本稿では,わが国において,1999年から2001年までの過去3年間に刊行された図書館利用教育及び情報リテラシー教育に関する文献(修士論文・科学研究費報告書などの灰色文献も含む)や電子情報源を取り上げ,解題を通して研究動向や実践動向を俯瞰する。館種別でみると,大学図書館における利用教育及び情報リテラシー教育に関する文献が多い。大学図書館の場合,研究面では,調査研究,外国研究,理論研究,実験研究,歴史研究など数多く多種多様であり,実践面においては,国立大学附属図書館を中心とした事例報告が多い。一方,公共図書館と学校図書館の場合,文献が少なく,実践が低調で,研究面では,外国研究(おもにアメリカ)が多い。
抄録全体を表示