1947年創設から現在まで,ISO/TC46(国際標準化機構第46専門委員会)の活動は変化し,その対象や範囲を拡大してきた。現在の体制は2001年の変革によるものであり,電子環境下における情報流通に対応する国際標準化活動のためであった。変革から14年を経て,活動対象は図書館に加えて,博物館や公文書館が実質的に加わり,国際規格となったテーマは国名コード,翻字,文献識別,情報検索用コマンド,図書館統計から,プロトコルとメタデータ,情報識別子,パフォーマンス指標,レコードマネージメントへ拡大した。このような動きを分科委員会(TC46/SC4 TC46/SC8,TC46/SC9,TC46/SC10,TC46/SC11)ごとに詳しく見た上で,ISO/TC46国内委員会が現在取り組みはじめた国際提案ILII(International Library Item Identifier)とデジタルアーカイブ利活用の国際標準化の重要性について述べた。
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