本研究は, 自動制御型
K0三軸装置を用いて, 応力履歴や二次圧密が不撹乱海成粘土の
K0圧密挙動に及ぼす影響と二次圧密中における非排水せん断特性について調べたものである. 本研究に用いた試料や試験条件の範囲では, (1)
K0値は, 年代効果による構造の発達や応力履歴の影響を強く受けること, (2) 二次圧密中の
K0値はあまり変化しないことがわかった. また二次圧密が進行中, (3) ダイレタンシー特性やひずみ軟化型の応力-ひずみ関係に支配されて特徴のある有効応力経路を示すこと, (4)
qmaxや
E50は圧密時間とともに増加するが, 限界状態線への到達点は圧密時間にあまり依存しないこと, (5)
qmaxは
p′-q平面上で固有の直線上にあり, さらに (6)
qmaxの時間変化は簡便な式を用いて予測可能であることを示した.
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