飛灰中の亜鉛, 鉛, 銅, カドミウムの化学形態を推定するために, 逐次抽出法を用いて, 各重金属元素を水溶性画分, イオン交換態, 炭酸態, 酸化物態, 有機物態, 残留物態の6つの形態に分画した. さらに, 試薬についても同様の方法で形態を6分画することにより得たデータから, 飛灰中の重金属の支配的な化合形態を推定した. 亜鉛は, 酸化亜鉛および単体の形態, 鉛は酸化第二鉛, 銅は水酸化銅および酸化銅, 単体, カドミウムはバグフィルタ灰では水酸化カドミウムおよび酸化カドミウム, 電気集じん器灰で消石灰噴霧がなされていない場合は, 水溶性の硫酸カドミウムや塩化カドミウムの形態で存在することが示唆された.
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