本研究は, 因果関係が不明瞭な情報を分類・整理するのに有効なニューラルネットワークの手法を用いた, 混成防波堤における衝撃砕波力の発生判定モデルを提案し, その有効性を検討した. その結果, ニューラルネットワークは衝撃砕波力の発生に関する従来の実験結果を正確に分類でき, 衝撃砕波力の発生判定モデルとして有効であることがわかった.
ただし, 用いた実験データは条件がある程度限られているので, ここで決定されたニューラルネットワーク構造はあらゆる混成防波堤に対して適用できるものではないが, ここで示した手法・手順自体は普遍性を有するものであり, 新たなデータを加えて最適なネットワークを構築できる.
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