日本農芸化学会誌
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35 巻, 2 号
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  • 第一胃内容物中の窒素及びコバルト分布の正常時における変化
    神立 誠, 森 文平, 尾崎 敏男
    1961 年 35 巻 2 号 p. 87-91
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • ホルムアルデヒドとの反応生成物およびその誘導体について
    菅原 志朗
    1961 年 35 巻 2 号 p. 91-95
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) サフロール,ジヒドロサフロールとホルムアルデヒドとの反応において氷酢酸および濃塩酸ならびに縮合剤を用いBlanc-Quelet反応生成物である6一クロルメチル誘導体を76~84%の收率で得,しかも反応方法を簡素化した.
    (2) イソサフロールに同様な方法で反応を試みたがBlanc-Quelet反応生成物である6-クロルメチルイソサフロールは得られず4-(3', 4'-メチレンジオキシフェニル)-5-メチル-1, 3-ジオキサンが得られるが,その収率は,氷酢酸を溶媒に用いた場合よりベンゼンを用いた方が良好である.
    (3) サフロール,ジヒドロサフロールの6-クロルメチル誘導体を出発物としてジフェニールメタン,ピペロニルアミンおよびピペロニルチオウレア誘導体などの誘導体を合成した.終りに臨み実験に協力された飯田一夫君に感謝する.
  • アセトアルデヒドとの反応生成物およびその誘導体について
    菅原 志朗
    1961 年 35 巻 2 号 p. 95-98
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) サフロールおよびジヒドロサフロールとアセトアルデヒドとの反応において,氷酢酸溶媒中濃硫酸を縮な合剤としてBeayer反応を行い, Baeyer反応生成物であるジフェニルエタン誘導体を得た.また新たにサフロールのBlanc-Quelet反応を行い,反応生成物である6-クロルエチル誘導体からα-アセトキシエチルベンゼン,α-ヒドロキシエチルベンゼン誘導体などを合成した.
    (2) イソサフロールとアセトアルデヒドの反応において,溶媒として氷酢酸のかわりにベンゼンを,縮合剤に塩酸を用い室温で反応させたところ,イソサフロールのPrins反応生成物4-(3', 4'-メチレンジオキシフェニル)-2, 5, 6-トリメチル-1, 3-ジオキサンを84%収率でしかも簡易に得る方法を見出した.
    (3) イソサフロールのPrins反応生成物4-(3', 4'-メチレンジオキシフェニル)-2, 5, 6-トリメチル-1, 3-ジオキサンのアレスリンに対する殺虫共力効果はピペロニルブトキサイドよりも優秀であることを認めた.終りに臨み実験に協力した飯田一夫君に感謝する.
  • システインからの硫化水素生成とメチオニソ,パントテン酸の効果
    小平 了二, 植村 定治郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 98-102
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • 硫化水素生成に及ぼすメチオニンの抑制的効果
    小平 了二, 植村 定治郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 102-106
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • システイン脱硫酵素系に対するS-アデノシルメチオニン区分の阻害
    小平 了二, 植村 定治郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 106-110
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • リジン生産菌株及び原株のジアミノピメリン酸脱炭酸酵素及びリジンに対する作用の検討
    中山 清, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 110-113
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) グルタミン酸生産菌Micrococcus glutamicusのリジン生産変異株(ホモセリン要求)M.901, M.702及び原株M.534にmeso-diaminopimelic acid(DAP)及びDAP脱炭酸酵素の存在することが示された.
    (2) DAPの脱炭酸はintact cellでは認められず,アセトン乾燥菌体で認められたが,これはDAPの細胞膜透過の困難なことに基くと考えられる.
    (3) リジン生産株はリジンに対して殆ど作用なく,アセトン菌体はDAPを脱炭酸してリジンを蓄積した.
    (4) 本菌のDAP脱炭酸酵素の最適pHは7.0付近にあると考えられる.
    (5) DAPを経るリジン生合成経路について考察した.
  • リジン要求株によるジアミノピメリン酸の蓄積とジアミノピメリン酸脱炭酸酵素の検討
    中山 清, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 113-118
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    α, ε-Diaminopimelic acid (DAP)がMicrococcus glutamicusのリジン要求株2株により培地中のリジン量が制限された場合に蓄積した.これらの菌株はDAP脱炭酸酵素を持たずDAPに対して生育しスポンスも示さなかった.
    DAPに除々に生育しスポンスを示しDAP脱炭酸酵素を持つ別のリジン要求変異株が得られた.此の菌株はある培地で痕跡量のDAP蓄積を示したが一般にはDAPを蓄積しなかった.
    前報でリジン生産株でリジン蓄積系の酵素活性を,ホモセリン,スレオニンが特異的に阻害することが示された.従ってリジンがDAPを経て合成されるとすれば, DAP生成かDAP脱炭酸反応の何れかがホモセリン,スレオニンにより阻害されることが予期されたが,りジンがグルコースとアンモニウム塩からのcell suspensionによるDAP生成を顕著に阻害したが,ホモセリンスレオニンは阻害せず,又DAP脱炭酸をも阻害しなかった.
    これらの実験結果からDAPを経るリジン生合成経路, DAP,リジンの異った合成経路が考察された.
  • 枯草菌のホモセリン要求株のリジン蓄積条件の検討
    中山 清, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 119-121
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Bacillus subtilisのホモセリン要求株により約4mg/mlのL-りジンが蓄積された.
    グルコース,シュークロースがグリセリン,澱粉より良好な炭素源であった.尿素は良好な窒素源であった.NZ-アミン,ペプトンの如き菌の生育の栄養源は制限量を加えることがリジン蓄積に必要であった.マンガンは1%ペプトン使用培地でも生育,リジン蓄積の両方に必要であった.鉄イオンはマンガンイオンを部分的に置換した.
  • 微生物によるステロイドの酸化に関する研究(第3報)
    朝井 勇宣, 相田 浩, 田中 篤治, 佐藤 良博
    1961 年 35 巻 2 号 p. 122-127
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    甘藷黒腐病菌Diplodia tubericalaを用いて各種ステロイドの転換に好適な培地組成,アミノ酸の影響,培養条件について検討を行った,次にこれらの培地を用いて大量培養を行い次の如き反応を確認した.すなわちプロゲステロンより7β-hydroxyprogesteroneと7β, 15β-dihydroxypregesteroneを生成した.収量は夫々17%, 1%. 7β-hydroxyprogesteroneを酸化して7β, 15β-dihydroxyprogesteroneを生成した.収量6%. pregnenoloneより7β-hydroxyprogesteroneを6.3%, 7β, 15β-dihydroxyprogesteroneを21.3%の収量で生成した. Reichstein's compound Sより酸化生成物7β-hydroxy compound Sと還元生成物17α ,20β, 21-trihy-droxy-Δ4-pregnen-3-oneを生成した.本菌はまたグルロースおよび澱粉からコハク酸を生成した.収量7%.
    終りに臨み,菌株の分譲を賜った東大農学部明日山秀文教授,研究に協力いただいた東大応微研津田恭介教授,三共高峰研究所の方々いたします.本研究は文部省科学研究費によった.
  • フラクトーズよりの一新強還元性物質の生成,並びにグルコソンとの異同
    寺田 治, 富沢 勧治, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 127-130
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) Gluconobacter cerinusの一株がフラクトーズより一新強還元性糖類似化合物を生成することを見出した.この物質の生成能はかなり広く酷酸菌群に分布し,特にGluconobacterに強い.
    (2) この物質は冷時Fehling液を速かに還元し,またphenylhydrazineと冷時速かに縮合してm.p. 137~138°の淡黄色板状結晶をつくり,その元素分析値はC6H10O6化合物のbis-phenylhydrazoneに一致する.
    (3) この物質に近似した化合物としてはグルコソンがあるが,ペーパークロト上の挙動,呈色, phenylhy-drazineとの縮合体の性質において明らかに異なる.
  • 醗酵経過,精製,および結晶の性質
    寺田 治, 富沢 勧治, 鈴木 静子, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 131-134
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 未知物質のフラクトーズよりの生成経過を追跡した.
    (2) 醗酵液より未知物質の分離,精製をこころみ,結晶化に成功した.
    (3) 結晶について理化学的性質を検討した.特に元素分折,分子量測定の結果,本物質がC6H10O6の分子式を有することを見出した.恐らくフラクトーズより2個のHを脱離したdicarbonyl化合物であると考えられる.
  • 脂肪酸 (C2-C26直鎖酸,オキシ酸),アルデヒドおよびケトンの分離,定量
    平山 修, 井上 吉之
    1961 年 35 巻 2 号 p. 135-138
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    脂肪酸のp-プロムフェナシルエステル・2, 4-ジニトロフェニルヒドラゾンを利用するペーパークロマトグラフィーを検討して操作の簡易化,定最精度の向上をはかり,偶数,奇数の直鎖脂肪酸およびオキシ脂肪酸の広範囲に亘って分離定量ができるようにした.また脂肪酸に混入する脂肪アルデヒドおよびケトンも2, 4-ジニトロフエニルヒドラゾンとして脂肪酸と同じペーパークロマトグラフィーを用いて分析した.
  • C10-C36脂肪酸のペーパークロマトグラフ分析
    平山 修, 井上 吉之
    1961 年 35 巻 2 号 p. 138-141
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    ぺーパークロマトグラフィーによってC10-C36脂肪酸を分離定量した.固定相はケロシン溜分(b. p. 185~215°),展開液は酢酸メチルー酢酸-水,アセトン-酢酸-水,ジオキサン-酢酸を用い,呈色法は鉛塩を硫化鉛に導く方法および過マンガン酸カリウム水溶液で酸化する方法をとった.展開温度は30°または40°で行った.スポットの吸光度の測定あるいはスポットの面積の測定によって定量を行った.数種の天然油脂および天然ロウの構成脂肪酸を分析して有用な結果を得た.
  • 中山 清, 佐藤 善六, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 142-145
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) グルタミン酸生産菌Micrococcus glutamicusのチロシン要求変異株M. 534-291がL-フェニルアラニンを蓄積することを合成培地での培養濾液からL-フェニルアラニンを分離同定して証明した.
    (2) 合成培地に於ける培養実験で,
    (イ) ビオチンが微量の場合はグルタミンが蓄積し,ピオチンが充分で,チロシンの添加量の適量の場合にフェニルアラニンが蓄積した.培地中に加えるチロシン量が多い場合は生育は増大したがフェニルアラニンの蓄積は少かった.
    (ロ) Shikimic acid, phenylpyruvic acidの添加は著しくフェニルアラニンの蓄積を増大し,両者は本菌のフェニルアラニン生合成のprecursorと考えられる. D-quinic acid, L-トリプトファン, m-aminobenzoic acidの添加もフェニルアラニン蓄積増大に効果があった. p-hydroxyphenylpyruvic acidの添加はチロシンの蓄積をもたらし,本菌株のチロシン生合成のblockの位置はp-hydroxyphenylpyruvic acidより前にあると考えられる.
  • 中山 清, 佐藤 善六, 木下 祝郎
    1961 年 35 巻 2 号 p. 146-150
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) グルタミン酸生産菌Micrococcus glutamicusのフェニルアラニン要求変異株がL-チロシンを蓄積することを合成培地からL-チロシンを分離同定して証明した.
    (2) チロシンを蓄積するフェニルアラニン要求株M. 588-Co219の合成培地に於ける培養実験で
    (イ) ビオチンが微量の場合はグルタミン酸が蓄積し,ビオチンが充分でフェニルアラニンの添加量が適量の場合にチロシンが蓄積した,フェニルアラニンの過剰ではチロシンの蓄積は起らなかった.
    (ロ) Shikimic acid,p-hydroxyphenylpyruvic acidの添加は著しくチロシンの蓄積を増大し,両者は本菌sのチロシン生合成の前駆物質と考えられた. D-quinic acid, L-トリプトファンの添加もチロシン蓄積増大に効果があった. phenylpyruvic acidの添加はフェニルアラニンの蓄積をもたらし,本菌株のフェニルアラニン生合成径路のblockの位置はphenylpyruvic acidの前と考えられた.
    (3) Micrcoccus glutamicusの芳香族アミノ酸生合成経路について考察した.
  • 凍結乾燥菌の生理的性質ならびに生酸活性
    森地 敏樹, 矢野 信礼, 入江 良三郎, 見坊 寛
    1961 年 35 巻 2 号 p. 150-155
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 凍結乾燥したStr. cremoris H 61およびL. bulgaricus B-1の生理的性質は,乾燥前と比較して変化が認められなかった.
    (2) 乳酸菌の接種菌数の対数と,培養が一定の酸度に達するに要する時間は直線関係にあることを認めた.そして同一接種菌数における試験菌の酸生成の遅れ(時間)によって,生酸活性を定量的に比較した.
    (3) 凍結乾燥直後の乳酸菌の酸生成の遅れはきわめてわずかであった.
    (4) 乾燥して0°に8~15か月保存した菌の酸生成は,無処理菌と比較して数時間遅れ,活性の明らかな低下が認められた.これは主としてlag phaseの延長によるものである.特にL. bulgaricus B-1では乾燥前に培養に加える処理が乾燥菌の生酸活性に大きな影響を及ぼした.
    (5) 保存した乾燥乳酸菌は脱脂乳に1回だけ培養すれば生酸活性は回復し,乳加工のスターターとして使用することができた.
  • 下顎骨および切歯の強度・硬度と弗素含量との関係
    藤江 奏
    1961 年 35 巻 2 号 p. 155-159
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • ビスコース化適性に対する前加水分解の効果に就て
    高橋 昭之介, 西山 勝海, 福田 祐作
    1961 年 35 巻 2 号 p. 160-165
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • ピスコース化適性に対する界面活性剤及び二酸化塩素処理の効果に就て
    高橋 昭之介
    1961 年 35 巻 2 号 p. 165-171
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • 岩田 芳
    1961 年 35 巻 2 号 p. A19-A25
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
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