LESや乱流モデルを用いない高次風上差分等による検討では, 角柱周りの流れ解析でも乱れの三次元性や, これに起因する乱流エネルギーの散逸過程から, 三次元解析が必要との講哉が高まっている. Reynolds 平均型で, その簡便性から広く用いられている
k-εモデルは, 乱れの生産から散逸に至る過程を数式的にモデル化しているため, 二次元解析でも, 乱れの三次元性による散逸効果を表現可能である. 本研究では, 物体周りの流れ解析で欠点か現れる
k-εモデルを修正した修正生産項モデルを静止角柱に適用し, その有効性を示すとともに, 流れ方向に振動する角柱の空力減衰, 流れ直角方向の空力振動特性, 特に不安定なリミットサイクルに代表される振幅非線形性の強い動的現象まで対象を広げ, 修正生産項
k-εを用いた二次元解析の有効性や問題点について論じた.
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