デザイン学研究
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40 巻, 6 号
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  • 岩井 正二
    原稿種別: 本文
    1994 年 40 巻 6 号 p. 1-8
    発行日: 1994/03/31
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
    本研究は,「製品の使い方」に,記号論を適用しようとするもので,その妥当性を,取扱説明書等を利用して,具体的に考察する。(1)製品の使いやすさは,一つは,「使い方」のイメージが描けるかどうかであり,製品全体、部分を見て,その形状から,操作の仕方,表示している意味を判断する。すなわち「製品の使い方」は,製品全体,操作部,アウトプット部などの製品部分を記号表現とし,操作の仕方,対応する機能,機械の反応などを記号内容とする記号とすることができる。(2)記号としての製品は,メーカーからユーザーヘのコミュニケーション手段として位置づけられ,「使い方」を含む製品コンセプトは,メッセージであり,取扱説明書はコード書にあたる。(3)製品の使い方は,記号(特に言語)の持つ特性,反復可能性,安定的な記号の単位,体系,言語と同様なメッセージの広がり,等が想定できる。
  • 原田 利宣, 森 典彦, 杉山 和雄
    原稿種別: 本文
    1994 年 40 巻 6 号 p. 9-16
    発行日: 1994/03/31
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
    今日,形状処理工学におけるスプライン曲線の研究は数多くなされている。しかし,それらは曲線の定義方法,制御性などの研究が中心であり,感性的な面からの研究は少なかった。そこで,本研究では感性的な角度から曲線を定量化することを目的とし,デザイナーが自動車のキーラインを決める際にどのような感性(イメージ用語)によって曲線を制御しているかを調査した。その結果,曲線の曲率の変化の仕方とボリュームに関連するイメージ用語よって制御していることが抽出され,これらを定量化する方法を開発した。さらに,この定量化手法を用いて,カーブ定規や自動車に用いられている曲線の解析を行った。その結果,カーブ定規や自動車に用いられている曲線の種類(曲線式)や性質を特定できることが確認された。これらの結果から本定量化手法が実際の自動車の曲面設計時における客観的指標として応用が可能であり,さらには今後の曲線(面)の性質とイメージ用語の関係を研究する際の手ががりとなると考えられた。
  • 岩井 正二
    原稿種別: 本文
    1994 年 40 巻 6 号 p. 17-24
    発行日: 1994/03/31
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
    本研究は,「製品の使い方」における錯綜するコミュニケーション体系を,記号論により,明らかにしようとしたものである。(1) 操作部,アウトプット部による事物の体系と,取扱説明書,製品上の操作説明などの言語の体系との関係は,対象言語とメタ言語との関係であり,事物の体系の,記号表現,記号内容をまとめて,メタ言語の記号内容として把握し,新たに記号表現を設定する「入れ子構造」の関係になっている。(2) 事物の体系は,記号表現が客観的な記号内容を意味するデノテーションとして,「使い方」を説明し,その「使い方」を,一つの記号表現とするコノテーションが,わかりやすさ,使いやすさ,信頼性などを,記号内容として表示する。(3) 取扱説明書以外に,製品上あるいはCRT上の説明文,説明語なども,メタ語である。特にエレクトロニクス製品の操作部,表示部などの対応する機能を示すのに,事物の体系の記号では,連合づけが難しく,メタ言語は不可欠なものになっている。
  • 赤松 明
    原稿種別: 本文
    1994 年 40 巻 6 号 p. 25-32
    発行日: 1994/03/31
    公開日: 2017/07/25
    ジャーナル フリー
    紳士服専門店のファサードの形態と視覚的イメージとの関係について被験者を18歳〜20歳の男女の場合について検討した。商店ファサードに対するイメージ構造は,性差に係わらず,活動性因子及び評価性因子の2因子で表現できた。活動性因子及び評価性因子の2因子により構成されたイメージ空間をI類〜IX類の9つの領域に分解し,各領域をファサードに対応させたところファサードに対する視覚的イメージを9つの類型に分類できた。誘導性評価と活動性との間には性差に係わらず高い相関関係が認められ,顧客を店内に誘導するには活動性の高いイメージのファサードにする必要がある。また,性差によらず活動性及び評価性のあるファサードに高い総合的評価が与えられた。
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