マッキンゼーはその創業当初から,知の共有・創造を重要視し,業務遂行・組織運営面にそれを反映させてきた。その結果,コンサルティング業務を支えるライブラリー業務が拡大・発展し,情報収集・分析のスペシャリスト集団としてのリサーチ&インフォメーション部隊が形成された。本稿では,マッキンゼーにおける情報・図書館サービス業務の進化と現状を紹介するとともに,今後の新しい情報・図書館サービス業務のあり方として,ナレッジマネジメント,情報提供サービス,トレーニング機能を統合したナレッジサービスを提唱する。さらにそれに従事する,ナレッジサービス・プロフェッショナルに求められる役割,スキルについても考察する。
抄録全体を表示