日本農村医学会雑誌
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41 巻 , 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 佐藤 錬一郎
    1992 年 41 巻 2 号 p. 83-91
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    秋田県厚生道9病院の1984年から1989年まで6年間の胆道癌症例を集計する機会を得たのでその結果を報告する。
    総数は307例 (5生率14.0%) で男性155例, 女性152例, 原発部位別では胆嚢癌105例, 胆管癌154例, 乳頭部癌22例, 原発不明胆道癌26例であった。年齢別では70歳代が最多であった。
    初発症状は黄疸 (特に胆管癌) と腹痛が最も多く, 診断の手段としてはUSとCTが多用され, 初発症状から受診までの病悩期間は1か月以内が大部分であった。
    胆嚢癌, 乳頭部癌の5生率は各々18.7%, 43.1%であった。胆管癌では未だ5生例は得られず, 3生率は18.9%であった。
    治癒切除例では胆嚢癌, 乳頭部癌の5生率は各々62。9%, 48.2%であったが, 胆管癌治癒切除例の5生例は未だなく3生率は47.5%と不良で, 今後の検討が必要と思われる。
  • 岩崎 二郎, 海老原 勇, 内田 昭夫, 小倉 敬一
    1992 年 41 巻 2 号 p. 92-102
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    静岡県天竜川流域の山村, 千葉県東京湾沿岸の農漁村の死亡を検討したところ, 前者に肺癌, 後者に胃癌死亡が高かった。そこで, この両地域で, 肺癌, 胃癌発生の要因解析を目的として症例対照研究を行った。山村, 農漁村の最近約10年間の肺癌死亡者, 男84人と対照168人, 最近7年間の胃癌死亡者, 男83人, 女39人及びその同数の対照を調査した。対照は, 地域別に, 性, 年齢, 死亡年をマッチさせて選び, 肺癌では, 職業, 喫煙, 胃癌では, 職業, 食習慣 (5項目), 摂取食品 (11種), 飲酒, 喫煙について検討し, 肺癌はMantel-Haenszel法, 胃癌はMcNemar法によってodds比を算出し, 相対危険度を推定した。肺癌では, 農林漁業が有意差をもって低く, 鉱山・炭坑等の鉱物性粉塵暴露作業及び製材・大工等の木材性粉塵暴露作業が有意差をもって高かった。喫煙に関しては, 鉱物性及び木材性粉塵暴露作業との間に協同作用が示唆された。胃癌では, 男の農林漁業が低く, 自営・自由業が高かった。食習慣では,「早食い」が男女ともに高く, 摂取食品では,「魚の干物」の男が高く,「淡色野菜」の女が低かったが, 飲酒, 喫煙では関連が認められなかった。食習慣, 飲酒, 喫煙についてロジスティック回帰を適用すると, 男で「早食い」が有意に関連していた。
  • 真田 勝弘, 岡本 浩平, 柴田 光一, 平沼 進, 登内 真
    1992 年 41 巻 2 号 p. 103-109
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農村地帯における胃癌の治療成績の現状の一端を示すものとして, 茨城県県南地方の土浦市とその周辺の地域を診療圏とする土浦協同病院外科での胃癌症例の検討を行なった。
    対象は1978年1月から1989年12月までの12年間の初回治療の胃癌入院症例1,409例である。男女比は2: 1, 年齢層では60歳代が最も多く, 50歳代, 70歳代がほとんど同数でこれに次いでいた。1,409例の95.8%に当たる1,351例で手術を施行した。切除例は1,164例で切除率は全体として86.1%であり, 治癒切除例は951例で治癒切除率は70.4%であった。
    年次的にみると, 切除率も治癒切除率も次第に向上してきたが, その要因としては, 病期の進んでいない早期の症例の増加が主体であり, 切除範囲, 合併切除, リンパ節郭清など手術内容の関与するところは小さかった。
    術後の5年生存率は, 全切除例の60.3%, 治癒切除例の72.0%であったが, 長期生存率も年次的な改善が明らかであった。この原因も治癒可能な早期症例の増加によるもので, 集団あるいは個人的検診, 無症状期での受診が寄与していた。
    今後の課題としては, 高齢者胃癌の増加が予測されるので, その治療成績を高めるために高齢者の検診受診率を高める必要がある。
  • 三廻部 眞己
    1992 年 41 巻 2 号 p. 110-117
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農作業中にヒヤリ・ハットすることは, 事故発生に重大な影響をおよぼしているインシデント (INCIDENT=偶発的な不安全事象) のことである。なぜ, 自分の生命をも脅かす危険なヒヤリ・ハットを引き起こすのか。重大な問題である。そこで, ヒヤリ・ハットが事故発生に直結しない段階でその要因を究明し, 防止対策を講すれば事故は末然に防ぐことが可能である。その方法として, ヒヤリ・ハットの要因に関与しているヒューマン・ファクター (human factor=人的要因) をピックアップするアンケート調査を実施した。そのおもな結果は (1) 気づかなかった23%, (2) 疲れていた31%, (3) 大丈夫だとの思い込み14%, (4) 無理な行動34%, (5) 動力伝導部分に防護装置がなかった14%, (6) 労災になった場合の事故の型は墜落・転落39%, (7) 死亡事故もありうる37%などであった。これらの要因はヒューマン・ファクターと機械・環境要因との結合ができなかった場合に発生していることが実証された。したがって, 事故を未然に防ぐためには, ヒヤリ・ハットの安全報告制度・IRSを設け, 潜在事故要因を全農民にフィードバックし, 農民がそれを事故防止のノウハウとして蓄積するように地域農業の安全管理体制を確立すべきである。従来のわが国の事故防止対策は, 事故が起きてから原因を究明する事故の後追い型の事故調査に依存し, 多くの教訓を得てきたが, これは同種事故の再発を防ぐことには役立つが, 事故を未然に防ぐ技術対策とするには欠陥がある。
  • 中馬 康男
    1992 年 41 巻 2 号 p. 118-120
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1992 年 41 巻 2 号 p. 121-123
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1992 年 41 巻 2 号 p. 124-126
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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