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佐藤 寿雄
1980 年 13 巻 12 号 p.
1285-1296
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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1961年以降, 教室では一貫した方針で肝内結石症の治療にとり組んできた.この間に経験した105例を基に本症の病態と治療のあり方について検討した結果を報告した.
著者らは外科治療に直結するという理由で, 肝内結石症を無狭窄型 (40%), 肝内狭窄型 (16%), 上部狭窄型 (20%), 下部狭窄型 (24%) に分類している.臨床像や肝内胆管病変を詳細に検討すると, 上部狭窄型や肝内狭窄型のなかには先天性の素因を基盤としているものがあると推察される.
手術死亡例は11例で, いずれも病悩期間の長い症例であった.耐術者の完全社会復帰率は74%で, 遺残結石の有無が大きく成績を左右している.また遺残結石の対策, とくにビ石灰石の溶解剤の開発の現状について述べた.
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適応と限界
岡田 正
1980 年 13 巻 12 号 p.
1297-1309
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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消化器外科領域における栄養管理の重要性は古くより痛感されていたが, 適切な栄養補給手段は確立されておらずこの方面の発展はあまりみられなかった.私達は1971年高カロリー輸液の研究に取組んだ.まず安全・確実かつ簡便な実施法の完成を第一目標とし, 基礎的実験および臨床検討を重ね, 現行の標準実施法を確立するに至った.次いで本輸液が有効と思われる消化器疾患・病態に対し臨床応用を試み, その適応効果および治療限界を明確にした.またそれぞれの病態に適した実施法の検討を行った.高カロリー輸液の導入により消化器外科は大きく変貌を遂げつつあり, また新しい臨床栄養学, 臨床代謝度が著しく進歩しつつある.
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山村 武平, 琴浦 義尚, 辰己 葵, 吉矢 健一, 橋本 直樹, 高橋 徳, 三浦 順郎, 石川 羊男, 伊藤 信義, 森 幸三郎, 武村 ...
1980 年 13 巻 12 号 p.
1310-1316
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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勝見 正治, 河野 暢之, 岡村 貞夫, 樫谷 益夫, 前田 和良, 谷口 勝俊, 伊奈 淳, 遠藤 篤, 大沢 祐三, 和田 雅杳, 近藤 ...
1980 年 13 巻 12 号 p.
1317-1322
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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桑田 博文, 村田 省吾, 森本 洋一, 岡田 二朗, 康 謙三, 白鳥 常男
1980 年 13 巻 12 号 p.
1323-1328
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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野見山 世司, 大西 淳夫, 石井 孝, 中村 憲二, 鋳谷 周三, 児玉 博行, 石橋 弘之, 西岡 文三, 間島 進
1980 年 13 巻 12 号 p.
1329-1335
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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関根 毅, 亀山 仁一, 佐々木 巖, 今村 幹雄, 宮川 英喜, 乾 秀, 今野 喜郎, 佐藤 寿雄
1980 年 13 巻 12 号 p.
1336-1341
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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江口 英雄, 大木 繁男, 大見 良裕, 中村 清, 辻仲 康伸, 田島 滋, 土屋 周二
1980 年 13 巻 12 号 p.
1342-1346
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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森 武貞, 奥田 博, 進藤 勝久, 中城 義之, 神前 五郎
1980 年 13 巻 12 号 p.
1347-1352
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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内圧検査による残存直腸の長さと術式別排便機能
井上 雅勝, 古賀 成昌
1980 年 13 巻 12 号 p.
1353-1355
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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岩間 毅夫, 松尾 聰, 今城 真人, 岡村 孝, 浜田 節男, 八重樫 寛治, 平山 廉三, 宇都宮 譲二
1980 年 13 巻 12 号 p.
1356-1361
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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横山 育三, 田代 征記, 今野 俊光, 持永 瑞恵, 中熊 健一朗, 村田 悦男
1980 年 13 巻 12 号 p.
1362-1368
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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わが国における胆嚢癌の現段階における外科療法の趨勢を知る目的で, 1960年から1978年の19年間の全国アンケート調査を施行した. わが国の外科診療施設で取扱われる胆嚢癌症例数は60歳台がピークで, 男女比は1: 2で, 女性に多く, 胆石合併率は58.8%で, コ系石が多かった. 根治切除例の術前診断率は正診率16.3%と悪かった. 補助検査では現時点では血管造影法が最も有用であった. 根治切除例の術後遠隔成績ではNevinに準ずるStage II (筋層までの浸潤のもの) までは成績は良好であったが, StageIII以上になると極端に成績は悪くなった. 術式別にみると, Stage IIまでは単純胆摘と拡大胆摘ではその成績に差がみられなかった. Stage III以上では手術が拡大されているにもかかわらず, その成績は悪かった.
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井上 吉弘
1980 年 13 巻 12 号 p.
1369-1378
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
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各種病態下と膵腸吻合術後の膵線維化の動態を知る目的で, 犬の実験的膵管閉塞膵のハイドロキシプロリン (以下Hyproと略す) を中性塩可溶性, 酸可溶性および不溶性分画にわけて測定した. 膵管閉塞膵の組織学的線維化の程度と膵のHypro量とは比較的よい正の相関を示し, 胆管結紮後の膵管閉塞膵では, 膵管結紮1週目では線維化は抑制され, 2週目になると促進された. また膵管内に胆汁を注入直後, 膵管結紮を行い, 1週経たものでは膵管結紮のみを行って膵液うっ滞を1週負荷したものと膵組織のコラーゲン量や組織像に有意の差を認めなかった. 犬の膵管を結紮するとき, 1週目までは膵の線維化は可逆的であったが, 2週目になると線維化は不可逆的であった.
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松末 智, 相原 貞夫, 倉本 信二, 田中 英夫, 中村 義徳, 酒井 知昭, 西川 秀文, 枡本 博文, 前谷 俊三
1980 年 13 巻 12 号 p.
1379-1384
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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過去13年間で40例の膵頭十二指腸切除術が施行され, 手術後入院中死亡率は17.5%で黄疸例29例の死亡率は20.7%であった. 死亡率は黄疸の強弱, 一期的手術, 二期的手術には無関係であった. 当院独自のVertical mattress sutureによる膵管空腸吻合術 (本法) が15例に行われ, 他の吻合法が25例に行われた.膵空腸吻合縫合不全は膵管径の小さいほど高率となり, 本法で1例, 他では8例に起こっており, 本法が優れていた. 長期生存例での検討で下痢の発生が本法ではなかったが, 他の吻合法による12例中3例に起っている. 本法は縫合不全の低率さに加えて, その特徴から長期にわたる膵管の開存が得られる可能性が多い.
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中村 敬夫, 内藤 正, 竹中 正治
1980 年 13 巻 12 号 p.
1385-1388
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
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とくに組織像と予後との関連について
町田 哲太, 吉田 弘一, 池内 広重, 狩野 寛治, 高橋 通宏, 三浦 裕一, 浅井 隆志
1980 年 13 巻 12 号 p.
1389-1392
発行日: 1980年
公開日: 2011/03/02
ジャーナル
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