本論文では, Dafalias・Popov 二曲面モデルの概要をレビューしか後, モデル中の形状パラメータの修正を行い, さらに, 繰り返し荷重下での降伏棚の消失, 仮想境界線, および境界線の移動などに関する新しい概念を導入することにより, ひずみ硬化域のみならず, 特に降伏棚内での鋼材の繰り返し挙動を精度よく予測することができる塑性力学モデルの開発を試みた. 構造用鋼材SS400, SM490, およびSM570の繰り返し引張・圧縮実験データよりモデルパラメータを決定し, モデルシミュレーションを通して, 本モデルの妥当性について考察した.
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