学術論文の形式や構成は情報の流通面のみならず,雑誌に掲載されるための査読の評価基準としても決定的な重要性を持つことが既存の調査結杲から判明している。学術雑誌毎に論文の形式や構成を決定する執筆要項などの基準の基礎はSIST08で定められており,同基準によれば,論文の構成要素として,標題,著者名,著者の所属機関,抄録,キーワード,本文,脚注,謝辞,参照文献,柱などがあり,具体的にその記述方法も規定されている。この基準の普及状况については,自然科学分野で74%程度の学術論文掲載雑誌が既にSIST08の基準に準拠していることが明らかになっている。
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