本研究は, 軸力, 曲げ/せん断及びねじりの複合荷重を同時に受けるRC部材の耐震性能を把握し, その履歴復元力特性や相関特性を得ることを目的として行った. 供試体は, 一般的なRC橋脚をモデルとして, 400×400×1600 (mm) の模型供試体を制作した. パラメータは軸力, 帯鉄筋間隔, ねじりと曲げモーメントの載荷比率とした. 軸力は0, 2, 4MPa (配合強度の0, 5, 10%) とした. また, 帯鉄筋間隔は30mmと60mm (それぞれ帯鉄筋比1.16%, 0.58%) の2通りとした. さらに, ねじりと曲げモーメントの載荷比率は, ねじり卓越型 (ΔM
t/ΔM
b=1.7), 中間型 (ΔM
t/ΔM
b=1.0), 曲げ卓越型 (ΔM
t/ΔM
b=0.6) の3パターンの実験を行った. その結果より, 履歴復元力特性と相関特性に着目し考察を行った.
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