エポキシ樹脂塗装鉄筋は, 鉄筋取り扱い中において, 樹脂塗膜に損傷が発生することがある. 本研究では, このEP鉄筋に関して実験によって塗膜損傷の大きさとさびの進行との関係を調査した. その結果, EP鉄筋を使用した場合, その塗膜がかなり損傷している場合であっても普通鉄筋と比べてその防食性能は飛躍的に大きくなった. しかし, 厳しい腐食環境下においては, 腐食を防ぐための許容塗膜損傷寸法は, かぶり2cmおよび4cmで1mm
2程度, 許容損傷面積率は, かぶり2cmでは0.013%, かぶり4cmでは0.054%であった.
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