日本農村医学会雑誌
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43 巻 , 2 号
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  • 藤好 建史
    1994 年 43 巻 2 号 p. 57-64
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    平成4年度より第三次老人保健法によって大腸がん検診が制度化され, スクリーニング法として免疫便潜血検査が採用された。この免疫便潜血検査による大腸がんのスクリーニング法は次々と改良が施され, 大腸がんの発見法としては, 一定の成果を見るに至っている。しかし, この免疫便潜血検査も, スクリーニングという目を離れてキットそのものの精度に目を向けてみると, 未だ実に多くの問題点を含んでいると言える。
    本稿では, まず過去の化学的便潜血検査の歴史を振り返り, なぜ2回法によるがん検診が行われるに至ったかを順を追って考察した。次いで, 大腸がん検診が抱えている多くの未解決の問題点 ((1) 精密検査の処理能力とその方法 (2) 大腸内視鏡医の育成 (3) 大腸検診普及のための方法 (4) 発見腺腫の取り扱い) について検討を加え, そこから将来の大腸がん対策のための戦略会議を提案した。
  • 杉村 巌
    1994 年 43 巻 2 号 p. 65-71
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    鷹栖町高齢者についてPGCモラール・スケールを調査したが, モラール得点は性差は認められないが, 男性に比べ若干の設問において有意な差がある。そのうち夫婦間の問題・家族構成による影響などがあるが, 特に, 健康群と高血圧・心疾患で通院治療をうけている治療群で比較すると, 女性の治療群において男性治療群に比し得点が有意に低下し, また, 老研式活動能力指標についても同様な傾向がみられた。さらに同一人での両得点は, 男女とも有意な相関関係を認めた。
    したがって, 高齢者の生活の質を視野にいれ, モラール得点を高めるには, 日常の活動能力を高める支援をすることが大切である。
  • 町田 拓也, 平山 茂光
    1994 年 43 巻 2 号 p. 72-76
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    都市部と異なり農山村においては障害者同士のコミュニティーは成立し難く, 障害者は何らかの形で, 健常者のコミュニティーと直に接しないと社会生活は成り立たない。このような社会生活環境のなかで最難度障害の一つであるテトラプレギアをもつ頸損患者の退院後の社会的自立度について, 面接調査を行い, 如何なる条件が整えば農山村地域においても, 生活の自立が計られるかを検討した。さらに我々は在宅生活者でなく, 施設入所者についての面接調査も行い, 健常者のコミュニティーと直に接しつつ社会生活を送る在宅障害と障害者同士のコミュニティーのなかでの生活を送る施設入所障害者の社会生活について比較検討した。
    対象は在宅生活者10名 (男性10名), 施設入所者10名 (男性9, 女性1名) であり, 全員が身体障害者手帳1級を所持している。経済的生活基盤は両群とも大きく年金に依存している。
    日常生活動作の状態では, 施設入所者の場合食事動作以外は全介助を受けている者が大多数である。
    重度障害者在宅ケアー (ノーマライゼーション) の必要条件に照らしてみると, 重症度とともに, 家庭における障害者の占めるべき場の有無に絞られよう。在宅障害者と施設入所者の比較では後者が決定的のように思われた。
  • 明石 光伸, 安森 亮吉, 田所 正人, 渡部 純郎, 原田 頼続, 柴田 哲雄
    1994 年 43 巻 2 号 p. 77-81
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    膜性増殖性糸球体腎炎 (membranoproliferative glomerulonephritis以下MPGNと略す) ネフローゼ症候群にて経過観察中, 慢性腎不全に至り慢性血液透析導入。直後よりSLE様膠原病の活動性を呈した1例を報告する。症例60歳男性, 平成3年9月, ネフローゼ症候群を発症し, 腎生検にて, MPGNと診断され, ステロイドパルス療法, 免疫抑制剤, 抗凝固療法等を施行するも, 血清蛋白の改善みられず, 約1年6か月後, 腎不全に至った。透析導入直後に, 高熱出現し, 著明な低補体, 抗核抗体及び免疫複合体高値等を認め, SLE様膠原病の活動性を呈したため, ステロイドパルス療法, 血漿交換療法を施行し著効を認めた。一般にSLEは, 高齢の男性はまれであり, 慢性に経過した腎不全例では, 免疫学的活動性は, burn outする例がほとんどであるが, 本例では, 透析導入直後にSLE様膠原病の活動性を呈した。
  • 高田 典彦, 郷家 久道, 関谷 秀樹, 今村 栄作, 朔 哲洋
    1994 年 43 巻 2 号 p. 82-85
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    症例は35歳, 女性。咀嚼障害を主訴に当科受診した。患老は17歳頃から脱毛が出現し, 20歳頃から歯が脱落した。25歳頃から脱毛は著明になり, 無, 月経になった。体格は肥満が見られ, 頭部は大きく, 顔面は浮腫性に腫大し上眼瞼は下垂していた。口腔内では, 上下歯槽部は膨隆を呈し, 膨隆部は骨様硬であった。残存歯15本と少数で, 動揺は著明であり歯冠部は歯槽骨中に埋没していた。X線的に前頭骨の吸収および硬化の混合像を認め, 上下の歯槽骨が著しく膨隆していた。さらに歯根は肥大し, 歯根膜腔の拡大, 歯槽硬線の消失を示した。CT上では, 頭蓋骨の肥厚, 骨吸収と硬化像, 頭蓋骨内板の吸収像を示した。その他骨シンチグラム, 血液生化学等検査施行するも, 明らかな異常を示さなかった。その後, 抜歯とともに, 上下顎骨の生検から, 抜去歯の歯根肥大は, 根尖セメント質の増生であり, 上顎骨からの組織で, 間質の線維性組織の発達と骨吸収と新生像が認められ, 下顎骨からの組織から, 成熟した骨の中にモザイクパターンが認められたため, 以上の結果からPaget骨病と診断した。しかし脱毛, 無月経等については, 原因不明であった。Paget骨病は顎骨が含まれることは稀であるといわれているが, 組織像から病期の進んだPaget骨病と思われた。さらに続発症として, 骨肉腫などが挙げられるため, 今後注意深い経過観察が必要と思われた。
  • 小谷 和彦
    1994 年 43 巻 2 号 p. 86-89
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    浣腸・排便に伴う心血管系の偶発症症例をまとめた。(1) 小児例も少数ながらみられ, また浣腸に関係しない排便例では比較的若年者に発生しており, 高齢者はもとより広い年齢層に留意が必要と思われた。(2) 心血管系や自律神経系を中心とする基礎疾患を有した者に発生する傾向があった。(3) 従って年齢と基礎疾患とは別個の要因と考えられた。(4) 時間の判明した例では排便直後~10分後に発生していた。これらを基に, 血圧の変動の様子, 自律神経系に関係する発生機序, 対処法などについて文献的考察を行なった。
  • 森本 哲雄, 松元 裕輔, 安藤 正也, 三谷 郁夫, 小西 知己, 岡崎 幸紀
    1994 年 43 巻 2 号 p. 90-92
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    山口県赤十字血液センターからの資料をもとに, 山口県における献血者のHCV抗体陽性率を検討した。C100-3抗体の測定には,「第1世代」が使用された。1989年11月から1990年12月までに献血をおこなった, 14万6792名を対象とすると, HCV抗体陽性率は県平均が1.01%であった。HCV抗体陽性率が3%を越えた地域は4町あり, その中で, ある町は22.0%と極端に高い陽性率を示した。このような, HCV抗体陽性率の地域差を解明するためには, 今後さらに研究が必要と思われる。
  • 1994 年 43 巻 2 号 p. 93-96
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 43 巻 2 号 p. 97-98
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 43 巻 2 号 p. 99-103
    発行日: 1994/07/10
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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