構造物および地盤の耐力を把握し, 発生した外力をモニターするために, 警報システム「ユレダス」と復旧支援システム「ヘラス」を開発した. 「ユレダス」はP波初動を検知して, マグニチュード, 震央位置および深さを推定し, 必要地域に4秒以内に警報を出す地震警報システムである. 「ヘラス」はユレダス情報をもとにP波検知後数分で被害を予測し, 迅速・的確な地震後対応を支援する. ヘラスに関連して, 「被災しやすさ指数」
K値群を提案した.
K値群は, 地盤や構造物の健全度計測のために開発された「ピック」を用いて常時微動を測定することにより, 簡便に精度良く算定できる. 地震前の微動測定データに基づく
K値群と実際の地震被害とを比較して,
K値群が被災しやすさを的確に表現していることを確認した.
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