アゾ,トリフェニルメタン,アントラキノン及びメチン染料の微生物分解について,活性汚泥から単離した数種の菌株を用いて検討した。その結果から,モノアゾ染料は,一般に分解されやすく,一方,ジアゾ熱料,トリフェニルメタン染料,アントラキノン染料及びメチン染料は,一般に難分解性であることが明らかとなった。
また,染料の微生物の生育に及ぼす影響について検討した。その結果,
Pseudomonas SP.により分解されるP-アミノアゾベンゼン及びStrain-3によって分解されるC. I. Acid Orange 20は,その微生物の生育を阻害し,一方,
Pseudomonas sp., Strain-4及びStrain-2により分解されないC. I. Direct Red 28及びStrain-1により分解されないC. I. Acid Orange 20は,その微生物の生育に影響を及ぼさないことが明らかとなった。
モノアゾ染料(C. I. Acid Orange 7, C. I. Acid Orange 12及びC. I. Arid Orange 20)の水/オクタノールへの分配から,グラム陰性菌の膜透過性について討論した。
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