地理学評論
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43 巻, 4 号
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  • 河村 武
    1970 年 43 巻 4 号 p. 203-210
    発行日: 1970/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    中部日本が南西気流に蔽われる場合の地上風の詳細な分布を明らかにし,前報1)の一般流が北よりの場合の結果と比較した.本報では主として暖候期で,中部日本が低気圧の前面に位置し傾度風速は10m/s以上に達するが,まだ擾乱の直接の影響を受けない場合を選び出して,前報と同様の方法で詳細な地上風の分布図を作成した(第1・2図).得られた特徴的な局地風系の分布について,強風域・弱風域に着目して,前報と比較した結果が第3図である.
  • 鈴木 隆介, 高橋 健一, 砂村 継夫, 寺田 稔
    1970 年 43 巻 4 号 p. 211-222
    発行日: 1970/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    調査地域の洗濯板状起伏は,その尾根部が凝灰岩層,谷部が泥岩層からなる.泥岩には微小な節理が著しく多いが,凝灰岩には存在しない.本地域の泥岩は凝灰岩にくらべて圧縮強度,弾性波速度,衝撃・摩耗硬度が大きい.また,吸水膨脹歪と膨脹圧は泥岩の方が著しく大きい.以上のことから,洗濯板状起伏は,岩石の圧縮強度や衝撃・摩耗硬度といったいわゆる“かたさ”あるいは“つよさ”の差異に起因するのではなくて,基本的には,含水状態の変化に伴う膨脹・収縮歪の差異が節理の発達状態の差異に関連し,節理で分離した泥岩の小岩片が波で持ち去られるといった機構で生じたものと解した.
  • 脇田 武光
    1970 年 43 巻 4 号 p. 223-243
    発行日: 1970/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    近年わが国で,重大な社会問題のひとつとなった交通事故について,地域との関係から地理学的アプローチを試み,交通事故と環境(自然・人文)の関係を明らかにするものである.まず交通事故の年別推移から,その要因として自動車数・人口の2つが明瞭に指摘され, 2要因の牽制し合う関係で事故が発生し, 2要因の中では若干自動車の影響力が人口の影響力よりも優位に立つ.事故の類型と原因が,わが国の道路の特殊性の反映であること.気候・天気も交通事故に影響することが認められ,特に高温多湿の夏に多くなる傾向があるから,日本はその点不利である.道路形状別交通事故の発生に地域差が認められ,複雑な地形の日本は道路形状に多大の制約を与えて不利になる.道路面積に対する事故密度は,東海道メガロポリスに高密度が卓越し,特に7大都市を中心とした交通事故の求心的集中が認められる.その反面,大都市の集中率は年々低下し,大都市から外周に向かう,交通事故の遠心的拡大を起こしつつある.わが国の交通事故で,大都市はその震源地的役割を演じている限りにおいて,さらに国別比較以上に都市別比較の方が,ここに提唱する交通事故率の格差が大きい.故にこの率で日本が世界最高になるのは,地形・気候等の自然的悪条件もあるが,最大の誘因は都市の交通環境がモータリゼーション時代にマッチしない点にあることを論じた.
  • その若干の秩序
    服部 〓二郎
    1970 年 43 巻 4 号 p. 244-253
    発行日: 1970/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1970 年 43 巻 4 号 p. 254-266_2
    発行日: 1970/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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