日本消化器外科学会雑誌
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16 巻, 9 号
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  • 近藤 達平
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1585-1595
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    制癌剤を無差別に用いる時は腫瘍に効果なく宿主にのみ悪影響を与えadverse effectを示すことがある.これを防ぐためには第一に免疫療法剤・制癌剤の投与法を工夫する必要があり, 免疫療法剤は術前より投与すれば効果的でありまた間歇的に投与すべきことを述べた.第二に感受性決定の問題がある.感受性決定法は薬剤の作用機転に応じて分けて考えるべきでありcytotoxic agentに対してはSDI法・stem cell assayを, cytostatic agentに対してはmicroplate labelling method, われわれのcolony forming assayを, masked compoundに対してはSDI法を薬剤活性物質によりまたは活性化した後用いる方法, nude mouseを用いる方法等がある.さらに制癌剤適応センターの必要性を強調した.
  • George E. Moore, Eugene E. Moore, William Aragon
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1596-1605
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    We are performing an increasing number of splenorrhaphies as our experience increases.The efficacy of spleen implants remain to be determined.The increased interest in preserving the spleen has resulted in the salvage of many spleens with minor injuries.Nearly 100% of all iatrogenic injuries (which constitutes 10 to 20% of all splenectomies, should be salvageable by current techniques.)
    The value of preserving the spleen in children has been established without much question.
    Acknowledgement: The authors consider this report a merely supplement to the many excellent articles in the Japanese literature on surgery of the spleen and therefore we have not included them.
  • 李 思元
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1606-1614
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    食道癌の診断にカプセル法食道擦過細胞診を用いてきたが, 器具は改良の結果エバーライトスコットHRY 06からなる25mm 3号刷子が適当である.本法の細胞採取能および食道癌のX線型別成績について検討した.25mm 3号刷子では10万個を越える食道扁平上皮細胞が採取できる.これは, 径2cmの食道癌を想定した場合, 1,740個の癌細胞が採取できる計算になり, 小さい癌に対しても高い診断能が期待できる.
    当教室患者371名に本法を施行したが, 合併症は認めない.食道癌100例の成績は陽性75例 (75.0%), 疑陽性19例で, 陽性と疑陽性を合せた診断率は94.0%である.X線型別成績ではラセン型, ロート型よりも表在型, 腫瘤型, 鋸歯型の食道癌に高い陽性率を示した.早期食道癌10例では8例 (80.0%) が陽性であった.
  • 塩崎 均, 水谷 澄夫, 岡川 和弘, 上野 和寿, 韓 成珍, 小林 研二, 神前 五郎
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1615-1621
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    食道癌の癌先進部周辺にみられるリンパ球浸潤の程度が, 術後の予後・再発形式・性別とどのような関係にあるかを検討した.対象は昭和44年1月から昭和56年12月の間に教室で切除された食道癌症例のうち, 治癒切除が行なわれた108例である.リンパ球浸潤の程度を± ~ 卅の4段階に分類した.卅群の累積5年生存率は57.3%であり治癒切除例のそれの34.3%に比べ非常に良好であった.再発形式との関係では, ± 群は全例が血行性再発死亡であったが卅群では14.3%にすぎず, リンパ行性再発が71.4%を占めた.また性別では, リンパ球浸潤の多い (++, +++) 群が男性では42.3%, 女性では71.0%を占め, この点からも女性の予後の良好なことが示唆された.
  • 細井 英雄
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1622-1629
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    胃全摘術後逆流性食道炎の病態解明のために実験的, 臨床的検討を行った.雑種成犬を用いた実験的検討では, 膵液が胆汁より重要な発生因子と考えられ, 膵酵素活性阻害剤aprotininの経口投与が本症の発生防止に有効 (P<0.01) であった.食道粘膜組織中histamineの増加は組織学的変化に先行し, 軽度食道炎の際に既に正常例の3.5倍に増加 (P<0.01) していた.臨床的検討では, 臨床症状と組織学的変化は必ずしも一致しないが, 臨床症状と組織中histamine量には相関 (P<0.01) が認められ, 検査所見と臨床症状の一致しないことの多い軽度食道炎の際の症状発現に組織中histamineの増加が重要な役割を果していると考えられた.
  • 渡部 洋三, 矢吹 清隆, 大久保 剛, 佐々木 浩, 能美 明夫, 巾 尊宣, 工藤 猛, 川島 利信, 小島 一雄, 津村 秀憲, 若林 ...
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1630-1637
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    頭蓋内手術後の胃出血の成因を検討するため, 出血群 (15例), 非出血群 (17例) および対照としての胆別群 (10例) を対象として胃内外分泌, 血漿カテコールアミンおよび血漿11-Hydroxycorticosteroidsを測定した.また頭蓋内手術後の胃出血の予防効果をみるために, アルギン酸ナトリウム液を47例に, 水酸化アルミニウムゲルを34例に投与し, 190例の非投与例を対照とし検討した.その結果胃出血の発生には, 前部視床下部-迷走神経系の興奮による胃酸分泌の増加と, 後部視床下部-交換神経系の興奮による胃粘膜血流量の減少が大きく関与しているものと思われた.また薬物投与による胃出血の予防効果は, 出血の程度が軽減され, かなり期待できるものと考えられる.
  • 池田 栄人, 小島 治, 谷奥 卓郎, 北川 直樹, 間島 孝, 上原 泰夫, 西岡 文三, 藤田 佳宏, 間島 進, 中村 隆一, 井上 ...
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1638-1644
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    胃癌において酵素抗体法による癌組織CEA染色性と予後との関係をみるために, 胃癌治癒切除162例について検討した.
    検索162例中CEA陽性癌は92例 (56.8%) であった.予後を累積5年生存率で比較するとCEA陽性癌46±6%, 同陰性癌69±6%であり前者に有意に低率であった.stage別にみるとstage II・III胃癌でCEA陽性癌32±7%, 同陰性癌70±7%と前者に有意に低率であった.組織型別にみると高分化癌でCEA陽性癌47±9%, 同陰性癌92±5%であり前者に有意に低率であった.この原因として肝再発.腹膜再発ともCEA陽性癌に多かった事が考えられた.
    以上, 胃癌における癌組織CEA染色陽性は予後不良の指標になりうると考えられた.
  • 戸田 耕太郎, 広瀬 周平, 片岡 和男, 北村 元男, 筒井 信正, 木村 秀幸, 間野 清志
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1645-1649
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    1953年から1980年までの28年間に当院外科で施行された胃癌手術総数は2, 521例で, 穿孔例は34例, 1.3%である.胃癌穿孔の臨床病理学的特微は50歳以上の男性に多く.癌腫の主たる占拠部位はM, 前壁に最も多い.組織学的進行程度は自験例では非穿孔例と比較して, 有意差はない.癌型の肉眼分類では3型, 浸潤型が多い.胃癌穿孔34例中切除例は30例, 88.2%である.胃癌穿孔例の累積5年存率は治癒切除例で58.9%, 非治癒切除例で8.3%であり, 又, stage別ではstage Iで50.0%, IIで80.0%, IIIで40.0%, IVで18.2%であり, 非穿孔例とほぼ同等の成績であった.よって状態が許せば可能な限り積極的に胃切除がおこなわれるべきである.
  • 中島 聰總, 山瀬 博史, 太田 博俊, 大橋 一郎, 高木 国夫, 久野 敬二郎, 梶谷 鐶
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1650-1655
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    603例の上, 中部胃癌において, 脾門 ((10)), 脾動脈幹 ((11)) リンパ節郭清からみた膵脾合併切除 (合切) の適応を術後生存率をもとに検討した.n2 (+), S2症例では脾温存群の5生率は17.6%, 膵脾合切群のそれは21.8%であった.また (10) (11) に転移を認めた症例での脾温存群には5生例はなく, 膵脾合切群では27.4%に5生例を認めた.n1 (+) 症例では漿膜浸潤の如何に拘らず, 脾温存群の5生率が良く (56.3%対44.1%), またn (-) 症例では両術式間に差を認めなかった.(10) (11) リンパ節への転移は周辺リンパ節 ((2),(3),(4),(9)) の転移情況からある程度推測可能であった.以上より膵脾合切の適応は (10) (11) に転移があるか, またはその可能性の高い症例 (治療的郭清) に限定し, 予防的郭清としては脾温存につとめるべきである.
  • とくにICGRmax検査の問題点とその改良について
    小関 和士
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1656-1665
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    臨床例100例においてIndocyanine Green (ICG) 血中消失様態を再検討した結果, ICG消失曲線の早期変曲を認め, 色素静注後3分, 5分, 7分の3点のICG血中濃度変化の解析により, 『ICG早期消失率』が求められることを示した.これに基づくICGRmax測定は, Michaelis-Mentenの酵素反応速度論における『反応の初速』および『基質の初期濃度』の双方を, より的確に把握したものということが出来, その臨床的有用性を確認することができた.また, ICG早期消失率算出時に得る零時ICG血中濃度を基質の初期濃度とする改変ICGRmaxの試算をも行い, “ICGRmax”一日測定法の新しい可能性についても論じた.
  • 渡辺 義二, 竜 崇正, 神津 照雄, 尾崎 正彦, 山本 宏, 高橋 正信, 桜庭 庸悦, 山本 義一, 浅野 武秀, 平沢 博之, 碓井 ...
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1666-1673
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    1978年1月より1982年11月まで当科および関連施設にて経験した肝細胞癌は63例でうち食道静脈瘤合併肝細胞癌は28例 (44.4%) である.
    28例中10例に対して食道静脈瘤および肝細胞癌に対して治療を行った.肝細胞癌に対しては肝切除, Transcatheter arterial embolization (TAE), 持続動注などを, 食道静脈瘤に対して脾摘, 内視鏡的硬化療法, 経皮経肝食道静脈瘤塞栓術 (PTO) を適宜に取捨選択して施行した.(1) 術前に硬化療法, PTOを施行し, 後に肝切除を行った2例は術後早期の食道静脈瘤破裂は回避でき経過良好である.(2) 肝切除+脾摘を施行した5例中4例は術後経過良好で全例に血液像の改善が認められ, また食道静脈瘤の改善が認められる症例もあった.(3) 非手術例4例ではTAE硬化療法, PTOを施行した1例が2年7ヵ月生存した.
    食道静脈瘤合併肝細胞癌の治療として一期的に行うことが望ましいが過大侵襲となる危険があるので術前に内視鏡的硬化療法, PTOを施行し, 術後早期の食道静脈瘤破裂を防止し, 安全確実な肝切除術を施行する.Hypersplenismを合併している症例は手術時脾摘を追加する.
    術後経過中に食道静脈瘤よりの出血を認める場合には硬化療法, PTOを優先させ止血傾向が認められない場合には直達手術を考慮するという方針である.
  • 松股 孝, 古田 斗志也, 竹中 賢治, 兼松 隆之, 杉町 圭蔵, 井口 潔
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1674-1677
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    肝切除後の術中インドシアニングリーン (ICG) 値に対する術後3日目のICG値の比を残存肝ICG index (術後3日目のICG値/術中ICG値) として, この値と術後経過の関連性を検討した.
    その結果, 残存肝ICG index 0.8未満では13例中11例 (85%) が術後経過順調であり, 早期死亡症例もなかったが, index 0.8以上のものでは28例中22例 (79%) は何らかの合併症を起し, 10例は早期に死亡した.
    以上より, 肝切除の術後経過を早期から適確に把握する方法がない現在, 残存肝ICG indexは, 肝切除後の予後を早期に予知しうる指標の1つとなりうると思われた.
  • 大塚 雅昭, 浅野 武秀, 渡辺 一男, 榎本 和夫, 永田 松夫, 佐藤 博
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1678-1683
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    肝切除患者の術後の肝機能を蛋白合成能の面から評価する目的で, rapid tumover serum protein (prealb, α2HS, α1-AG, α1-AT, hp, cer, tf) を測定した.術前の正常値を求めるため, 良性疾患患者17例と食道静脈瘤患者16例について測定すると, 食道静脈瘤患者群ではprealb (p<0.01), α1-AG (p<0.001), hp (p<0.05) が有意に低値であった.肝切除術をうけた患者22例 (肝葉切除12例, 1区域以下切除10例) を対象に術後の変動をみると, prealb, α2HS, tfは減少し, α1-AGは増加した.α1-AT, cer hpは, 肝切除量が少ない群では増加し, 肝切除量が多い群では減少した. prealb, α2HSは, 肝切除量の多いほど大きく変動し, また半減期も短く, 肝切除前後の肝機能のモニターとして有用であった.
  • とくに早期診断能について
    渡辺 栄二
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1684-1693
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    超音波断層法による胆嚢癌の診断規準を確立し, 早期診断能を向上させる目的で, 臨床例を中心に胆嚢良性疾患, 胆嚢癌症例の超音波像を分析し, エコーパターンを作製した.胆嚢癌症例の82.9%は5つのエコーパターンのいずれかに分類され, 各エコーパターンと腫瘍の肉眼的形態との間には一定の関係がみられた.つまり, ポリープ型では有茎性の乳頭型 (乳頭浸潤型), 高輝度結節型では深い潰瘍型, 限局性腫瘤型では無茎性の乳頭型, または結節型 (結節浸潤型), びまん性腫瘤型では結節型 (結節浸潤型), 限局性壁肥厚型では丈の低い広基性の結節浸潤型を示す傾向にあった.また, 各エコーパターンと肉眼的進行度との間にも一定の関係がみられ, ポリープ型では比較的早期の胆嚢癌の可能性が高く, とくに腫瘍の大きさが3cm以下の場合は, stage Iの早期診断の可能性が高いと思われた.
    限局性腫瘤型, 限局性壁肥厚型を示す場合, エコーパターンのみからは良性疾患との鑑別が困難な場合がみられたが, 超音波映像下の胆嚢穿刺による胆嚢内胆汁CEA値の測定が鑑別に有用と思われた.なお, 5つのエコーパターンに分類されなかった腫瘍同定不能例の肉眼形態は浸潤型か浅い陥凹型を示す傾向にあった.
  • とくに上部胆管狭窄を伴う胆嚢癌症例について
    川浦 幸光, 平野 誠, 中島 久幸, 村上 和伸, 羽柴 厚, 岩 喬
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1694-1698
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    上部胆管狭窄を伴う胆嚢癌32例を中心に, 各種検査法における診断能について検討し, 次の結論を得た.(1) 質的診断にはPTC, ERCP, または血管造影が有効で, 診断率は81%であった.(2) 結石保有例は胆嚢炎, 胆石症と診断された.(3) 肝内直接浸潤の診断率はUSで34%, CTで75%であった.(4) US, CTによる腫瘍エコーの描出率は低く, それぞれ12.5%, 37.5%であった.(5) 胆管浸潤の診断率は87.5%であった.(6) 門脈浸潤は血管造影にて81%の診断率であった.(7) リンパ節腫脹の描出は困難であった.(8) 胆汁細胞診陽性率は18%と低かった.
    各種検査法を駆使し, 慢性胆嚢炎との鑑別, 結石保有の胆嚢癌の診断, 早期胆嚢癌の発見に努めるべきである.
  • 八木 雅夫
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1699-1708
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    膵頭十二指腸切除術後の消化管再建法として, 食餌が膵液・胆汁の排出口を通過する胃空腸吻合法 (I法) と通過しない吻合法 (II法) の術後消化吸収機能を, イヌを用いて検討した.術後24週の131ITriolein便中排泄率とD-xylose尿中排泄値は, I法 (I群, n=5) では7.0±3.3%, 2.28±0.14gと, II法 (II群, n=5) の, 13.0±3.9%, 1.92±0.15gより有意に良好であり, また, 拡大郭清膵頭十二指腸切除術に準じた上腸間膜動脈根部リンパ節郭清下でもI法 (I+SMA群, n=4) は19.2±4.2%, 1.12±0.17gとII法 (II+SMA群, n=4) の29.2±3.5%, 0.77±0.15gより有意に良好であったことから, I法の術後消化吸収機能は, 腸性吸収能において, II法より優れていることが判明した.
  • 山下 裕一
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1709-1716
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    空腸上部の膵外分泌機能に果たす役割について, イヌを用いて基礎的検討を行った.
    Radioimmunoassayによりイヌ消化管組織中のsecretinおよびcholecystokinin (CCK) 濃度を測定した結果, secretinは十二指腸および空腸上部の粘膜層に高濃度に存在し, 空腸中部以下では著明に低下した. CCKは十二指腸および空腸上部の粘膜層ならびに筋層に高濃度に存在し, 下部小腸に行くに従い徐々に減少した.
    各種再建を行った胃切除犬にPFD試験を施行し次の結果を得た. secretin, CCKが豊富に存在する十二指腸と空腸上部を食物が通過するBillroth I法犬 (n=5) の6時間尿中PABA排泄値は76.0±10.2% (Mean±SD), 空腸上部を通過するmodified Roux-Y犬 (n=5) は61.5±9.2%, これらを通過しないRoux-Y犬 (n=9) は45.3±9.1%であった.
    以上より, 空腸上部は十二指腸とともに, secretin, CCKを介して膵外分泌を刺激する重要な部位と考えられた.
  • 自験例2例と本邦報告例について
    石井 俊世, 富田 正雄, 三浦 敏夫, 下山 孝俊, 平野 達雄, 中山 博司, 原田 達郎, 田渕 純宏, 福田 豊, 清水 輝久, 藤 ...
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1717-1721
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 小池 綏男, 丸山 雄造, 松田 三郎
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1722-1725
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 中本 実, 三穂 乙実, 高橋 恒夫, 井出 哲也, 森永 泰良, 成瀬 勝, 神山 正之, 永田 卓司, 高橋 正人, 加藤 信夫, 長尾 ...
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1726-1729
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 上西 紀夫, 倉本 秋, 立野 一郎, 大原 毅, 近藤 芳夫
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1730
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 梅森 眞理, 笹島 耕二, 恩田 昌彦, 代田 明郎
    1983 年 16 巻 9 号 p. 1731
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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