下部食道噴門がんに対し, 非開胸的切除, by-pass法を行った症例55例の内, 扁平上皮がんを除く, 腺がん49例をCE群とし, 胃全摘を主体に手術をした噴門部に主占居する胃がん49例をC群として, ツ反応, PHA皮内反応, DNCB反応およびPHA, PWMに対する末梢リンパ球幼若化反応などの免疫学的パラメーターの術前後の推移, 遠隔成績およびその他の臨床成績について比較検討した.特に3年生存率では, stage I+IIではCE群62.5%に対し, C群82.4%とC群が良好であったが, stageIIIでは前老50.0%, 後者37.5%で, stage IVでも前老24.7%, 後者14.2%とCE群が良好な結果をえた.その他の臨床成績などにも, 若干の検討を加え報告する.
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