土木学会論文集
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2003 巻, 744 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • Samer M. MADANAT, Pablo L. DURANGO, Vincent M. GUILLAUMOT
    2003 年2003 巻744 号 p. 1-10
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Decision-making models provide highway agencies with a plan for optimal decisions about mainte-nance and repair activities. The objective of these models is to minimize the total expected cost of maintaining a system of facilities incurred by an agency and the users over a given planning horizon. Recent models take into account measurement error in the inspection process and optimize the inspection schedule. Other state-of-the-art models include uncertainty in performance forecasting. Our research develops a model that jointly determines when to inspect and what maintenance activity to. perform, while taking into account both uncertainty in the measurements and feedback in the estimation of the deterioration rate. A computational implementation is performed in order to study empirically the relative significance of uncertainties in the deterioration rate and the state of the system.
  • 小林 潔司
    2003 年2003 巻744 号 p. 11-13
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 小林 潔司, 上田 孝行
    2003 年2003 巻744 号 p. 15-27
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本稿では, 伝統的な工業経済学, 信頼性工学における修繕・補修モデルの考え方を述べ, インフラストラクチャ・マネジメントヘの適用可能性について言及する. インフラストラクチャ・マネジメント問題のプロトタイプを一般的な確率インパルス制御モデルとして定式化し, その基本的な解法を示す. また, その特殊型として離散型確率動的計画モデルを定式化するとともに, その活用方法を示す. さらに, IMの高度化のために必要となる研究課題, 中でもプロジェクト会計システム, 制度的メカニズム設計に関わる研究課題の重要性について考察し, 本特集論文の位置づけと今後の研究の方向性についてとりまとめる.
  • 貝戸 清之, 阿部 允, 藤野 陽三
    2003 年2003 巻744 号 p. 29-38
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    構造物に対するライフサイクルコスト解析の信頼性の向上や戦略的な維持管理システムの確立には, 実測データに基づく劣化予測は不可欠である. 本研究では, はじめに, 構造物群全体の劣化傾向を把握することを目的として, 劣化速度に着目した平均劣化曲線の算出手法を構築した. その妥当性に関しては実橋梁の目視検査結果を用いて実証し, さらに, 部材の補修・補強・取替えの実施が予測結果に及ぼす影響についても考察を加えた. つぎに, 個別の構造物の劣化予測に対しては, 算出した劣化速度を確率量として捉えて, 対象とする構造物の過去の検査履歴を反映することができるマルコフ過程を用いた確率論手法を提案し, 一試算を行った.
  • 慈道 充, 小林 潔司
    2003 年2003 巻744 号 p. 39-50
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究では, 劣化水準が不確実に変動する土木施設の最適点検・修繕タイミシグを決定する問題を取り上げる. 土木施設の劣化水準は部分的に観測可能であり, 点検によって初めてその劣化水準を把握できると考える. 期待ライフサイクル費用を最小にするような点検・修繕投資のタイミングを決定する最適インパルス制御問題として定式化する. その上で, ある時点における劣化水準の観測値に基づいて点検・修繕投資を行うかどうかを判定する状況依存的な点検・修繕投資ルールとその数値解法を提案する. さらに, 数値計算事例を用いて点検・修繕投資ルールの適用方法を紹介する.
  • 竹林 幹雄
    2003 年2003 巻744 号 p. 51-59
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本稿では, 複数滑走路で構成される空港における最適滑走路維持・補修計画について考究した. 特に, 離発着回数が滑走路の舗装状態に与える影響を考慮した方法論について検討を加えた. まず, 定常状態について離発着数を明示的な操作変数とした定式化を行い, Pontryagin の最大原理を用いて最適性条件を導出し, 解法を開発した. 続いて, 3本の滑走路の場合について数値計算を行い, 整備間隔の違いが離発着数の制御および舗装厚に与える影響について検討した. その結果, 整備間隔が短いほど, 特定の滑走路を集中的に配分する傾向が現れ, 費用も高騰することが把握された. 一方, 整備間隔が長くなれば, 各滑走路の配分離発着数がほぼ等しくなる制御が行われ, 費用も低減することがわかった.
  • Hee Cheol SHIN, Samer MADANAT
    2003 年2003 巻744 号 p. 61-67
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Pavement deterioration models provide useful predictions of distress initiation, for purposes of pavement design and management. A common problem in modeling the initiation is the inappropriate treatment of data censoring. If the censoring is not accounted for properly, the model may suffer from statistical biases. In this paper, an analysis of pavement crack initiation data based on the duration modeling techniques is presented. Duration models enable the stochastic nature of pavement crack initiation to be represented as well as censored data to be incorporated in the statistical estimation of the model parameters. The results show that the model predictions are more accurate than those obtained with the original AASHO model.
  • Rabi MISHALANI, Liying GONG
    2003 年2003 巻744 号 p. 69-75
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Infrastructure deterioration is influenced by a multitude of factors including design and construction quality. This paper focuses on quantifying the impacts of such initial condition variables on life-cycle performance. Although in previous research an analysis framework for investigating such impacts was developed, quantitative results were inconclusive due to data and model limitations. In this study a rutting progression model that explicitly captures design and material quality variables is used whereby the effects of these variables on rut depth evolution over time are analyzed in quantitative terms. The results are in turn used to motivate future research in understanding significant temporal tradeoffs in infrastructure provision.
  • 森川 貴史, 加河 茂美, 稲村 肇, 森口 祐一
    2003 年2003 巻744 号 p. 77-91
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本論文では, 屑・副産物仮定を採用し, ハイブリット型結合生産モデルを提案し, LPG, コークス, 鉱津, 古紙, 鉄くずの5品目に着目した実証分析を行った. 本研究の主要な発見は以下の通りである. 建設・建築用金属製品部門からの鉄くずの誘発発生原単位の変化に代表されるように, 生産技術の変化によって直接的にくずの発生量を削減している一方で, 間接的に発生量を増加させている部門が存在していることが明らかとなった. この分析結果は明らかにゼロエミッションの本来の精神に反する. また, 民間・公的資本形成の変化が土木・建築部門に密接に関係する鉄くず, 鉱滓のみならず, あまり関係のないように見える古紙のような屑・副産物の需給についても間接的に大きな影響を与えていることが判明した.
  • 出村 嘉史, 川崎 雅史
    2003 年2003 巻744 号 p. 93-100
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    京都円山公園は, 近世には山辺一帯に形成された名所地であり, 各部でそれぞれの地形を生かした固有な社寺建築や庭園のデザインと利用が培われた. 近代にはこれらが細分化され混乱したが, 大正期に行われた小川治兵衛による総合的な景観デザインにより, かつてこの地域の中央で周囲の景域に調和を与えていた「真葛ヶ原」の接続的機能を再生した. 地形を活かした流水, ある秩序で自然を表現した植栽, これの維持, 自由な道まわし, 庭園をとりまく飲食店によってこれを実現し, これらによって周囲との連続性, アクセシビリティ, 境界の曖昧性を獲得し, また飲食を導入して人々が自ら街より山辺へ広がる大景観の中に入り込み愉しむ構図が継承, 再生された.
  • 溝上 章志, 柿本 竜治, 竹林 秀基
    2003 年2003 巻744 号 p. 101-111
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 全国貨物純流動調査データに基づいて, 実用に供する地域間産業間物流の需要予測モデルを構築することを主目的とる. 提案したモデルは, 空間的一般均衡理論に整合させるだけでなく, 土地と一般財を消費する家計を内生化した準クローズドモデルに拡張されている. さらに, 輸送政策評価を操作的にするために, 輸送コストを政策変数として付加価値項に配置している点が特徴である. これによって, 幹線道路整備などによる地域間の貨物輸送コストや輸送時間の改善が及ぼす効果を家計の消費者余剰の変化として計測することを可能にした. このモデルを用いて, 中央集中化と地方分散化という2つの都市間高速道路整備施策に対する地域別帰属便益の変化についてのFSを行った結果が報告される.
  • 池田 大一郎, 波部 友紀, 久田 由佳, 谷口 守
    2003 年2003 巻744 号 p. 113-122
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    今後の都市交通政策においてはいかにして自動車利用の増加とそれによる弊害を食い止め, また個人を都市空間の中でいかに滞在させるかという観点が重要になる. このことに留意し, 本研究では個人による交通行動の本質的な違いをマーケティング的な視点からわかりやすく捉えるための個人のグループ=「行動群」を多変量解析に基づき, 複数の都市間, 年度間で共通したものを提案した. 検討の結果, 11種の行動群の設定を行うとともに, その活動特性の本質的な違いを明らかにし, あわせて自動車依存型行動群の比重が飛躍的に高まり, 都市に滞在する個人の属性が大きく変化している様子を明らかにした.
  • 円山 琢也, 原田 昇, 太田 勝敏
    2003 年2003 巻744 号 p. 123-137
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    道路投資の整備効果を推定する際には, 道路整備により新たに発生する誘発交通を適切に反映した交通モデルを利用することが求められる. 本研究では, この誘発交通を表現可能で, 経済理論とも整合的な需要予測・便益評価を行えるネットワーク統合モデルを用いて, 混雑の激しい現実の都市圏における道路整備による交通状況の変化予測, 利用者便益の推定を行う. 従来用いられてきた固定需要型のモデルとの推定結果の比較より, 誘発交通を考慮することで生じる交通量の変化は都市圏全体ではわずかであるが, 対象道路の交通状況の変化は大きいこと, 利用者便益の推定値に多大な影響を与えうること, 今回の適用地域では, 既存のモデルは便益を過大推定することなどを実証的に明らかにした.
  • 五十畑 弘
    2003 年2003 巻744 号 p. 139-150
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    スクリューパイルを用いた鉄製杭基礎は, 19世紀中頃からヨーロッパ, とくにアイルランド, イギリスにおいて橋梁, 燈台, 桟橋などで施工が始まった. スクリューパイルは, 先端に鋳鉄や鍛鉄製のスクリューが取り付けられた錬鉄または, 鋼製の杭で杭頭に導入する回転力で貫入する杭である. 国内では明治初期から導入され, 欧米とは数十年の差はあるものの, 機械施工以前のほぼ同時代から使用が開始された. 適用事例としては鉄道建設にともなう橋梁基礎や, 燈台基礎, 港湾整備の桟橋の基礎構造などがある. 本論文では, 明治以降の近代初期の鉄製杭基礎技術とスクリューパイルの発展過程について適用事例の調査を通じて明らかにした.
  • 古市 朋輝, 山本 修司, 小谷 益男, 岩崎 征人
    2003 年2003 巻744 号 p. 151-161
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    著者らは, 都市間高速道蕗のサグ (縦断線形の凹部) での渋滞発生には, 二つの条件が関わっていると考えている. 一つは車群先頭車の速度低下である. 二つ目は大きな車群の到着である. 本報文は車群先頭車の速度低下に着目し, 様々な形状のサグにおける車両の速度変動特性を分析し, サグにおける運転者の空間的な速度変化特性を明らかにする. その結果を踏まえ, 交通容量上の阻路となりやすいサグの特徴について考察を加える. そして, これらの結果から, 現在車線増工事が実施されている中央自動車道において, 工事完了後に容量上の隘路として顕在化する可能性をもつサグを指摘する.
  • 交通行動の物理的・社会的側面
    佐々木 邦明
    2003 年2003 巻744 号 p. 163-164
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 張 峻屹
    2003 年2003 巻744 号 p. 165-167
    発行日: 2003/10/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
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