土木学会論文集
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1997 巻, 560 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 稲葉 和雄, 竹本 典道, 矢口 彰, 斎藤 隆
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 1-14
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 高崎 肇, 田中 益弘, 玉井 達郎, 西田 昭二, 清水 賀之
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 15-30
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    プラットホームと複線路部を一度に構築できる3連MFシールド工法が, 世界で初めて地下鉄大阪ビジネスパーク駅工事に適用された. 3連MFシールドの検討課題のひとつである姿勢制御法を究明するため, 事前に模型シールド機による掘進実験を実施するとともに, その成果を活かした実施工における掘削・姿勢データを解析して姿勢制御法の評価を行った. 本報文は, これらの研究成果と新たな知見を述べる.
  • 多田 幸司, 谷口 徹, 古川 浩平, 中川 浩二
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 31-42
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    非円形断面のシールド工法開発が活発に行われており, その一環として矩形断面シールドの研究を実施している. 小型実験機による掘削実験や同時裏込め注入の実験などを踏まえて, 今回, 実機寸法の機械を製作して地山の掘進実験を行った. 切羽の安定や姿勢制御, 機械負荷, 曲線施工, 矩形セグメントの組立等矩形断面特有の課題の解決を目的とした. その結果, シールド工法としての実用性が認められると共に偏向ジャッキによるローリング制御やカッター負荷, 曲線施工, 地盤変状などに有用と思われる結果が得られたので報告する.
  • 秋元 惠一, 金澤 寛, 辻 安治, 平山 義夫, 今井 泰男, 稲田 雅裕
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 43-55
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    昭和59年度より運輸省第二港湾建設局が実施している「東京国際空港沖合展開事業」の中核プロジェクトの一つである「新C滑走路」は, 計画どおり平成9年3月に供用を開始する予定である.
    新C滑走路は, 東京湾内の浚渫工事から発生したヘドロや東京都内から発生した建設残土が捨て込まれて形成された人工の超軟弱地盤上に建設されている. 当該地区は埋立地盤の透水性の低さに起因して地下水位が高く, さらに残留沈下量も供用開始後50年で最大1.5m程度が予想される劣悪な環境下に置かれている. このため, 設計段階から, 特に高地下水位対策および残留沈下を見込んだ検討を行ってきたものであり, 本論文はこれら検討の概要と, 設計, 施工の成果について報告するものである.
  • 金森 康継, 根津 紀久雄
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 57-67
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    方向制御メカニズムに即したシミュレータによって自動制御の検討を行うことは有用である. 本研究では, 方向制御に関する1つの解析モデルを提案し, このモデルを基に開発したシミュレータを利用して, システム同定モデルとの比較検討を行う. また, 方向修正の自動制御システムとしてシーケンス, ファジィ, ニューラルネット駆動型ファジィ各制御方式を, シミュレーションを通じて比較する.
  • 岡本 正広, プラダン テージ
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 69-78
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    軟弱粘性土地盤の圧密促進に用いるプラスチックボードドレーンは, 幅約10cm, 厚さ2~6mmのものが多く, 改良深度としてはその断面積が小さいことから適用限界が存在すると指摘され, 最大20m程度に抑えられてきた. しかし近年, 改良深度が増加するようになってきたため, 中~大深度の改良を目的とした大断面ドレーンを考案した. このドレーンは, フィルターとして高強度のポリエステル長繊維不織布を用い, 芯材は大深度の土圧に耐えうるよう硬質ポリ塩化ビニール製のエンボス構造とし, さらに成型形状を格子状にすることによって, 載荷荷重490kPaでもくびれが発生しない. また, 圧密試験結果から逆算される等価径は, 地盤の水平方向圧密係数をChv=100~150cm2/day程度と仮定すれば, 圧密が進行しても4.0~6.0cmを確保できる.
  • 宮本 幸始
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 79-89
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本論文は, 既に一定の設計照査システムが確立しているLNG地下タンクの構造を具体的対象事例として, 地中鉄筋コンクリート構造物の設計合理化を論理的に実現する方法について研究したものである.
    限界状態設計法を活用することにより, 最新の技術知見と対象設備に固有の条件を反映して所要機能水準に応じた最適化を可能にする, 新しい照査システムを構築した. また, 新システムによる試設計を行って合理化効果を評価した. その結果, 新しい考え方により, 信頼性向上と経済性向上とを同時に実現できること, さらに限界状態設計法が設計合理化実現に具体的にも有用であること, を示した.
  • 宮本 文穂, 串田 守可, 足立 幸郎, 松本 正人
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 91-106
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 従来より著者らが開発してきた「コンクリート橋診断エキスパートシステム」の出力結果を利用して, 対象橋梁の床版および主桁それぞれの将来の劣化予測, 最適な補修・補強工法とその費用の算定, さらには道路網の総合的なマネージメントが実行可能な「橋梁維持管理システム (Bridge Management System; BMS)」の開発を行つたものである.
  • 岸尾 俊茂, 太田 擴, 橋本 正, 譽田 孝宏, 斉藤 悦郎, 小林 範之
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 107-116
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    現在, 土留め設計計算法の主流は弾塑性法であるが, 掘削工事中における土留め架構の挙動と弾塑性解析の予測値と異なることがあり, 入力値の設定に問題を残している.
    本論文では, 大阪地盤における10現場の土留め掘削工事の計測データを用いて土留め逆解析を実施し, 弾塑性法に対する入力値である土留め壁作用側圧と地盤反力係数を評価することを目的とした. その結果, 土留め作用側圧と地盤反力係数に変位依存性が見られたが, 実用上の範囲においてはその変位依存性を考慮しなくても良い.
  • 勝又 正治, 滝口 健一, 清水 英樹, 安田 昭彦, 大林 成行
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 117-129
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    建設分野において掘削工事等で排出される高含水土については, その処理・処分が難しいのが現状である. そこで, 筆者らはこの高含水土処理に対し低加圧と負圧を併用する新しい脱水機構を有する処理装置を開発した. そして, この脱水装置を含む一連のシステムを考案し, 泥水シールド工事の余剰泥水処理に実証実験として導入した. 本論文はこの導入に際しての種々の検討結果と, 実証実験結果について示したものである. そして, 当脱水処理システムは脱水時間がフィルタープレスの約1/3と高効率脱水であることがわかった. さらに, 凝集剤にセメントを使用することで, 改良土も有効利用できる強度のものが得られることがわかった.
  • 室 達朗, 竹垣 喜勝, 石川 哲也
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 131-140
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    ポイントアタックビットによるモルタル供試体の衝撃切削能力を解明するため回転式衝撃切削試験機を試作した. 本研究の目的は, 切削ビットの進行方向切削ピッチ, 切削深さおよびビット先端周速度が, 切削トルクと切削土量に及ぼす影響について実験的考察を行うことである. その結果, 切削ドラムに作用する最大トルクおよび水平方向の最大衝撃加速度は, 進行方向切削ピッチおよびビット先端周速度とともに増大することおよび切削能力は, いずれの切削深さに対してもある切削ピッチにおいて最大となることが判明した.
  • 桜井 春輔, 芥川 真一, 數原 麗香, 徳山 武, 湊 隆
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 141-150
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    NATMにより岩盤内トンネル配水池を建設し, 供用前にその一部を利用した湛水試験を実施した. 湛水に伴うトンネルの挙動を詳細に計測・分析した結果, 覆工コンクリートは表面に塗布したコーティング材を通過した水分の浸入により不均一に膨張していることが分かった. 設計時には. 覆工コンクリートには自重と貯留水の水圧だけが作用すると仮定している為, 不均一な膨張挙動により応力・ひずみ分布かどの程度の影響を受けたかを推定するために, 水圧, 温度変化, 吸水膨張, 地山反力を考慮した逆解析手法を開発し適用した. その結果, 不均一な吸水による膨張挙動によって生じるひずみは, 水圧によるそれよりはるかに大きく, 覆工コンクリートの変形挙動に大きく影響を及ぼしていることが判明した.
  • Yasuaki Kobayashi
    1997 年 1997 巻 560 号 p. 151-160
    発行日: 1997/03/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    過去100年にわたって, 維持され運用されてきた日本の建設市場の制度や建設企業の体質は, 高度経済成長の終焉と国際経済活動のボーダレス時代を迎えて, 急激な変化を迫られている. 特に, 建設市場の国際化の趨勢は, 建設生産システムの多様化を促す可能性が予測される. それ故に筆者は, 欧米で新しい建設生産システムの一形態として既に定着して実績を積んでいる Management Contract (MC) を, 日本の建設市場に構築しようとする試みは, 価値があると確信している. その試みを具体的に提言するために筆者は, Management Contract (MC) と Work Contract (WC) の比較と日本における Management Contract (MC) の有用性について検証した結果を以下に述べる.
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