1986年に英国で行なわれた論文数調査や1987年の日本の論文数調査等のように,国別分野別の大規模な論文調査が行なわれるようになった。こうした論文数の国際比較は,国の研究活動を測る指標として利用できるが,引用数は指標として用いるには制約がある。論文数は,単に研究活動の量のみを表わすのではなく,質的な面も示している。論文数調査は,データベースを用いて行なわれているが,データベースには,(1)収録方針が偏っており欧米中心のデータベーであるため,補正を行なう必要がある,(2)国などに関するデータ項目が収載されておらず,記述が標準化されていない,などの問題がある。
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