日本農芸化学会誌
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39 巻, 6 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • Maple tanninについて
    辻村 みちよ, 中浜 千代子
    1965 年39 巻6 号 p. 209-211
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • 栄養要求性の検討
    樋口 邦彦, 岡田 裕昭, 池辺 信夫
    1965 年39 巻6 号 p. 212-215
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    L. acidophilus Shirota株, L. acidophilus 3532, L. acidophilus 1043, L. acidophilus R 26, L. thermophilus 3863の5株につきビタミン,アミノ酸,核酸塩基に対する要求性を検討し,かなりの類似性があることを認めたが,アミノ酸及び有機塩基に対する要求性は,菌株により少しずつ異なっていた.
    L. acidophilus R 26を除く4株は,等しく11種のアミノ酸を要求するほか,シスチン,スレオニン,ヒスチジン等の添加によって生育の促進が見られるものがあった.スレオニンの効果はグリシンにより置換された.またこれらの4株はウラシル及びプリン塩基を要求した.
    L. acidophilus R 26はこれら4株とやや性質が異なり, 11種のアミノ酸のほかに,ヒスチジン,プロリン,スレオニンを要求し,また上記塩基に加えてデオキシリボシドの1種を要求した.これらの菌株のそれぞれの要求性を満す最少培地を作製して,生育及び酸生成をしらべたところ完全培地に比肩しうる結果を得た.
  • 微生物によるL-ホモセリンのL-スレオニンへの変換
    藤田 忠三, 奈良 高, 鮫島 広年, 木下 祝郎
    1965 年39 巻6 号 p. 216-221
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Micrococcus glutamicus 534-Co 147スレオニン要求株によるL-ホモセリンの生産が可能になったので,さらにこのL-ホモセリンをL-スレオニンに有効に変換しうる微生物を広く検索し,次の結果を得た.
    (1)多数の微生物がこの目的にかなうことを認めた.
    (2)これらの微生物のうち,あるものはL-ホモセリンを培地に加える時期によりかなり大幅にL-スレオニンの生成量が変動することを見出した.すなわちL-ホモセリンを培養の当初に加えるとL-スレオニンの生成量の多い株としてはCorynebacterium simplex, Micrococcus glutamicusのmethionineiess, leucineless,cystinelessであり,一方,培養開始後適当な時期に加えた方がよい菌株はVibrio percolans, Xanthomonas citri, X. pruni, Brevibacterium lyticum, B. linens, Sarcina lutea, Corynebacterium rathayi, Micrococcus luteus, M. variansがあった.
  • Xanthomonas citriによるL-スレオニン醗酵におけるL-ホモセリン添加時期の検討
    藤田 忠三, 奈良 高, 鮫島 広年, 木下 祝郎
    1965 年39 巻6 号 p. 222-226
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) L-ホモセリンを培養開始後適当な時期に添加するとき遙かに高いL-スレオニン生成量を達成した菌株としてXanthomonas citriをえらび,L-ホモセリンの添加時期とL-スレオニン生産量並びに菌の生育との関係を調べて,対数増殖期の末期より定常期にかけてL-ホモセリンを添加するのが好適であることを認めた.
    (2) L-ホモセリンは同菌の生育抑制作用をもち,かつ生育抑制作用は生育の初期に著しいことをみとめた.
  • 生体内のアニリンおよびp-ハロアニリンの微量定量
    中村 利家
    1965 年39 巻6 号 p. 227-231
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Monofluoroacetanilidesの生体内加水分解を研究する目的で,アニリン(An), p-プロムアニリン(pBA)およびp-クロルアニリン(pCA)の生体組織からの微量定量法を検討した.
    分析法としては,ジアゾ化後カップリング試薬と反応させ比色定量する方法を応用し,カップリング試薬としてはN-(1-naphthyl)-ethylenediamine dihydrochloride (NED)とβ-diethylaminoethyl-α-naphthylamine oxalate (TSUDA試薬)の比較をおこなった.いずれの場合にも呈色時pHの影響があるが,とくにAnでは呈色安定化速度へのpHの影響が著しかった.ジアゾ化時に加える塩酸量と呈色の関係を追求しそれぞれの比色条件を決定した.カップリング試薬としてはNEDがすぐれている.
    生体組織からの分離定量法としては,マウス組織ホモジネートなどを用い,(1)水蒸気蒸留により分別後比色する方法と, (2)塩酸酸性下で遠心分離し上澄液について比色する方法を試み,それぞれすぐれた結果をえた.
    前者は基質としてmonofluoroacetanilidesが共存する場合の定量には注意を要する.後者は操作も簡便であり,かつ精度が高く,アニライド類の酵素的分解反応の研究には最も適当であると思われる.
  • Monofluoroacetanilidesの生体内加水分解 (1)
    中村 利家
    1965 年39 巻6 号 p. 232-236
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Monofluoroacetanilidesの毒性機構の一端を明らかにするため,マウス組織におけるmonofluoroacetanilide (FAn), monofluoroaceto-p-bromoanilide (FBA)および-p-chloroanilide (FCA)の加水分解,およびその酵素特性の若干について研究し次の結果をえた.
    (1)本加水分解酵素は肝臓,腎臓およびわずかに血液中に存在するが,脾臓,筋肉,脳,肺臓および心臓には全く活性が認められなかった.
    (2)肝臓における活性が最も高く,腎臓の活性はその約1/3またはそれ以下であり,血液の活性はさらに腎臓の1/5またはそれ以下であたた.
    (3)基質量6μmolに組織100mgを反応(pH 7.4, 38.4°)せしめた場合の,肝臓における化合物の分解はFCA〓FBA〓FAnであったが,腎臓および血液では逆にFAn>FBA〓FCAの傾向を示した.
    (4)本酵素はかなり安定で,冷蔵保存2週間でも約65%の活性を推持する.最適pH 8.5,最適温度45°であり, Mn2+, Mg2+でわずかに賦活傾向が見られるが, Ag+, Pb2+, Cu2+で強く阻害される.
    (5) Monofluoroacetanilidesは,動物体内で一たん肝臓を経て加水分解された後,毒性を示すと考えられる.その毒性機構について若干の考察をこころみた.
  • クロロゲン酸の単離
    内藤 謙一, 林屋 慶三
    1965 年39 巻6 号 p. 237-238
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    桑葉よりクロロゲン酸を単離した.これは,桑葉からの単離の最初である.しかも,このものが蚕児の摂食促進効果を有することを確認した.
  • 桑原 邦介, 渡部 正, 両木 岱造, 長沢 太郎
    1965 年39 巻6 号 p. 239-241
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    牛乳蛋白質迅速定量法であるPro-Milk法とケルダール法とを合乳の38試料について検討した結果,両法で得た値についての相関係数は0.92,回帰からの標準偏差は0.041であった.
  • 1965 年39 巻6 号 p. e2
    発行日: 1965年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
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