開,およびその新興産地と対比した特色は,零細経営の存在形態に集約的にあらわれる.東三河の零細織布経営体は,産地の伝統性を基盤に,おもに技術経験者によって特別な助成政策に依存することなく創業された.そのことは,創業・増設・機種転換の際に安価な設備を可能とし,経営の存立を容易にした.生産が広巾化・装飾織物化・化合繊化し,産地の製品構成がより多様化する過程で,労働力需給の逼迫,とくに若年労働力不足が深刻化したため,織機台数の減少,経営規模の縮小へとむかうものが,量産・非量産両分野で目立った.その結果,とくに零細経営において部分工程の外注化が進み,産地内の社会的分業の展開が著しいものとなった.織布経営体と直接に取引をする流通担当者の分布範囲は狭域的で,産地卸商の占める地位は大きいが,その取引関係は錯綜し,固定的・専属的系列関係は少ない.このように東三河産地は,大都市零細産業集積地域との類似が認められ,新興農村工業産地とは明白な対照をなしている.
  • 1979 年 52 巻 8 号 p. 455-457,463
    発行日: 1979/08/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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