日本農村医学会雑誌
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42 巻 , 1 号
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  • 潤田 嘉朗, 富田 昭, 中川 国四, 一宮 和夫, 多田 雅人, 大塚 伊佐夫
    1993 年 42 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    昭和62年より平成2年までに土浦協同病院で確定診断した子宮頸部扁平上皮がんの治療者は153症例である。早期がん治療の問題点はその術前診断精度が問題となる。そこで0期がん46例およびIa期がん43例, Ib期がん21例, それぞれの細胞診, 組織診 (コルポ狙い組織診) の精度率および両者それぞれの陽性, 陰性診断基準による一致率, 不一致率について検索した。
    細胞診では0期: 69.6%, Ia期: 67.4%, Ib期: 84.2%, 組織診では0期: 50%, Ia期: 67.5%, Ib期89.5%, がん診断一致率は0期が30%, Ia期が53.8%, Ib期が84.2%であった。
    診断的有用性のある円錐切除 (以下円切) 43例の細胞診, 組織診についても同様に検討し, 円切前早期がん正診率29.4%が円切後診断では74.4%に上昇しており, 適応通りの円切診の重要性が唆された。
    上記のような術前診断精度率の現状下では治療方法としてつぎのような見解を示した。
    術前診断0期は単純子宮全摘出術 (以下単摘), 同じくIa期も準広汎子宮全摘出術 (以下準広汎) が無難であり, リンパ節廓清は必ずしも必要でないことを示唆した。
    円切診断0期は円切術が充分であったかどうかよく検討し, 患者の年齢, 妊孕性等の問題を考慮したうえで治療的円切として経過をfollow upするか, 残存子宮を摘出するかを決めるべきであるが, 現状での診断精度では子宮摘出したほうが無難であると思われた。
  • 寺島 秀夫, 松岡 富男, 薄場 修
    1993 年 42 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    当施設で過去5年間に行われた緊急手術255症例を対象に検討した。70歳以上の高齢者 (平均76.7歳) は45例, 18%を占めていた。疾患の内訳ならびにその特徴は,(1) 汎発生腹膜炎14症例 (虫垂炎除外): 悪性疾患の穿孔もさることながら, 内視鏡等による医原性穿孔が1/3を占めていた。(2) 急性虫垂炎12症例: 腹膜炎併発は約半数に認められたが, 1例のみ汎発性で他はすべて限局性であった。(3) イレウス9症例: 大腸癌によるものが5例と約半数を占めていた。治癒切除不能であり、内4例までが人工肛門造設に終わった。(4) 嵌頓ヘルニア7症例: 全例女性で, 平均80.6歳とより高齢であった。(5) 上腸間膜動脈血栓症2例。(6) 交通外傷1例。(7) 82.2%の症例が術前より合併症を有しており、上位3疾患は不整脈, 高血圧, 糖尿病であった。(8) 術後合併症は, 20.9%の症例に発生し肺炎が最も多かったが, 他の合併症は良くコントロールされていた。術後の遠隔成績は1年健存率は93.5%であったが, 今回の対象の平均年齢が76.8歳であることを考慮すると良好な成績と考えられた。
  • 社浦 康三, 臼井 健二, 清水 善次, 岡 昭, 沼田 正樹, 山瀬 裕彦, 草野 健, 中馬 康男
    1993 年 42 巻 1 号 p. 16-23
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    長野県厚生連における胃集検のコンピューターによる精度管理と読影モデルを用いた読影テストについて報告した。正常例30例, 胃癌症例20例よりなる読影モデルと読影者の判定したグレードと正解の開きによってつけたスコア表をもちいたテストでは, 医師の方が技師よりやや良いスコアで, いずれも読影経験の長い方が良いスコアになる傾向であった。また他部位チェックについては所見の当否を無視した方法ではあるが, 経験に関係なくやや医師に多い傾向にあったが有意差はなかった。偽陽性率, 偽陰性率は医師については1回目40.5%, 20.8%, 2回目34.0%, 29.0%で, 技師については1回目38.9%, 23.3%, 2回目41.5%, 40.1%であった。
    昭和63年度の実際の集検の結果ではチェックの多くは前庭部と胃角部にあり, あわせて67.4%にのぼり, 胃角小攣だけで23.8%であった。「病変のあることが確実」を意味する判定基準5とされながら精密検査の結果異常なしであった割合は, 昭和58年度の25%から63年度の5.9%に引き下げることが出来た。しかし判定基準5における未受診者の割合11.8%については今後の改善が求められる。
  • 尾股 丈夫
    1993 年 42 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    福島県県南の農村地方に位置する白河厚生病院での8年間の突発性難聴入院症例について検討を行なった。対象は厚生省特定疾患突発性難聴調査研究班の基準にもとづいて診断された症例71名で, 予後判定は同研究班のものを用い発症から治療開始まで14日以内の症例67名とした。年齢は10歳から89歳で平均48.9歳であった。14日以内に治療を開始したものが全体の94.4%で, 初診時平均聴力は72.6dBであり, 70dB以上の高度難聴症例は56.8%を占めていた。健側耳との左右差の平均は50.1dBで, 左右差が35dB以上の難聴症例は70.6%であった。治療は星状神経節ブロック併用療法10耳14%, ステロイド剤, 低分子デキストランやビタミン剤を投与する基本療法が41耳55%, この基本療法に抗血栓剤 (ウロキナーゼ, またはバトロキソビン) を投与したものが23耳31%であった。予後についてはI: 70dB以上の高度難聴症例での有効率 (回復率と著明回復率の合計) は, 星状神経節ブロック併用療法群で28.6%, 基本療法群で72.2%で, この基本療法にバトロキソビンを使用した群では80.0%となった。II: 左右差35dB以上の難聴症例では星状神経節ブロック併用療法群で44.4%, 基本療法群で72.0%, この基本療法にバトロキソビンを併用した群では83.3%であった。
  • 1993 年 42 巻 1 号 p. 30-44
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 42 巻 1 号 p. 45-48
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 42 巻 1 号 p. 49-52
    発行日: 1993/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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