日本農村医学会雑誌
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37 巻 , 2 号
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  • 長岡 秀郎, 印南 隆一, 登内 真
    1988 年 37 巻 2 号 p. 71-77
    発行日: 1988/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    冠動脈造影上collateralを介して末梢側が造影された完全閉塞主冠動脈に対するA・Cバイパス術18例について検討した。完全閉塞血管灌流域に貫壁性梗塞巣を有するもの10例, 梗塞巣のないもの8例であった。バイパス移植を施行した完全閉塞冠動脈は左前下行枝 (LAD) 13, 右冠動脈 (RCA) 5, 左回旋枝 (LCX) 1枝であり, これらのうちRCAへの2枝で術後グラフト閉塞を認めた。グラフト開存率は89.5%であった。グラフト血流量はグラフト開存17枝で81.1±41.9ml/min, LAD13枝で79.0±41.5ml/minであり, 対照例の非完全閉塞LAD20枝へのグラフト血流量83.0±33.8ml/minと有意差はなかった。グラフト閉塞例では20および40ml/minと低流量であった。グラフト開存例16例について以下の評価を行った。梗塞例8例において左室駆出率は術前0.56±0.08から術後0.65±0.07 (P<0.005) へ, 完全閉塞血管灌流域の左室壁部分収縮率は術前21.6±6.7%から術後29.6±6.5%(p<0.01) と有意に増加した。狭心痛は術前全例に認めたが, 術後は梗塞例の1例にのみ残存し、労働能力の改善は良好であった。
    以上により, 完全閉塞LADへのA・Cバイパス術は梗塞例においても充分な血流量が得られ, グラフト開存率も高く, 左室収縮力の改善そして労働能力の増加をもたらすことが示された。
  • 菅原 保, 鈴木 康洋, 岩崎 清, 中村 洋一
    1988 年 37 巻 2 号 p. 78-86
    発行日: 1988/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    脳卒中死亡率にみられる地域較差の要因を分析するために, 山形県内の44市町村から, 脳卒中標準化死亡比が高率な2町と低率な2町を抽出し, 循環器検診, 食習慣調査, 脳卒中発症調査等多角的な実態調査を実施した。
    1. 山形県は脳卒中多発県であるにもかかわらず, 調査4地区とも血圧値は全国平均なみ, もしくはより低値を示していた。
    2. 標準化死亡比の高低と血圧, 心電図, 眼底所見, 血清総コレステロール値の異常者出現率の高低の間には特定の関連を認めなかった。3. さらに, 検診受診者を職種別にみると, 事務系は最小血圧, 肥満度, 血清総コレステロールが農業, 現業系に比べ高値を示すなど, 同一地区の中でも職種間較差が認められた。4. 標準化死亡比, 中年期死亡率の高低と, 中年期発症率, 高血圧に臓器障害を伴う者の出現率の高低の間に異なった傾向を認め, 中年期発症率と, 高血圧に臓器障害を伴う者の出現率は似た傾向を呈していた。
    以上より, 循環器病の地域較差の解析を行なうにあたっては, 死亡率からの研究だけでは不十分で, 循環器検診による有病率や, 少なくとも発症率の調査を併せて行なう必要があると思われる。また, 循環器病の地域管理においては, 脳率中死亡率の高い地区のみを重点的に対策するのでは不十分であり, 脳卒中発症率の動向や, 職種階層の違いを考慮した “きめ細かい” 対策が必要と思われる。
  • 今木 雅英, 三好 保, 吉村 武, 棚田 成紀, 松本 和興
    1988 年 37 巻 2 号 p. 87-91
    発行日: 1988/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    健康な中年および老年者における血清LDH活性値およびアイソザイム分画比と血清ビタミンCの関連性について検討した。
    対象者は、漁村住民男性87名, 女性83名 (年令45-84才) である。男女とも各年令グループ (45-59才グループ, 60-69才グループ, 70才以上グループ) において血清LDH総活性値と血清ビタミンCは、統計的に有意な関係はみとめられなかった。しかし、男女とも血清LDH-4分画比, 血清LDH-5分画比と血清ビタミンCはすべての年令グループにおいて統計的に有意な負の相関関係が認められた。
  • 西川 恵子, 西川 益利, 神田 悟, 高村 明子
    1988 年 37 巻 2 号 p. 92-95
    発行日: 1988/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    山口県柳井市におけるスギおよびヒノキ花粉の飛散数を屋上および地上でDurham型花粉検索器を用い, 1984年から1987年にかけて調査し, 次の結果を得た。
    1) スギおよびヒノキ花粉数は著明な年次変動があった。1984年, 1986年は花粉数が多く, 1985年, 1987年は花粉数が少なかった。
    2) スギおよびヒノキ花粉飛散期間にも年次変動があった。1987年は2月初旬と飛散開始が早く, 1986年, 1985年は2月下旬であり, 1984年は3月上旬と遅かった。
    3) スギおよびヒノキ花粉数は, 屋上が地上の約3倍と多い傾向がうかがわれたが, 飛散開始時期, 飛散パターンは大差を認めず, 重相関係数0.987とかなり強い相関を認めた。
  • 1988 年 37 巻 2 号 p. 96-100
    発行日: 1988/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1988 年 37 巻 2 号 p. 101-103
    発行日: 1988/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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