アメリカでNPOセクターは, 行政でもなく, 企業でもない, 市民の側の利益を代弁する重要な役割を担っている。また, アメリカの市民社会は, NPOが様々な情報発信を行っていることによって支えられている, と言っても過言ではない。特に, 80年代以降, コンピュータ・ネットワークを利用して情報発信する市民を育成する, すなわち, "コンピュータ・リタラシー"を育成する点において, アメリカのNPOが果たしてきた役割は大きい, と言えるだろう。本稿では, カリフォルニア州のハンズネットの例をもとに, コンピュータ・リタラシーの育成に関して, アメリカのNPOが果たしている役割を考察してみる。
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