土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
最新号
III-73
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
[投稿論文]
和文論文
  • 大川 賢紀, 亀井 宏之, 張 鋒, 樋口 美紀恵, 木村 亮
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_1-806_12
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    ジャケット式鋼管杭基礎は, 海底地盤上の施工において, ケーソン基礎で必要な広範囲の地盤改良を省略できるため, 大幅なコスト縮減と工期短縮が可能となる. さらに, 斜杭を活用することにより, 地震や風などに対する水平支持力の向上とジャケット構造のスリム化が図れる. しかしながら, 軟弱地盤における斜杭群杭基礎の地震時の支持性能はまだ十分に明らかにされていない. 本論文では, 地盤と杭の動的相互作用を考慮できる3次元静的・動的弾塑性有限要素解析コードDGPILE-3Dにより, 杭の軸力変動を考慮した一体系動的解析を行い, 杭のモデル化が斜杭群杭基礎の支持性能に与える影響を把握した. さらに, その群杭基礎と同規模のケーソン基礎を比較して軟弱地盤における地震時の支持性能を評価した.
  • 安間 清, 津國 正一
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_13-806_31
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    海上に建設される廃棄物処分場では, 処分場内汚水の場外流失を防止するために, レベルII地震動にも耐えられる設計の遮水構造が必要とされる場合がある. 遮水構造の設計はこれまで技術的困難性のため, 2次元断面での解析でしか行われていないので, 護岸隅角部での耐震性能は確認されていない. 本研究では, 鋼矢板を使った遮水構造を採用している廃棄物処分場を解析モデルとして設定し, 並列計算手法を用いた大規模3次元動的有効応力解析を採用することで, 直交する護岸と遮水矢板のモデル化を同時に行い, レベルII地震動作用時の護岸隅角部の挙動と, 遮水矢板に発生する応力状態を明らかにし, 隅角部が遮水矢板の面内せん断応力が最もクリティカルな応力状態になることと, 遮水矢板の遮水能力を明らかにした.
  • 本田 道識, 飯塚 敦, 大野 進太郎, 河井 克之, 汪 偉川
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_33-806_44
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    本論文では締固め土における圧縮特性の評価手法を検討している. 現在の締固め施工では乾燥密度に着目した品質管理が主流であるが, 管理値と力学特性との関連性を明確化する上では検討の余地が残されている. 本論文では締固め土の圧縮挙動に及ぼす影響要因として乾燥密度, 含水比, サクションおよび締固め荷重に着目し, それぞれの組み合わせが異なる供試体の一次元圧縮試験結果から圧縮挙動との関連性を考察した上で, 降伏応力および圧縮曲線の評価方法を提案している.
  • 森本 浩行, 西形 達明, 西田 一彦, 玉野 富雄
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_45-806_54
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    城郭石垣は, 個々の石垣石の大きさや加工の状態, 基本勾配や反りの量などの違いによって様々な断面形状を形成しており, 同じ形状のものは存在しない. これら石垣形状に影響を与える各種要因を考慮した石垣構築の技術的な変遷について解明を進めた結果, 基本勾配や反りの量は石垣石の加工状況に大きく影響されていることが明らかとなった.
  • 西垣 誠, 小松 満, 見掛 信一郎, 中島 朋宏, 金谷 賢生, 龍田 圭亮
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_55-806_66
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    本研究では, 高レベル放射性廃棄物の地層処分における基盤研究として, 坑道周辺の掘削影響領域に対する恒久的な透水性の低下及び水理学的な観点での修復技術の開発を目的とし, 坑道周辺の水みちを遮断するために実施するグラウト技術の高度化について検討した. 恒久的な透水性の低下が期待できるグラウト材料として, 溶液 (塩水及びエタノール溶液) を用いたベントナイトスラリーの可能性について実験的研究を行った. その結果, 粘性を低く抑制したベントナイト濃度の高いスラリーは, 微細な亀裂まで注入でき十分な透水性の低下が可能となることを示した. 結論として, 粘性を低く抑制する溶液を用いた場合, 修復技術としてきわめて有効なグラウト効果が期待できると考えられる.
  • 上田 保司, 生頼 孝博, 田村 武
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_67-806_78
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    凍結中に応力が変化する場合の土の三軸方向への凍結線膨張率を, 三軸応力下での凍上実験から調べた. その結果, 特に拘束応力が小さい場合, 凍結中の間隙水圧の低下に伴う等方的な有効応力の増加によって, 熱流およびその直角方向への凍結線膨張率は小さくなることがわかった. また, 熱流方向の凍結膨張圧によって, 熱流方向への凍結線膨張率は小さくなり, 直角方向への凍結線膨張率は大きくなった. さらに, 凍結中の未凍結領域の圧密のために, 軟質土における熱流方向への凍結線膨張率は, 硬質土よりも小さくなった. 凍結工法における地盤変形予測精度を改善するため, 既存の三軸凍上実験式にこれら因子を取り込んで, 凍結線膨張率をモデル計算した. この計算の妥当性を, 実験値と計算値との比較から確認した.
  • 豊澤 康男, 三田地 利之, 楊 俊傑, 伊藤 和也, TAMRAKAR S.B.
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_79-806_91
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    ドラグ・ショベル等の建設機械を用いた掘削作業中に法肩が崩壊したために建設機械が転倒し, 運転者や周囲の作業員が挟まれたり, 下敷きになって被災する災害が多発している. この内, 死亡災害は災害の事例調査により毎年30件程度発生していることが分かった. 本研究は, ドラグ・ショベル等の建設機械を用いた掘削時における掘削溝法面の安定性について検討するため, 1) 建設機械荷重を定荷重としてのモデル化を行い, 2) モデル定荷重の大きさと法肩からの距離が強度特性の異なる地盤における掘削深さおよび掘削溝法面の崩壊メカニズムに与える影響を, 遠心場において掘削現象を再現できる掘削実験により調べ, さらに, 3) 上界値を与える速度場法を用いて実験結果を評価した.
  • 田中 幸久, 中村 邦彦
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_93-806_111
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    高レベル放射性廃棄物の設置地点が沿岸に近い場合には, 地下水に海水が含まれている可能性がある. また, 廃棄体は発熱する. このため, 海水や高温の温度履歴が各種ベントナイトの膨潤特性に及ぼす影響を把握する必要がある. そこで, 本研究においては人工海水濃度や高温履歴の温度と期間を変化させた試料を用いて膨潤圧試験と膨潤変形試験を各種ベントナイトに対して行った. その結果, 次の成果を得た. (1) Na型やNa交換型ベントナイトは海水使用時の膨潤率が低下するのに対して, Ca型ではほとんど低下しない. (2) 海水環境下における各種ベントナイトの膨潤特性の定量的な評価方法を提案した. (3) Na型ベントナイトは高温履歴の影響を受けやすいのに対して, Ca型やNa交換型では受けにくい.
  • 野並 賢, 加藤 正司, 榊原 辰雄, 前田 直孝
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_113-806_127
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    粗粒材料のせん断時に生じる粒子破砕が変形・強度特性にどのような影響を与えているかを把握するため, 二次元個別要素法による検討を行った. 解析結果から, 供試体内部がほぼ均一に体積変化する場合, 粒子破砕は供試体内に均等に生じ, その結果, 粒子間力を小さくさせること, また, 粒子破砕が粒子構造骨格を変化させる支配的な要因ではなく, 構造骨格が変化するときに生じる副次的なものであることが確認された. さらに, 破砕性材料の限界状態線は, 破砕しない試料と破砕性の非常に高い試料との限界状態線の間に存在し, 限界状態線にはその材料の持つ破砕性が大きく影響していることが示された. この結果は, 粒子破砕のせん断挙動への影響が, 限界状態線の傾きの変化として表現できる可能性を示している.
  • 豊澤 康男, 市川 貴之, 末政 直晃, 三田地 利之, 伊藤 和也
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_129-806_141
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    掘削工事における災害を予測し防止するには, 地盤や土留め壁の変形と壁面土圧の相互作用, 背面地盤の変形特性等についての知見が必要となる. しかし, これらの関係は非常に複雑で設計時の予測と施工中に計測される挙動が異なることも多い. 本研究では, 土留め壁の変形を高精度に制御することができる遠心場可動土留め装置を製作し, 遠心場において土留め壁の強制変形実験を行うことで土留め壁の変形に伴う壁面土圧等の発生機構について検討した. その結果, 土留め壁の変形モードが異なっていても土圧合力はほぼ一定値に収束するが, 土留め壁上部や中央部に静止土圧を超える土圧が作用する場合があること, 砂地盤における壁面土圧・背面地盤変形領域は施工過程の影響を受けることなどを示した.
  • 石橋 伸司, 高橋 英紀, 北詰 昌樹
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_143-806_153
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    近年, 遠心模型実験は液状化を対象とする模型実験にも多く用いられている. しかしながら, 粘性流体を用いた砂地盤の飽和度についてはあまり調べられていない. また, 液状化遠心模型実験の有効性についての研究は非常に限られている. そこで本研究では, 数種類の方法で飽和砂地盤を作製し弾性波速度からその飽和度を重力場と遠心場で調べた. 次に, Modeling of Models手法によって液状化遠心模型実験の有効性を検証した. その結果, 地盤作製方法の違いによって地盤の飽和度に少なからず差が生じ, 地盤に遠心加速度を加えることによって飽和度が幾らか上昇することが確かめられた. また, Modeling of models実験における応答加速度特性や間隙水圧特性から液状化遠心模型実験の有効性を確認できた.
  • 山田 卓, 兵動 正幸, 中田 幸男, 吉本 憲正, 村田 秀一
    2005 年 2005 巻 806 号 p. 806_155-806_168
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/05/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 粘土に砂分を様々な割合で混合して作製した砂混じり粘土および塑性の異なる海成粘土を用いて中空ねじり繰返し単純せん断試験機により一連の繰返しねじりせん断試験を行ったものである. 粘性土における砂分含有率の影響を評価するために, 砂分を含めた試料の塑性指数を測定し, 新しいパラメータIP*を定義した. まず, 細粒分含有率や塑性指数, 有効拘束圧, 載荷周波数が動的変形特性に及ぼす影響について検討した. その結果, せん断剛性率と履歴減衰率は砂分の影響を大きく受け, いずれも従来の塑性指数ではなく, ここで定義した塑性指数IP*と良い相関性を示すことが明らかとなった. これらの結果に基づき, 様々な砂分含有率から成る塑性の異なる土に対して, 包括的な動的変形係数の推定式を提案した.
feedback
Top