日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
ISSN-L : 0386-9768
11 巻, 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 毛受 松寿, 仙誉 軍一, 吉野 邦英, 平出 星男, 村上 忠重
    1978 年 11 巻 4 号 p. 281-289
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    胸部食道癌切除後の食道再建には胃や結腸が利用されることが多く, 空腸による再建術は実施されることが少ない. われわれは新しい観点から空腸による食道再建術を検討してきたが, 臨床例が38例に到達したので, われわれの行っている空腸による再建型式, 拳上空腸脚作製上の問題点, 胸骨柄切除胸骨後再建経路の作製法, さらに胸骨縦切による胸骨後経路, 吻合法ならびにその補強法, 術後管理の問題点について述べるとともに, 胸骨柄切除胸骨後経路による空腸利用の食道再建術は優秀な術式であるとの確信を得たのでその大要を報告した.
  • 小泉 裕, 河井 啓三, 岡部 紀正, 星 康夫, 足立 坦, 町田 崇, 綿貫 吉
    1978 年 11 巻 4 号 p. 290-296
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    吻合部潰瘍42例に対して, pHカプセルあるいは有線ガラス電極を用いて胃内pHの計測を試み, 本症例の成績ならびに治療法に若干の知見をえた. 42例のうち当科症例は2例のみで発生率は0.4%以下であった. 症状は心窩部痛, 下血, 吐血が高頻度に認められ, X線検査, 内視鏡検査でその診断は容易である. 本症例の早朝空腹時の胃内pH値は全例2.0以下で, basal pH値の測定結果が潰瘍再発の指標となりうる. 薬物治療に際して, カプセル法により的確な制酸剤の選択が可能であるが, とくに胃粘膜に吸着性の強いものが著効を示した. 手術効果は, 胃再切除だけでは不十分で, 迷切術を併施する手術法に減酸効果が上がっていることが認められた.
  • とくに傍乳頭部憩室の外科的意義とその手術適応について
    白井 牧郎
    1978 年 11 巻 4 号 p. 297-309
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    自験十二指腸憩室76例92ヶに臨床的検討を加えた. その発見部位はII-Portion内側に83.6%と多く, 併存疾患のない憩室の症状は, 上腹部痛が主体で, 併存疾患は胆石症50.1%と最も多かった. 自験手術症例は16例でLemmelのPapillensyndromは9例あり, 傍乳頭部憩室の臨床的意義を再認識させられた. 著者は傍乳頭部憩室の胆道系に及ぼす影響を検索するため十二指腸加圧法という胆道内圧測定法を考案し対照例を含めた55例に施行した. ほとんどの症例は加圧後総胆管残圧に変化なく, Papillensyndrom 6例中5例に60~90mm H2Oの残圧上昇があり, この方法は憩室と総胆管の位置的相関を表現するもので, 手術適応を決定するうえに有用であると思われた.
  • 大久保 清一郎, 宮川 兜, 松岡 寿夫, 金城 浩, 下村 禎
    1978 年 11 巻 4 号 p. 310-314
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 1978 年 11 巻 4 号 p. 315-357
    発行日: 1978/04/01
    公開日: 2011/02/17
    ジャーナル フリー
feedback
Top